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魔法少女は照らされたい/照らしたい

#4

守るべき人 怪物 倒すのどっち?


テラル「輝き照らすみんなのサニー!マジカル・ガール!テラル!」

ルリラ「光を受けて煌めくムーン!マジカル・ガール!ルリラ!」

テラル&ルリラ「二人の力を愛にして!テラルリ、テラルリ、テラルリラ~!」

今日も二人は怪物を倒して、人々に希望と笑顔を振りまく。
たとえどれだけ傷ついても、それが彼女たちの使命なのです。

テラル「テラル・インパクト~!」

ステッキから放つ稲光が、怪物に衝突する。
その衝撃を受け、やがて人型に戻っていく。

こうして、怪物と化した人々を救うのが、マジカルガール。

私はどれだけ彼女らが叩かれても、けしてそんな群衆の方へは行かないのです。

「すごいですね!!さっすがマジカルガール!最強最高、ですね~!!」

テラル「でしょ~!?わかってくれるなんて、流石は[漢字]希海[/漢字][ふりがな]のぞみ[/ふりがな]ちゃん!」
ルリラ「アタシとテラルの愛があれば、なんだってできるんだから!」

私は渡辺 希海。
この二人のマジカルガールの専門のファンです。
カメラを持ち歩くようになったのも、彼女たちの可愛い姿を撮りたいから。
私は、彼女らの希望にあふれた顔が好きです。
…でも、もっと好きな顔も…あるんです。


希海「へへ!今日もばっちり納めましたよ!可愛いかっこいいマジカルガールの雄姿を!!」

そういって私はカメラを見せる。
綺麗に映る彼女らには、美しくて、可憐で、力強くて…
折れない、芯の強さを感じる。


「あの女も同類かよ」

ルリラ「…!」
テラル「?どうしたの、ルリラ?」

「やっぱ変態の所には変態しか集まらないんだねw」
「[大文字]ほんと無理、だっさい。[/大文字]」

ルリラ「あいつら…この期に及んでまだ…」

群衆の哀れな声に、私だけ…[太字]期待する[/太字]。

さぁはやく!はやく見せるのです、テラルちゃん!昨日みたいな絶望にゆがんだ顔を!
守るべき人に嗤われ、晒され、希望のない瞳で見つめることしかできないその感情を!!
さぁ!!!さぁ!!![太字]一番素敵で美しくて、可憐で儚くて!!
強くて弱くて最強最高のその顔を!!!!見せてください!!!!![/太字]



テラル「みんな!応援ありがとう~♪」

…え

ルリラ「…てr…テラ、ル…?」
テラル「みんなのその声、嬉しいな☆テラル、もっと頑張るね!」

テラル「[太字]大好き、みんな!みんな私が守る、愛してるよ![/太字]」


なんで…

どうしてです

普通、こんなに希望に満ち溢れた少女に
あんなにひどい言葉が投げかけられたなら
そんな顔も声も言葉もできないはずですよね

なんなんですか
私の期待を裏切るんですか
どうして!どうして!なんで!なんで!!!


ルリラ「…テラル…むり、しないで…いいんだよ…」

そうだ…まだ強がってる可能性もありますよね…
ここからの崩壊するような絶望顔…それもまたいい、ですね…

テラル「?無理?なんのこと?」

テラル「みんな私を応援してくれて、こんな素敵な人々に囲まれて、
私はマジカルガールでいられて…」

テラル「なんの不安もない、なんの不満もない!最高!…だよ。」


ああ…
どうして…
あなただけは…
私が…望む…普通の女の子だって…
思ってたのに…

ルリラ「……」

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作者メッセージ

はいとうふです
希海ちゃん狂ってるよ((

2024/11/20 20:58

おとうふ ID:≫rpvJPv02lqkiQ
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