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生きるまでにしたい100のこと

#2

したいこと

人間界の公園。
「あ、ねぇ」
永守吉良が口を開いた。
「なんだ」
「なんて呼べば良い?あ、私はきらりんでもきらちゃんでもなんでもいいよ~」
「犀でいい。俺は吉良と呼ばせてもらう」
「分かった~っ!」
吉良の右ポケットから、手帳が落ちた。
「これが、リストか?」
「…あぁ、それは違うよ…!リストは、こっち!」
慌てて、左ポケットから別の手帳を取り出す。
(なにが書いてあるのか…)
ぶっ飛んだコイツのことだ。どうせ叶えられないようなものに違いない。
1. 髪を染めてみたい
2. ピアスを開けてみたい
3. スイーツビュッフェに行きたい
4. 東京タワーに上りたい
5. シェアハウスをしてみたい
………
(意外とできそうなものだな…)
「今日から100日だ。どうする?」
「ん~とりあえず、髪染めてピアスかな!」
「分かった。当日OKの美容院探そう」
スマホを取り出して、美容院を検索する。
「おい、吉良。あったぞ、当日OKの美容院…って…」
「なんでそんなニヤニヤしてんだよ」
「ハァッ!?女神の微笑みの間違いでしょーがっ!!」
「自分で言うな」
(…変な奴)
「…ちゃんと、協力してくれるんだな~って」
「まぁ、人間界に来れるのとかレアだし?」
ずっと天界にいる俺にとっては、貴重な体験だ。
「ふぅん…じゃ、その美容院行こ!」

「どんな色に致しますか~?」
「えっと~…連れのお兄さんと同じ感じで!」
「なんでだよ…」
結局、コイツは俺と同じ黒と青のグラデーションにした。
「お揃いだね!」
「嬉しくない」

「犀さん、ちゃんとカウントしてよ!?」
「分かった分かった。スリー、ツー」
「ワン」 [太字]バチッ[/太字]
「ワンで開けないでよ!!!…思ったより痛くない…」
「だろ?俺も開けよ」
[太字]バチッ バチッ[/太字]
「犀さん…それで何個…?」
「両耳で9だな。あと舌」
「うえぇ…舌!?滑舌とか大丈夫なの…?」
「慣れた」

神様が用意してくれた家に2人で住むことになった。
・[打消し]髪を染めてみたい[/打消し]
・[打消し]ピアスを開けてみたい[/打消し]
・[打消し]シェアハウスをしてみたい[/打消し]
「これで、3個達成!!」
「よかったな。俺は寝る」
「ベッド1個しかないけどぉ?」
「使っていいぞ。俺はソファで寝るから」
「ねぇ、なんかないの!?漫画みたいなさー、照れるとかさぁっ!!」
「ないな。俺はお前の子守みたいなもんだ」
「子守!?立派な高校生(死語)なんですが!?」
「死んでる奴は対象外だ。おやすみ」

[太字]残り、99日 97個[/太字]

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作者メッセージ

主的解釈…犀は短髪、吉良は外はねボブ
     身長は20㎝差くらい
解釈一致だったら教えて欲しいですし、不一致でもどんな感じか知りたいです

2024/11/10 17:49

みこと ID:≫kpJo3MY4lNspo
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