二次創作
虐げられる日々を送っていたら、異世界で戦争を食い止める事になり帝王に鍾愛されました。
なろ屋さんがわたしとこの子においつく少し前。
走っていたこの男の子は急に走るのを止め、思い切りわたしの方に振り向いた。
何事かと思ったけれど、だいぶ体力を失ったのかもう動くような素振りを見せなかったことから、諦めてくれたのだと安心することができる。
でも、それも束の間だった。
彼は______
「.......あのっ.....だ、大丈夫ですか....?」
________フード越しでもわかるくらい、手足が細く肌が青白く、更に手や足に数え切れないほど痣や傷があった。
思わず勢いで声をかけてしまったけど......
「................っ、え....」
まだフードを深く被っているから表情はわからないけれど多分、びっくりしている..はず......
.......へ、変人だと思われちゃったかな.....
...でも...心配する思いに変わりはない。
「...........ひ、ひどい怪我......何か...あったの.....?」
できるだけ驚かさないように。わたしはゆっくりと彼にそう問いかけた。
そしてすぐ後、なろ屋さんがこちらにだいぶ近づいてきているのが見えた。
side 無呂
「...........僕になんの用....?」
自分の目はとうとう狂い始めたのだろうか。まるでそう思わせるような容姿に、やせ細った手足も同時に視界に映った。
「やーーっと追いついたー!!........って、え..?」
ようやく僕らに追いついた翔ちゃんも、目を丸くさせている。○○も、動揺を隠せずにいる様子だった。
あまりに端正すぎる顔立ちに、僕らは全員彼に見入ってしまった。
いいや、それだけではない。彼の声も、非常に魅力的な高音であることにも僕達は動揺を隠せずに居た。
「.......僕、何か変....?」
「.....ああっ....ごめん、君みたいな綺麗な顔立ちの人久々にみたなー...って.....」
翔ちゃんは少々取り乱しながらもそう言った。
......確かに、正直翔ちゃんと○○以外で容姿に心から驚いたのはこの子くらいかもしれない......
「...あの.....もう1回言うけど、僕になんの用....?」
彼は不安そうにそう言った。
そう言われはっとする。そうだ、僕らなんでこの子のこと追いかけていたんだろう。確かによくわからないまま○○みたいなかわいいかわいい子に猛ダッシュで追いかけられた状況への理解が追いつかないのはわかる。
○○が追いかけたから、○○にしか真相はわからない。
すると、○○は口を開いた。
[大文字]「よければ......なろ屋さんの臣下になりませんかっ....!?」[/大文字]
...........ええ..?
......○○、今、なんて.......
「.....待って、今なんて言いました...?」
彼もその言葉に耳を疑ったのか、目の瞳孔がさっきの倍以上開いていた。こりゃ相当驚いてるな。
「なろ屋さんの...臣下....いえ、側近になられてはどうでしょうっ.......!」
「..........っ、はあっ....!?」
何度聞いても変わらないその言葉。
驚きのあまり、彼は頭を抱えてしまった。
すると、翔ちゃんは少しきつい口調で、冷静にこう言った。
「.......○○...その...俺らの逸材探しに加担してくれんのはめっちゃ嬉しいけど....この子に、なろっちの側近になれるほどの実力....いや、才能は、あるんか?」
確かに、僕のそばに何も出来ないような孤児をおいていても、この厳しい世界で昇進なんてできるなんてみじんも思わない。
.......孤児院的なところに預けるくらいにしか、僕は彼を救う方法はないと思った。だって、彼に実力や才能はないと思ったから。
「いえ.......彼は確実に.....常人離れした知略を持つ博識な逸材です......!」
○○にしては珍しく、大きく意見した。
常人離れした、知略を持つ....?.......待って待って、言うてこの子は孤児だよ...?
その言葉をうまく信じることのできない僕と翔ちゃん。
「........じゃあ、その才能を証明させてもらいたい。」
翔ちゃんはそう言った。
..........なるほどね...?才能を証明すれば側近として認める...ってとこかな....
「.........っ、いやいや.....僕、頭なんてよくないよっ.....!」
本人は、自分に大した知略が備わっていないと主張している。だがそれを無視するように、○○は首を横に振った。
「......文字の、読み書きはできますか.....?」
途端、何を言い出すかと思えば○○はそう言った。
それは、彼に向かって投げられた言葉だった。
.......書くなんて愚か読むなんて無理でしょ。僕も翔ちゃんも同じことを思ったのか、瞬間的に目があった。
.........やっぱり、この子を救う道は孤児院にあずけるくらいしか......
[大文字]「......?うん、読めるし書けるよ。」[/大文字]
「やっぱりっ..........!」
○○は、満面の笑みでそう言った。
..............え?
