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私とあなたが有名になるまで

#6

ファン

私が帰るために、駅に着いた頃、駅がやけに混んでいた。
すると1人がこっちをみて興奮気味に言った。
「亀川さんだ!」
するとカメラなどが一斉にこっちに向けられ、観衆も私の周りを囲んできた。
なに?
なに?
なに?
私は困惑した。
すると1人が私に話しかけてきた。
「あの…亀川華奈江さんですよね」
そう聞かれて私は当たり前のようにいった。
すると観衆が
「わー!」と盛り上がりだし、私の周りにはもっとたくさんの人が囲んできた。
私は聞いた。
「なに?」
すると1人の人が言った。
「私、あなたのファンなんです!」
「恋をする私たちに出るんですよね?」
「そ、そうだけど…」
そういっていると、キャップを被った、上司っぽい人が、みんなを避けて、こっちにきた。
みんなは不満げな顔で
「なによあのおっさん」
「いやらしい」
するとおっさんは言った。
「あなたは、亀川華菜江さんですよね」
「そうですが…」
「私は…」
私は大きく目を開いた。

2024/12/16 14:24

江川由里香 ID:≫94SCXkg9r2d.U
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