魔法少女は照らされたい/照らしたい
テラル「輝き照らすみんなのサニー!マジカル・ガール!テラル!」
ルリラ「光を受けて煌めくムーン!マジカル・ガール!ルリラ!」
テラル&ルリラ「二人の力を愛にして!テラルリ、テラルリ、テラルリラ~!」
今日も二人は怪物を倒して、人々に希望と笑顔を振りまく。
たとえどれだけ傷ついても、それが彼女たちの使命なのです。
テラル「テラル・インパクト~!」
ステッキから放つ稲光が、怪物に衝突する。
その衝撃を受け、やがて人型に戻っていく。
こうして、怪物と化した人々を救うのが、マジカルガール。
私はどれだけ彼女らが叩かれても、けしてそんな群衆の方へは行かないのです。
「すごいですね!!さっすがマジカルガール!最強最高、ですね~!!」
テラル「でしょ~!?わかってくれるなんて、流石は[漢字]希海[/漢字][ふりがな]のぞみ[/ふりがな]ちゃん!」
ルリラ「アタシとテラルの愛があれば、なんだってできるんだから!」
私は渡辺 希海。
この二人のマジカルガールの専門のファンです。
カメラを持ち歩くようになったのも、彼女たちの可愛い姿を撮りたいから。
私は、彼女らの希望にあふれた顔が好きです。
…でも、もっと好きな顔も…あるんです。
希海「へへ!今日もばっちり納めましたよ!可愛いかっこいいマジカルガールの雄姿を!!」
そういって私はカメラを見せる。
綺麗に映る彼女らには、美しくて、可憐で、力強くて…
折れない、芯の強さを感じる。
「あの女も同類かよ」
ルリラ「…!」
テラル「?どうしたの、ルリラ?」
「やっぱ変態の所には変態しか集まらないんだねw」
「[大文字]ほんと無理、だっさい。[/大文字]」
ルリラ「あいつら…この期に及んでまだ…」
群衆の哀れな声に、私だけ…[太字]期待する[/太字]。
さぁはやく!はやく見せるのです、テラルちゃん!昨日みたいな絶望にゆがんだ顔を!
守るべき人に嗤われ、晒され、希望のない瞳で見つめることしかできないその感情を!!
さぁ!!!さぁ!!![太字]一番素敵で美しくて、可憐で儚くて!!
強くて弱くて最強最高のその顔を!!!!見せてください!!!!![/太字]
テラル「みんな!応援ありがとう~♪」
…え
ルリラ「…てr…テラ、ル…?」
テラル「みんなのその声、嬉しいな☆テラル、もっと頑張るね!」
テラル「[太字]大好き、みんな!みんな私が守る、愛してるよ![/太字]」
なんで…
どうしてです
普通、こんなに希望に満ち溢れた少女に
あんなにひどい言葉が投げかけられたなら
そんな顔も声も言葉もできないはずですよね
なんなんですか
私の期待を裏切るんですか
どうして!どうして!なんで!なんで!!!
ルリラ「…テラル…むり、しないで…いいんだよ…」
そうだ…まだ強がってる可能性もありますよね…
ここからの崩壊するような絶望顔…それもまたいい、ですね…
テラル「?無理?なんのこと?」
テラル「みんな私を応援してくれて、こんな素敵な人々に囲まれて、
私はマジカルガールでいられて…」
テラル「なんの不安もない、なんの不満もない!最高!…だよ。」
ああ…
どうして…
あなただけは…
私が…望む…普通の女の子だって…
思ってたのに…
ルリラ「……」
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