私はすごくドキドキしていた。
だって、初めての映画のオーディションなんだもん！
監督はいますごく有名で海外の賞もたくさん受賞した吉川譲。
落ちたとしても、顔を見れるだけでもいいな〜
でも、私がなりたいと応募したヒロインの南。
周りを見回すと、有名芸能人がたくさんいた。
それに比べて私はただの一般人。
「では、オーディションを始めます」
それを立っていったのは、なんと吉川譲監督だった。
そしていった。
「まず、1ばんの人」
私は自分の番号を見た。
番号はなんと1番！
私はすくっとたった。
「では、笑っている演技をしてください」
私はそれだけ？と思ったが、言われたのからには仕方がなかった。
私はクスッと笑った。
これは演技ではなかった、監督の髭がおかしかったので笑ってしまったのだ。
だけど、監督はそれを演技だと思ったらしい。
「素晴らしい。ありがとうございました」
と言われてしまった。
そして私は自分のカバンを持って会場をでた。
いくら、素晴らしいと言われても、周りにいる芸能人には敵わないだろうに。
そして私はまたクスッと笑った。
本当ではなくもちろん演技で。