【活動六か月記念参加型】意識回復救援隊 ※まだまだ募集中
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「あ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!つ゛っかれたぁ〜〜〜!!!!」
とあるテナントビルの一室。
ソファーにだらっと腰掛け、伸びをする彼女は[漢字]風波[/漢字][ふりがな]かざなみ[/ふりがな]サアキ。
サアキ「やっと1人回復だよほんと〜」
「あ〜あ〜」と言いながら黄色の瞳を疲れたように伏せ、髪が乱れるのも構わず横になる。
ガタガタッ
ドアの方から音がしたと思うと、そこには赤色のショートカットの男性が立っていた。
「ふぅ〜…って帰ってたの、サアキ。」
茶色の目に十字架型の瞳孔が特徴的な彼は、[漢字]鬼宮[/漢字][ふりがな]きみや[/ふりがな]ラノ。
サアキ「おかえり〜、また逃げたの?パイン。」
ラノ「うん。今回は探すの大変だったよ〜」
側から見れば意味不明な会話だが、『パイン』とはラノが飼っている猫である。
くぁあ、と退屈そうに欠伸する姿を見ていると、本当に元野良猫か疑ってしまう。
サアキ「全く…普段はこんなに呑気なくせに…」
ラノ「パインの外出癖はなんとかしたいと思ってるよ…一応番猫だし。」
そんなパインに呆れながらも、ゆるりと時間は過ぎていく。
ガタガタッ…ガタッ
今度こそ壊れるんじゃないかと心配になる音を立てて、ドアからひょっこり顔を出したのは黒髪赤メッシュの女性だ。
ラノ「アモ、ドアの開け閉め気を付けて!」
「あ…ごめんごめん!」
ラノに注意されてドアの調子を見る彼女は[漢字]弛夢琳[/漢字][ふりがな]たゆり[/ふりがな]アモ。170cmと女性にしては長身だ。
アモ「あれ?ラルは?」
サアキ「書斎で本読んでる〜呼んでこようか?」
キョロキョロと周りを見渡すアモに、サアキは起き上がり髪を結う。
アモ「まぁ、いいや。これ重要だから聞いて!ほら、ラノも」
猫を愛でていたラノが「ん?」といった様子でアモの方を向く。
アモ「まぁ、そのまま言うと…『本部に今すぐ集合☆情報屋の子も来てね!』…だってよ」
サアキ「…仕事終わったばっかなんだけど」
ラノ「…僕は一時間かけてパインを探してたんだけど」
アモ「……レッツゴ〜!ラル呼んできて〜!ボクは先に言ってるよ〜!」
アハハ、と誤魔化すように笑ったアモは、ダッシュでビルを出て行った。
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