文字の読み書きが、できるだって......?
それは聞き捨てならなかった。
走っていたこの男の子は急に走るのを止め、思い切りわたしの方に振り向いた。
何事かと思ったけれど、だいぶ体力を失ったのかもう動くような素振りを見せなかったことから、諦めてくれたのだと安心することができる。
でも、それも束の間だった。
彼は______
「.......あのっ.....だ、大丈夫ですか....?」
________フード越しでもわかるくらい、手足が細く肌が青白く、更に手や足に数え切れないほど痣や傷があった。
思わず勢いで声をかけてしまったけど......
「................っ、え....」
まだフードを深く被っているから表情はわからないけれど多分、びっくりしている..はず......
.......へ、変人だと思われちゃったかな.....
...でも...心配する思いに変わりはない。
「...........ひ、ひどい怪我......何か...あったの.....?」
できるだけ驚かさないように。わたしはゆっくりと彼にそう問いかけた。
そしてすぐ後、なろ屋さんがこちらにだいぶ近づいてきているのが見えた。
side 無呂
「...........僕になんの用....?」
自分の目はとうとう狂い始めたのだろうか。まるでそう思わせるような容姿に、やせ細った手足も同時に視界に映った。
「やーーっと追いついたー!!........って、え..?」
ようやく僕らに追いついた翔ちゃんも、目を丸くさせている。○○も、動揺を隠せずにいる様子だった。
あまりに端正すぎる顔立ちに、僕らは全員彼に見入ってしまった。
いいや、それだけではない。彼の声も、非常に魅力的な高音であることにも僕達は動揺を隠せずに居た。
「.......僕、何か変....?」
「.....ああっ....ごめん、君みたいな綺麗な顔立ちの人久々にみたなー...って.....」
翔ちゃんは少々取り乱しながらもそう言った。
......確かに、正直翔ちゃんと○○以外で容姿に心から驚いたのはこの子くらいかもしれない......
「...あの.....もう1回言うけど、僕になんの用....?」
彼は不安そうにそう言った。
そう言われはっとする。そうだ、僕らなんでこの子のこと追いかけていたんだろう。確かによくわからないまま○○みたいなかわいいかわいい子に猛ダッシュで追いかけられた状況への理解が追いつかないのはわかる。
○○が追いかけたから、○○にしか真相はわからない。
すると、○○は口を開いた。
[大文字]「よければ......なろ屋さんの臣下になりませんかっ....!?」[/大文字]
...........ええ..?
......○○、今、なんて.......
「.....待って、今なんて言いました...?」
彼もその言葉に耳を疑ったのか、目の瞳孔がさっきの倍以上開いていた。こりゃ相当驚いてるな。
「なろ屋さんの...臣下....いえ、側近になられてはどうでしょうっ.......!」
「..........っ、はあっ....!?」
何度聞いても変わらないその言葉。
驚きのあまり、彼は頭を抱えてしまった。
すると、翔ちゃんは少しきつい口調で、冷静にこう言った。
「.......○○...その...俺らの逸材探しに加担してくれんのはめっちゃ嬉しいけど....この子に、なろっちの側近になれるほどの実力....いや、才能は、あるんか?」
確かに、僕のそばに何も出来ないような孤児をおいていても、この厳しい世界で昇進なんてできるなんてみじんも思わない。
.......孤児院的なところに預けるくらいにしか、僕は彼を救う方法はないと思った。だって、彼に実力や才能はないと思ったから。
「いえ.......彼は確実に.....常人離れした知略を持つ博識な逸材です......!」
○○にしては珍しく、大きく意見した。
常人離れした、知略を持つ....?.......待って待って、言うてこの子は孤児だよ...?
その言葉をうまく信じることのできない僕と翔ちゃん。
「........じゃあ、その才能を証明させてもらいたい。」
翔ちゃんはそう言った。
..........なるほどね...?才能を証明すれば側近として認める...ってとこかな....
「.........っ、いやいや.....僕、頭なんてよくないよっ.....!」
本人は、自分に大した知略が備わっていないと主張している。だがそれを無視するように、○○は首を横に振った。
「......文字の、読み書きはできますか.....?」
途端、何を言い出すかと思えば○○はそう言った。
それは、彼に向かって投げられた言葉だった。
.......書くなんて愚か読むなんて無理でしょ。僕も翔ちゃんも同じことを思ったのか、瞬間的に目があった。
.........やっぱり、この子を救う道は孤児院にあずけるくらいしか......
[大文字]「......?うん、読めるし書けるよ。」[/大文字]
「やっぱりっ..........!」
○○は、満面の笑みでそう言った。
..............え?
文字の読み書きが、できるだって......?
それは聞き捨てならなかった。