二次創作
ヒカリと裏
【敦視点】
●●の言葉が発せられてから、刻々と時間が過ぎていく…否、本当はあまり過ぎてないのかもしれない。
それぐらい時間が長く感じた。
――実際、その通りで、約一分後に物音が動く音がした。
[中央寄せ]ガタッ[/中央寄せ]
黒煙に近い場所から、のっそりと人影が二つ出た。
男と女。
男はガタイが良さそうだが、着痩せするタイプなようで、シンプルな黒の長袖とズボンですっぽりと身体が隠れている。
女も同じだ。
闇に溶け込むような真っ黒な服を着込んでいる。
暗がりにいるが、月光で顔がくっきりと判った。
彼らはかなりの美形のようで、シャープな顔立ちに、男は黒髪を先端分けに、女は[漢字]煤竹[/漢字][ふりがな]すすたけ[/ふりがな]色の長髪を流していた。
----------
「[小文字]まったく[/小文字]………こちらから出る、なんて思わないで欲しいんだけど?」
女____ポートマフィア傘下組織<[漢字]夜帷[/漢字][ふりがな]とばり[/ふりがな]>[漢字]頭[/漢字][ふりがな]かしら[/ふりがな]_____[明朝体][太字]フウカ[/太字][/明朝体]。
能力名_____『[明朝体][太字]水の星[/太字][/明朝体]』
----------
「嗚呼、こればっかりは同感だ」
男____同じく幹部_____[明朝体][太字]アヤセ[/太字][/明朝体]。
異能力_____なし。
----------
[大文字]バッッ[斜体]!![/斜体][/大文字]
女―フウカと男―アヤセが一言云ったその直後、空気が揺れた。
倉庫の様々な所から黒服たちが銃を敦たち三人に向けてきたのだ。
敦は戦闘態勢に構えたが、今まで静かにしていた太宰が手で制した。
「………[小文字]今は静かにしておこう。これは●●の問題だ。私たちが[漢字]易々[/漢字][ふりがな]やすやす[/ふりがな]と入れる問題じゃあないよ。[/小文字]」
太宰に云われ、敦は戦闘態勢から戻った。
●●の方を見てみるとずっと睨んでいた。彼らを。
「―久しぶりね、●●。四年ぶりかしら?あの時から。」
「…………………。」
●●は黙って睨んでいる。
「おい、無視は善くないぞ。質問されたからにはしっかり答えろ。」
「……………[太字]何故、私と会う為だけに銀行強盗を犯した?[/太字]」
「―――[太字]それも、ポートマフィアを無視して独断で。[/太字]」
「………[太字]命令には無かったんだろ。[/太字]」
[漢字]低音[/漢字][ふりがな]ドス[/ふりがな]の効いた声で云う。
「(ポートマフィア…⁉ということは、この人たちはその構成員?それで銀行強盗を…?)」
構成員、となると、樋口や[漢字]嘗[/漢字][ふりがな]かつ[/ふりがな]ての電車での爆弾魔ー梶井ーあたりだろうか。
芥川はさらに地位が高い気がする。
(当たりだね)
「質問に質問で返すとは…まあ良い。その質問に答えてやる。」
「――正直、お前に会うことが出来れば銀行強盗など犯さなくて佳かった。」
「でも、こちら側から会いたい、と云えば●●は来ないでしょう?だから昼の時間にやったのよ。」
「勿論、犠牲も出来るだけ無しにね」
続けてフウカも云う。
「何が犠牲も無しに、だ」
「、、、あんたらそれでもマフィアか?別にマフィアを褒めてるわけじゃぁない。昼の時間で、しかも公の場で遣っていいのは[漢字]あの人[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]や幹部級の地位の人から命令を貰った時だけだぞ?あの人が許すわけない」
(オリ設です)
「んふふ…莫迦なの?私たちはこの四年間でそのぐらいの地位までに辿り着いたのよ?」
「だからある程度は自由に行動出来るわけ。四年前のあの時の地位とは違うのよ」
●●「([小文字]あいつらは本当はそんなの出来ないはずだ……イカサマでも使ったのか?[/小文字])」
「―――何が云いたい。」
「―――それで私と会って何をする[漢字]心算[/漢字][ふりがな]つもり[/ふりがな]だ」
「だから、判らないのか?……[太字]復讐[/太字]だよ、復讐。四年前はしっかり出来なかったからな。」
