魔法少女は照らされたい/照らしたい
あたたかくてさむい。
あかるくてくらい。
そんな景色がずっと広がっている。
瑠璃「アタシ…どうなってるの?」
少し進むと、赤黒い大きな繭があった。
瑠璃「何これ…!?」
どうにかしようにも、家から何も持ってこなかったからどうにもできない。
手を触れてみる。やっぱり、あたたかくて、冷たい。
すると。
____ルリラ?
瑠璃「!?照ちゃん!」
耳に聞こえたわけじゃない。頭の中に直接、流れ込んでくる。
瑠璃「大丈夫、安心して!アタシが今から助けてあげ…」
_____助けるって、どうして?
瑠璃「…えっと、今、照ちゃんはメルに悪く洗脳されてるんだよ!
だからその洗脳を解いてあげる!」
_____洗脳なんて、されてない。これは魔法少女テラルの意志だよ。
瑠璃「違う、違うの!メルがね、照ちゃんを…」
_____…一つ聞いてもいい?
瑠璃「…何?」
_____[太字]魔法少女ってなんなのかな。[/太字]
瑠璃「…」
_____前までは、世界を守るかわいいヒーロー、それが魔法少女だと思ってた。
_____でも私、魔法少女として過ごすたび、
本当は魔法少女をどう思ってたのかわからなくなったの。
瑠璃「照ちゃん…」
瑠璃「瑠璃はね。」
瑠璃「魔法少女っていうのは、魔法でみんなを救う女の子だと思う。」
瑠璃「でも、それと同じで…」
瑠璃「[太字]みんなから好かれるけど、嫌われる。
だれかに支えられないと立てないヒーロー…それがきっと魔法少女なの。[/太字]」
瑠璃「でも、それでいいの。」
瑠璃「弱くていいの。支えられながらでもいいの。…いつか、辞めてもいいの。」
瑠璃「[太字]完璧な[漢字]魔法少女[/漢字][ふりがな]ヒーロー[/ふりがな]なんて、どこにもいないからね。[/太字]」
アタシもそう。照ちゃんもそう。
アタシは照ちゃんを傷つけた。…照ちゃんは今間違った正義を語って街を壊した。
[太字]ふたりとも間違ったんだよ。[/太字]
瑠璃「[小文字]…でも、それでいい。[/小文字]」
____ねえ、ルリラ。
____[太字]私まだ、魔法少女でいられるかな?[/太字]
瑠璃「…」
瑠璃「うん、もちろんだよ。」
あかるくてくらい。
そんな景色がずっと広がっている。
瑠璃「アタシ…どうなってるの?」
少し進むと、赤黒い大きな繭があった。
瑠璃「何これ…!?」
どうにかしようにも、家から何も持ってこなかったからどうにもできない。
手を触れてみる。やっぱり、あたたかくて、冷たい。
すると。
____ルリラ?
瑠璃「!?照ちゃん!」
耳に聞こえたわけじゃない。頭の中に直接、流れ込んでくる。
瑠璃「大丈夫、安心して!アタシが今から助けてあげ…」
_____助けるって、どうして?
瑠璃「…えっと、今、照ちゃんはメルに悪く洗脳されてるんだよ!
だからその洗脳を解いてあげる!」
_____洗脳なんて、されてない。これは魔法少女テラルの意志だよ。
瑠璃「違う、違うの!メルがね、照ちゃんを…」
_____…一つ聞いてもいい?
瑠璃「…何?」
_____[太字]魔法少女ってなんなのかな。[/太字]
瑠璃「…」
_____前までは、世界を守るかわいいヒーロー、それが魔法少女だと思ってた。
_____でも私、魔法少女として過ごすたび、
本当は魔法少女をどう思ってたのかわからなくなったの。
瑠璃「照ちゃん…」
瑠璃「瑠璃はね。」
瑠璃「魔法少女っていうのは、魔法でみんなを救う女の子だと思う。」
瑠璃「でも、それと同じで…」
瑠璃「[太字]みんなから好かれるけど、嫌われる。
だれかに支えられないと立てないヒーロー…それがきっと魔法少女なの。[/太字]」
瑠璃「でも、それでいいの。」
瑠璃「弱くていいの。支えられながらでもいいの。…いつか、辞めてもいいの。」
瑠璃「[太字]完璧な[漢字]魔法少女[/漢字][ふりがな]ヒーロー[/ふりがな]なんて、どこにもいないからね。[/太字]」
アタシもそう。照ちゃんもそう。
アタシは照ちゃんを傷つけた。…照ちゃんは今間違った正義を語って街を壊した。
[太字]ふたりとも間違ったんだよ。[/太字]
瑠璃「[小文字]…でも、それでいい。[/小文字]」
____ねえ、ルリラ。
____[太字]私まだ、魔法少女でいられるかな?[/太字]
瑠璃「…」
瑠璃「うん、もちろんだよ。」