【活動六か月記念参加型】意識回復救援隊 ※まだまだ募集中
ノエル「それじゃあ、アモとレイ!資料の提示をお願いしてもいいかな?」
ノエルが柔らかい口調で頼む。
レイ「了解です。ほら、アモ行くよ!」
アモ「ふあぁぁ…はいはーい…」
いつの間にか寝ていたアモをレイが前に連れていき、定位置に立たせる。
アモ「今回の患者さんは、二名いらっしゃいます。こちらが…写真…で…すッ!」
寝ぼけなまこをゴシゴシ擦り、カバンをガサガサと漁り始める。
2枚の写真が出てきて、それをホワイトボードに貼る。
一枚目は白髪を下の方でツインテールにしている女性だ。緑のメッシュが入っており、同じ色の瞳。三角の瞳孔と猫耳がついている、なかなか現実離れした容姿である。
二枚目は深緑のロングをそのまま下ろしていて、髪色と青のオッドアイ。
小さい羽のような髪飾りが特徴的だ。
レイ「一枚目は[漢字]瀬々等木璃由[/漢字][ふりがな]せせらぎりゆ[/ふりがな]さん。19歳の女性で、身長は156cm。ストレス過多で自殺寸前に意識が飛んでしまったようです。」
アモ「元弓道部だそうで、周りからいじめを受けていました。それが根本的な原因かと思われます。」
レン「ふむ、少し厄介なところがあるようだな…」
資料を盗み見たレンが、少し考えるような仕草をする。
アモ「はい…人が苦手なようで、すぐ隠れてしまいます。それから自分へ向けられた好意にかなりの嫌悪感を抱いています。」
ノエル「うわ…それきっつ〜…」
ミヤビ「絶対この仕事成り立たへん…」
シズハ「そこで!今回は、サアキに行ってもらおうかと…」
サアキ[大文字]「ゑ」[/大文字]
アカシア「いいんじゃないか?サアキ一回仲良くしたいと思ったやつには執拗に話しかけるし。しつこいから相手大体折れる。」
サアキ「麺棒で叩きのめしてパンにしてやろうか。」
アカシア「すみません」
サアキ「処す。」
よくわからないやり取りが続いているので、すかさずラルが口を出す。
ラル「まぁまぁ…あ、そんなにサアキのこと知ってるんだったらアカシアにも行って貰えばいいんじゃない?」
アカシア「え、マジで?」
やっべ…しくった…、というような顔をしてノエルを見る。
ノエル「そうだね!行ってもらおう!じゃ、けって〜い!」
シズハが名簿に書き込む。
サアキ「何でですか!」
ノエル「だって2人仲良いの次元じゃないくらい仲良いじゃん?いけるかなって…」
アカシア「まぁ、そこまで言われたらやるしかないよな。」
サアキ「さっき仕事片付けたばっかなのに…」
嘆くサアキをスルーして、シズハが続ける。
シズハ「じゃあ次、2人目の紹介お願いします。」
アモ「はい!」