「………四年前もそうだが、[太字]私はお前らに何かしたとでも云うのか[斜体]⁉[/斜体][/太字]」
「…[大文字]ええ、そうよ[斜体]![/斜体]私とアヤセは誰よりもあの人の側近になることを望んだ[斜体]![/斜体]それなのに、何故おまえが……[斜体]!![/斜体][/大文字]」
「[大文字][太字]違う[斜体]!![/斜体][/太字]私は断じて何もしていない[斜体]!![/斜体]お前らが勝手に嫉妬しているだけだ[斜体]!![/斜体][/大文字]」
[中央寄せ][太字]「“そんな簡単な事が、どうしてわからないんだ”ッ[斜体]!![/斜体]」[/太字][/中央寄せ]
「(あ、この言葉――)」
敦が芥川に対して云った言葉だ。
マフィア構成員、樋口に嵌められた時、朧げながらの記憶だが、覚えている。
「(太宰さんと●●さんは元ポートマフィアで――芥川の上司だった)」
[水平線]
[大文字][大文字][太字][太字]「あの人たちにあのような言葉!二度と云わせぬ!」[/太字][/太字][/大文字][/大文字]
[水平線]
そして、鏡花と密輸船から脱出する際、芥川が敦に対して云ったこの叫び。
マフィア時代の太宰と●●は芥川にどのような仕打ちをしたかまでの想像は簡単ではない。
だが、この時の芥川の様子から察すると、明らかに敦に嫉妬していた。
[中央寄せ]“[漢字]僕[/漢字][ふりがな]やつがれ[/ふりがな]には厳しかったのに、何故人虎には優しいのか”と。[/中央寄せ]
「(若しかして……この人たちは芥川と同じような感情を●●さんに向けている……?意味は全く違うけど)」
「――もういいわ。あなたと私たちは判り合えない。それはすでに判りきったこと。」
フウカは右腕を上げた。
「殺れ」
その瞬間、周囲で銃を敦たちに向けていた黒服らが、一斉に敦たちに撃ち始めた。
「(幾ら虎でもこの弾の量は防ぎきれない……ッ!)」
対応することができなかった敦は思わず目を瞑った。
●●の言葉が発せられてから、刻々と時間が過ぎていく…否、本当はあまり過ぎてないのかもしれない。
それぐらい時間が長く感じた。
――実際、その通りで、約一分後に物音が動く音がした。
[中央寄せ]ガタッ[/中央寄せ]
黒煙に近い場所から、のっそりと人影が二つ出た。
男と女。
男はガタイが良さそうだが、着痩せするタイプなようで、シンプルな黒の長袖とズボンですっぽりと身体が隠れている。
女も同じだ。
闇に溶け込むような真っ黒な服を着込んでいる。
暗がりにいるが、月光で顔がくっきりと判った。
彼らはかなりの美形のようで、シャープな顔立ちに、男は黒髪を先端分けに、女は[漢字]煤竹[/漢字][ふりがな]すすたけ[/ふりがな]色の長髪を流していた。
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「[小文字]まったく[/小文字]………こちらから出る、なんて思わないで欲しいんだけど?」
女____ポートマフィア傘下組織<[漢字]夜帷[/漢字][ふりがな]とばり[/ふりがな]>[漢字]頭[/漢字][ふりがな]かしら[/ふりがな]_____[明朝体][太字]フウカ[/太字][/明朝体]。
能力名_____『[明朝体][太字]水の星[/太字][/明朝体]』
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「嗚呼、こればっかりは同感だ」
男____同じく幹部_____[明朝体][太字]アヤセ[/太字][/明朝体]。
異能力_____なし。
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[大文字]バッッ[斜体]!![/斜体][/大文字]
女―フウカと男―アヤセが一言云ったその直後、空気が揺れた。
倉庫の様々な所から黒服たちが銃を敦たち三人に向けてきたのだ。
敦は戦闘態勢に構えたが、今まで静かにしていた太宰が手で制した。
「………[小文字]今は静かにしておこう。これは●●の問題だ。私たちが[漢字]易々[/漢字][ふりがな]やすやす[/ふりがな]と入れる問題じゃあないよ。[/小文字]」
