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嗚咽したい心

#1


私は人間であることを一時も憎んだことはない。
もうやめておきたいという劣等感と、してしまいたいという優越感が絶えずあなたを襲う。

あなたは仮に期末テストが終わったとしよう。つい先日の11月末に。これから夏休みに入り、あたなは高校2年生。思い出してみてほしい。思い出せるか、あなたに。もう前の過ぎた話では無かろうか。

あなたは中の中の中である。
そう、中の中の中である。

勉強をしなくても、テスト一日前に内容を確認するだけで点数が取れるような天才ではないし、日頃から勉強をしているような努力家でもなくて、
つまりその、普通だ。普通の人間だ。

じゃあ何が嫌だって。わかるかい。
あなたは、上位層からの劣等感と、下位層への優越感にサンドイッチされている存在なのだ。
この辛さはあなたが一番よく知っている。

上位層の友だちに肩を触れられると、プレスされるている気がする。私を下にみるな。いつか追い抜かしてやる。私をそんな目で見るな。
私をみて安心するな。同情されているのがつらい。
自分の点数は堂々と好評するくせに、私の点数は知りだがらない。
だって、その人はあなたの実力を知っているから。

反対に下位層を見るあなたはその人そのもの。
こいつよりは上。こいつよりは上。こいつよりは上。
仲良くしよう。仲良くしよう。仲良くしてあげよう。
馬鹿なやつの話を聞くのは嬉しい。
でもこんな奴らに負けるのは死んでも嫌。

あなたは辛いね。私が同情してあげるよ。
しんどいのはあなただけじゃない。そう言ってほしいのだろう。
特に先生に、お母さんに、お父さんに。
時に彼らの言葉は魔法のように信じ。
時に彼らの言葉を鞭のように言い訳に使う。
もちろん。鞭で叩くのはあなた自身だよ。

そういうものだ。人間。
そういうことだ。人生。

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2023/12/14 22:58

やくさい ID:≫1twJnxLLHxnQU
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