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生きるまでにしたい100のこと

#1

死神と生きたい女

「なぁ、1年近く居座ってる奴がいるんだろ?」
「早く成仏しろよ…」

そんな会話が、俺の耳に入った。

[太字]ここは天界。[/太字]
俺は死神の[漢字]夜光犀[/漢字][ふりがな]やこうせい[/ふりがな]だ。
「夜光犀 神様がお呼びだぞ」
天界で1番強く、偉い存在・神様
(なんだろうな…)

「やぁやぁ、来たね!犀」
「なにしてんです、神様」
ポテトチップスを食べながら、動画を見ている。
神様とは見えないくらに、ダラダラしてる。
「いや、キミが想像以上に早く来たからさ…」
「約束の5分前には着く主義なんで」
「それで、本題だが…」
神様がイスに座り、俺はひざまずく。
「この天界に1年近くいる人間の存在を知っているかい?」
「あぁ、あいつですね…」

[漢字]永守吉良[/漢字][ふりがな]ながもりきら[/ふりがな]
1年前に、事故死した人間だ。
普通、死んだ奴はこの天界に送られ、次の命に生まれ変わる。
…はずだが、そいつは未だにここにいる。
「どうして、奴は死なないんです?」
この天界にいるのは、男だけ。
[太字]「あいつのせいで、女湯つくるハメになったんすよ!?」[/太字]
「まぁ、それはごめん…」
迷惑女のせいで、俺らの仕事が増えた。
「そいつが、なんすか?」
「彼女はね、死ぬ前に『やりたいことリスト』なるものをつくっていたらしいんだ。
 それを達成するまで死ねない!ってごねてたよ…」
(もう死んでるっつの…)
「だから、彼女を100日だけ生き返らせることにした。」
「あぁ、そうすか……って、ハァッ!?んなことできんの!?」
[太字]「まぁ、神だから☆」[/太字]
「それで、犀には、彼女のやりたいことをこなすサポートをしてほしい」
[太字]「嫌です」[/太字]
「即答…なんで、嫌なの?」
「いや、俺そんな暇じゃないんで。はよ生まれ変われや、あいつ」
「でもさ犀も、100日だけ人間界に行けるんだよ?」
(…人間界……)
嫌なことを思い出した。
「…まぁ、いいですよ。行ってあげます」
[太字]「いいの!?やったぁ~っ!!」[/太字]
部屋の柱から、小柄な女が出てきた。
「…お前が、永守吉良か?」
「うん!お兄さんは?」
「夜光犀、死神だ。」
[太字]「夜行性…?」[/太字]
「神様、やっぱり嫌です。」
[太字]「はいコレ契約書☆」[/太字]
「話聞けや!」
[明朝体]〔契約書〕
夜光犀のサポートにより、永守吉良は100日だけ生き返る。
100日が経ったとき、ただちに天界に帰り、生まれ変わること。[/明朝体]
(…100日か)
「じゃあ、2人とも頑張ってね!」
「はーいっ!」
「もう好きにしろ…」
こうして、俺たちの100日が始まる。

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作者メッセージ

新作!!!

2024/11/10 12:08

みこと ID:≫kpJo3MY4lNspo
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