太宰に云われ、敦は戦闘態勢から戻った。
●●の方を見てみるとずっと睨んでいた。彼らを。
「―久しぶりね、●●。四年ぶりかしら?あの時から。」
「…………………。」
●●は黙って睨んでいる。
「おい、無視は善くないぞ。質問されたからにはしっかり答えろ。」
「……………[太字]何故、私と会う為だけに銀行強盗を犯した?[/太字]」
「―――[太字]それも、ポートマフィアを無視して独断で。[/太字]」
「………[太字]命令には無かったんだろ。[/太字]」
[漢字]低音[/漢字][ふりがな]ドス[/ふりがな]の効いた声で云う。
「(ポートマフィア…⁉ということは、この人たちはその構成員?それで銀行強盗を…?)」
構成員、となると、樋口や[漢字]嘗[/漢字][ふりがな]かつ[/ふりがな]ての電車での爆弾魔ー梶井ーあたりだろうか。
芥川はさらに地位が高い気がする。
(当たりだね)
「質問に質問で返すとは…まあ良い。その質問に答えてやる。」
「――正直、お前に会うことが出来れば銀行強盗など犯さなくて佳かった。」
「でも、こちら側から会いたい、と云えば●●は来ないでしょう?だから昼の時間にやったのよ。」
「勿論、犠牲も出来るだけ無しにね」
続けてフウカも云う。
「何が犠牲も無しに、だ」
「、、、あんたらそれでもマフィアか?別にマフィアを褒めてるわけじゃぁない。昼の時間で、しかも公の場で遣っていいのは[漢字]あの人[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]や幹部級の地位の人から命令を貰った時だけだぞ?あの人が許すわけない」
(オリ設です)
「んふふ…莫迦なの?私たちはこの四年間でそのぐらいの地位までに辿り着いたのよ?」
「だからある程度は自由に行動出来るわけ。四年前のあの時の地位とは違うのよ」
●●「([小文字]あいつらは本当はそんなの出来ないはずだ……イカサマでも使ったのか?[/小文字])」
「―――何が云いたい。」
「―――それで私と会って何をする[漢字]心算[/漢字][ふりがな]つもり[/ふりがな]だ」
「だから、判らないのか?……[太字]復讐[/太字]だよ、復讐。四年前はしっかり出来なかったからな。」
「………四年前もそうだが、[太字]私はお前らに何かしたとでも云うのか[斜体]⁉[/斜体][/太字]」
「…[大文字]ええ、そうよ[斜体]![/斜体]私とアヤセは誰よりもあの人の側近になることを望んだ[斜体]![/斜体]それなのに、何故おまえが……[斜体]!![/斜体][/大文字]」
「[大文字][太字]違う[斜体]!![/斜体][/太字]私は断じて何もしていない[斜体]!![/斜体]お前らが勝手に嫉妬しているだけだ[斜体]!![/斜体][/大文字]」
[中央寄せ][太字]「“そんな簡単な事が、どうしてわからないんだ”ッ[斜体]!![/斜体]」[/太字][/中央寄せ]
「(あ、この言葉――)」
敦が芥川に対して云った言葉だ。
マフィア構成員、樋口に嵌められた時、朧げながらの記憶だが、覚えている。
「(太宰さんと●●さんは元ポートマフィアで――芥川の上司だった)」
[水平線]
[大文字][大文字][太字][太字]「あの人たちにあのような言葉!二度と云わせぬ!」[/太字][/太字][/大文字][/大文字]
[水平線]
そして、鏡花と密輸船から脱出する際、芥川が敦に対して云ったこの叫び。
マフィア時代の太宰と●●は芥川にどのような仕打ちをしたかまでの想像は簡単ではない。
だが、この時の芥川の様子から察すると、明らかに敦に嫉妬していた。
[中央寄せ]“[漢字]僕[/漢字][ふりがな]やつがれ[/ふりがな]には厳しかったのに、何故人虎には優しいのか”と。[/中央寄せ]
「(若しかして……この人たちは芥川と同じような感情を●●さんに向けている……?意味は全く違うけど)」
「――もういいわ。あなたと私たちは判り合えない。それはすでに判りきったこと。」
フウカは右腕を上げた。
「殺れ」
その瞬間、周囲で銃を敦たちに向けていた黒服らが、一斉に敦たちに撃ち始めた。
「(幾ら虎でもこの弾の量は防ぎきれない……ッ!)」
対応することができなかった敦は思わず目を瞑った。