魔法少女は照らされたい/照らしたい
テラル視点
あたたかくてさむい。
あかるくてくらい。
そんな景色が広がってるのかな?
私、今街を壊してる。
それが正義だから。みんなを守って、平和にするためだから。
___何これ…!?
え…
ルリラだ…
どうして、ここに?
照「ルリラ?」
___!?照ちゃん!
繭の外から聞こえる。
___大丈夫、安心して!アタシが今から助けてあげ…
照「助けるって、どうして?」
どうして?
私は今、魔法少女として平和を…
____…えっと、今、照ちゃんはメルに悪く洗脳されてるんだよ!
だからその洗脳を解いてあげる!
メルに?
メルは私を魔法少女にしてくれた、かわいくてやさしい精霊さんだよ?
照「洗脳なんて、されてない。これは魔法少女テラルの意志だよ。」
あれ…?
本当に、私の意志だっけ…?
悲鳴が聞こえる。
だれのかは知らない。
…あれ?
____違う、違うの!メルがね、照ちゃんを…
照「…一つ聞いてもいい?」
私は魔法少女で…平和を…
あれ…?
…わからない。
照「魔法少女ってなんなのかな。」
照「前までは、世界を守るかわいいヒーロー、それが魔法少女だと思ってた。」
照「でも私、魔法少女として過ごすたび、
本当は魔法少女をどう思ってたのかわからなくなったの。」
ルリラなら、わかる気がする。
私を裏切ったけど、それでも魔法少女だったのだから。
それに、[太字]ずっと魔法少女のことしか見てなかった私の唯一のお友達だったのだから。[/太字]
____照ちゃん…
____瑠璃はね。
____魔法少女っていうのは、魔法でみんなを救う女の子だと思う。
やっぱり…
じゃあ、私は…
____でも、それと同じで…
____[太字]みんなから好かれるけど、嫌われる。
だれかに支えられないと立てないヒーロー…それがきっと魔法少女なの。[/太字]
照「…」
だれかに支えられないと…?
____でも、それでいいの。
____弱くていいの。支えられながらでもいいの。…いつか、辞めてもいいの。
____完璧な[漢字]魔法少女[/漢字][ふりがな]ヒーロー[/ふりがな]なんて、どこにもいないからね。
…そっか。
私、ずっと…魔法少女は一人でいい。って思ってた。
…たしかに。みんなに怖い嫌なことを言われた時、自分の心を立たせることができたのは…
[太字]ルリラが傍で、優しくしてくれたから。[/太字]
そっと上を見れば、壊れた都会の景色が見える。
…この崩壊した世界、みんな私がやったんだ。
…こんなの平和じゃない。
照「ねえ、ルリラ。」
私、魔法少女とか言って、間違えちゃった。
平和とか言って、全然平和じゃなくしちゃった。
それでも…
照「私まだ、魔法少女でいられるかな?」
____うん、もちろんだよ。
照「…っ」
よかった。私はまだ…失わなくて、いいんだ。
あたたかくてさむい。
あかるくてくらい。
そんな景色が広がってるのかな?
私、今街を壊してる。
それが正義だから。みんなを守って、平和にするためだから。
___何これ…!?
え…
ルリラだ…
どうして、ここに?
照「ルリラ?」
___!?照ちゃん!
繭の外から聞こえる。
___大丈夫、安心して!アタシが今から助けてあげ…
照「助けるって、どうして?」
どうして?
私は今、魔法少女として平和を…
____…えっと、今、照ちゃんはメルに悪く洗脳されてるんだよ!
だからその洗脳を解いてあげる!
メルに?
メルは私を魔法少女にしてくれた、かわいくてやさしい精霊さんだよ?
照「洗脳なんて、されてない。これは魔法少女テラルの意志だよ。」
あれ…?
本当に、私の意志だっけ…?
悲鳴が聞こえる。
だれのかは知らない。
…あれ?
____違う、違うの!メルがね、照ちゃんを…
照「…一つ聞いてもいい?」
私は魔法少女で…平和を…
あれ…?
…わからない。
照「魔法少女ってなんなのかな。」
照「前までは、世界を守るかわいいヒーロー、それが魔法少女だと思ってた。」
照「でも私、魔法少女として過ごすたび、
本当は魔法少女をどう思ってたのかわからなくなったの。」
ルリラなら、わかる気がする。
私を裏切ったけど、それでも魔法少女だったのだから。
それに、[太字]ずっと魔法少女のことしか見てなかった私の唯一のお友達だったのだから。[/太字]
____照ちゃん…
____瑠璃はね。
____魔法少女っていうのは、魔法でみんなを救う女の子だと思う。
やっぱり…
じゃあ、私は…
____でも、それと同じで…
____[太字]みんなから好かれるけど、嫌われる。
だれかに支えられないと立てないヒーロー…それがきっと魔法少女なの。[/太字]
照「…」
だれかに支えられないと…?
____でも、それでいいの。
____弱くていいの。支えられながらでもいいの。…いつか、辞めてもいいの。
____完璧な[漢字]魔法少女[/漢字][ふりがな]ヒーロー[/ふりがな]なんて、どこにもいないからね。
…そっか。
私、ずっと…魔法少女は一人でいい。って思ってた。
…たしかに。みんなに怖い嫌なことを言われた時、自分の心を立たせることができたのは…
[太字]ルリラが傍で、優しくしてくれたから。[/太字]
そっと上を見れば、壊れた都会の景色が見える。
…この崩壊した世界、みんな私がやったんだ。
…こんなの平和じゃない。
照「ねえ、ルリラ。」
私、魔法少女とか言って、間違えちゃった。
平和とか言って、全然平和じゃなくしちゃった。
それでも…
照「私まだ、魔法少女でいられるかな?」
____うん、もちろんだよ。
照「…っ」
よかった。私はまだ…失わなくて、いいんだ。