生きるまでにしたい100のこと
「犀さん、行くよ~っ」
「あぁ?今日はなにすんだ…?」
朝、爆音でたたき起こされたと思ったら、吉良はもうリュックも背負ってる。
(今日も振り回されそう…)
「いいから、早く準備してっ!!!!」
「はぁ…」
急かされて、仕方なく着替えて、髪をセットする。
「できたぞ」
「よし、もうバス来ちゃうから!早く行くよっ!!!」
いつにもまして、落ち着きがない。
(コイツ、これでも死んでんのか…)
[太字]「よーしっ!着いた~っ」[/太字]
「…なに、ここ」
[太字]「え?スカイダイビングですけど」[/太字]
「お前………」
「あれれ~っ?犀さん、もしかしてぇ…怖いのぉ?」
「うっせ!怖くねぇよッ!!!!じゃあ飛んでやるよ」
「あははっ!さっすが犀さんっ!あ、インストラクターさーん!」
(サイアク…)
「じゃあ、準備はいいですか?」
「あ、ハイ…」
「はーいっ!!」
インストラクターさんが、カウントダウンを始める。
「3、2、いち…」
ドンっ
背中を押されて、下に一直線。
(死ぬ…)
「きゃぁぁぁぁぁぁ~っ!!」
吉良は、両手を広げて叫んでいる。
「犀さん、楽しいね~」
「もうどうでもよくなったわ…意外と風気持ちいし」
「来て良かったでしょ~っ?絶景っ」
「そこまでではないな。家にいたほうが楽しい」
「ひどっ!!!」
「楽しかったですか?」
「疲れました」
「めっちゃ楽しかったでーすっ!」
(帰りてぇ…)
「犀さん、楽しかった?」
「気持ち悪い…今日はお前が飯当番だからな」
「はいはーい。なにがいい?私的には鍋かな~」
「鍋に一票。」
「はーっ!美味しかったぁ」
「俺お前の料理好きだわ。美味い」
「でしょ~っ?さすがっ」
「毎日作って」
「無理。当番制でしょ」
二人で皿洗いをしながら、アホみてぇな会話をする。
(あと、94日で終わるのか…)
「なぁ、吉良」
「なぁに、犀さん?」
俺は、鍋を洗う手を止めた。
「お前の、やりたいことリスト見せろ」
「えっ…急に、なんで…?」
「ちゃんと、100個見たことなかったから。なんとなく」
「…分かったよ。」
家事を終わらせてから、ソファに座る。
吉良が、おそるおそるリストを渡してきた。
「はい」
「…」
無言で、目を通す。
(いちご狩り、キャンプ…)
最後の100の項目のところは、消しゴムで何度も消された跡だけだった。
「ここに書こうとしてたこと、当てる」
吉良は、見たことないくらい悲しそうな表情だった。
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「あぁ?今日はなにすんだ…?」
朝、爆音でたたき起こされたと思ったら、吉良はもうリュックも背負ってる。
(今日も振り回されそう…)
「いいから、早く準備してっ!!!!」
「はぁ…」
急かされて、仕方なく着替えて、髪をセットする。
「できたぞ」
「よし、もうバス来ちゃうから!早く行くよっ!!!」
いつにもまして、落ち着きがない。
(コイツ、これでも死んでんのか…)
[太字]「よーしっ!着いた~っ」[/太字]
「…なに、ここ」
[太字]「え?スカイダイビングですけど」[/太字]
「お前………」
「あれれ~っ?犀さん、もしかしてぇ…怖いのぉ?」
「うっせ!怖くねぇよッ!!!!じゃあ飛んでやるよ」
「あははっ!さっすが犀さんっ!あ、インストラクターさーん!」
(サイアク…)
「じゃあ、準備はいいですか?」
「あ、ハイ…」
「はーいっ!!」
インストラクターさんが、カウントダウンを始める。
「3、2、いち…」
ドンっ
背中を押されて、下に一直線。
(死ぬ…)
「きゃぁぁぁぁぁぁ~っ!!」
吉良は、両手を広げて叫んでいる。
「犀さん、楽しいね~」
「もうどうでもよくなったわ…意外と風気持ちいし」
「来て良かったでしょ~っ?絶景っ」
「そこまでではないな。家にいたほうが楽しい」
「ひどっ!!!」
「楽しかったですか?」
「疲れました」
「めっちゃ楽しかったでーすっ!」
(帰りてぇ…)
「犀さん、楽しかった?」
「気持ち悪い…今日はお前が飯当番だからな」
「はいはーい。なにがいい?私的には鍋かな~」
「鍋に一票。」
「はーっ!美味しかったぁ」
「俺お前の料理好きだわ。美味い」
「でしょ~っ?さすがっ」
「毎日作って」
「無理。当番制でしょ」
二人で皿洗いをしながら、アホみてぇな会話をする。
(あと、94日で終わるのか…)
「なぁ、吉良」
「なぁに、犀さん?」
俺は、鍋を洗う手を止めた。
「お前の、やりたいことリスト見せろ」
「えっ…急に、なんで…?」
「ちゃんと、100個見たことなかったから。なんとなく」
「…分かったよ。」
家事を終わらせてから、ソファに座る。
吉良が、おそるおそるリストを渡してきた。
「はい」
「…」
無言で、目を通す。
(いちご狩り、キャンプ…)
最後の100の項目のところは、消しゴムで何度も消された跡だけだった。
「ここに書こうとしてたこと、当てる」
吉良は、見たことないくらい悲しそうな表情だった。
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