「翠…」
「やぁ、犀。久しぶりだね。今はその隣の人間と、人間界で遊んでるんだっけ？」
「…これも仕事だ。俺はこいつのお守り役だからな」
「ねぇ犀さん!？それはパートナーとか…もっとかっこいいのあるじゃんっ!!」
「それよりも、契約をあとからなくそうとするなんて、ずいぶんダサいことするじゃないか」
翠は、俺たち死神の中でも、トップクラス。
魂を回収した数はダントツで多い。
(俺は、コイツに憧れてて…)
「まぁまぁ…みんな、落ち着いｔ…」
[太字]「ゴミは黙ってろ」[/太字]
「ボク、一応神なんだけど…!？上司なんだけど…!？」
「まぁ、ゴミは置いといて…そこの人間。」
「永守吉良ですっ!!」
「…永守吉良。お前は、この契約書にサインをしたよな？」
「はいっ！しましたっ！でも変えたいですっ！」
「…バカには話が通じない。…犀、お前はすぐにコイツにつくのをやめろ。俺がつく。」
「は？お前が決めることじゃねぇだろ」
「だとしても、魂を回収しなければいけない対象人物…もう死んでから時間が経っている、今喋っているのもお情け。そんな奴を生き返らせたいなど言っている死神に、こんな仕事は任せられないでしょう。」
翠は、神様のほうを見る。
[太字]「…翠くんの言うことが、正しい。でも、ボクは死んでしまった人が『いい人生だった』と思って、別の命に生まれ変わってほしいんだ」[/太字]
「…じゃあ…？」
「もちろん、生き返らせることはしない。でも、その方法をあと80日で君たちが見つけ出せば…」
「神様…それは、天界のルールに違反するのでは」
「そうだね。もし、そうなるのならば…夜光犀には死神をやめてもらう。」
「…そういうことですか。分かりました」
翠は、鎌を振って消えていった。

「…失礼しました」
神様のいる部屋から出る。
「…うわぁ…あの翠さんって人、超超超怖かったねぇ…イケメンだったけど」
「あいつは、俺の先輩だ。」
「へぇ～そうなんだ～っ！って、犀さん。私を優先したら、死神やめなきゃいけないんでしょ？」
「そうだな」
「どうするの？…私のワガママだし、もう、契約どおりでも私は…」
[明朝体]「…考えさせて。すぐ、言うから」[/明朝体]
「分かった…それにしても、方法ってなんなんだろ…？」
「俺、1個あるんだけどさ…」
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