魔法少女は照らされたい/照らしたい
ルリラ「メル」
メル「なにメル?」
ルリラ「[太字]アタシと照ちゃん、明日から魔法少女やめるから[/太字]」
メル「メル!?」
メル「どうしてメル!考え直すメル!」
メル「世界を、平和を、照らせるのは…魔法少女だけメル!!」
ルリラ「[大文字]うるさい!![/大文字]」
ルリラ「[大文字]世界?平和?どうでもいいわ![/大文字]」
ルリラ「[大文字]アタシが照らしたいのは、照ちゃんだけなの!![/大文字]」
メル「___だったら、なおさら…」
ルリラ「…魔法少女のせいで、テラルは心が壊れたのよ!?」
ルリラ「心が壊れた人間を放っておいて、平和だの…
よくもまあそんな綺麗事が言えるわね!!」
メル「……」
ルリラ「決めたから。アタシ、照ちゃんにそう言ってくる。」
メル「ま、待つメル!!!」
わかってる。
わかってるよ。
アタシがこれからすることは、きっと照ちゃんを傷つけるってことぐらい。
でもしょうがないの。
[太字]…このまま魔法少女を続ける方が、よっぽど辛いだろうから。[/太字]
ルリラ「照ちゃん!!」
テラル視点
テラル「…ルリラ?」
なんでそんな、必死そうに走ってきて…
ルリラ「…もうやめよう。魔法少女。」
テラル「…え?」
どうして?
テラル「世界を…見捨てろって言うの?」
ルリラ「…うん。そうなるね。」
テラル「そんなことできないよ!だって私たち、メルに選ばれた、世界に二人だけの英雄なんだよ!?」
ルリラ「…でも!!」
メル「[太字]お話はそこまでメル~[/太字]」
ルリラ「!?」
どこからか、メルがやってくる。
メル「魔法少女をやめたいなんて、メルの契約破却メル。」
その通りだよ。魔法少女なんだから、ずっと世界のために戦わなきゃ。
ルリラ「…うるさい!!照ちゃんを返せ!!!!」
メル「魔法少女を辞めたルリラに、魔法少女であるテラルに触れる資格はないメル~」
テラル「…」
ルリラ「一緒に辞めるって言ったでしょう!?照ちゃん、ほら!!一緒に…!!」
テラル「[太字]いやだよ[/太字]」
ルリラ「!!!」
テラル「メルの言う通りだよ。」
テラル「魔法少女は、世界を守るために在る」
テラル「それに選ばれたくせに、放棄するなんて」
テラル「[太字]怪物と一緒。[/太字]」
テラル「…さようなら、ルリラ。」
メル「よく言ったメル…ずっと仲間だったルリラが裏切るなんて思わなかったメルね。
メルも悲しいメル…」
ルリラ「お前…っ」
ああ、辛いな。
ずっと仲間だったのに。
裏切られちゃった。
…悲しいはずなのに、どうして?
[太字]あの日みたいに、ココロが動かないよ?[/太字]
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