「ここは…？」
小鳥がさえずり、草花は深く生え、周りには澄んだ空気しかない森で、●●は目覚めた。
ここは初めて見る場所だ。家の近くでもないし、だからとて、写真でも見たことがない。
ここは、どこだろう。
●●がそう思っていると、奥から何かの声が聞こえてきた。
耳をよく澄ますと、何やら楽しそうな話し声が聞こえて来る。
●●は、声の方へ向かっていった。

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「…あら？貴方は…」
「ん？誰かしら？」
●●が声の方に着くと、そこではお茶会が開かれているようだった。
深く生えた草花の上に、机やら椅子やらが豪華に置かれて、マカロンやクッキー、紅茶など、いろいろなものが机に置かれていた。
「…あ、えと…」
●●は戸惑い、この場から立ち去ろうとした。
「まぁまぁ、誰も君を出て行けなんて言ってないさ。ここでゆっくりしていくといい。」
●●に対して、背丈が高い糸目の男が、落ち着いた声の様子で言った。●●は、お茶会に参加することになった。

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「とりあえず自己紹介をしましょうかぁ。私はマーガレット。このお茶会を開いたのも私よ。」
白いドレスに身を包んだマーガレットは、落ち着いたふんわりした様子で話した。マーガレットは言い終えると、手元の紅茶を手に取り、口に運んだ。
今度は、頭に猫の耳の様な物を生やした褐色肌の少女が話した。
「あたしはダンデラ。よろしくね。」
ダンデラはにへへと口を開けて歯が見えるように笑った。八重歯が鋭く尖っている。
次は糸目の男が話す。
「私はモクシャンと申します。マーガレットお嬢様の執事をしています。ダンデラ様はお嬢様のご友人です。」
優しい声で、かしこまった様にモクシャンは話すと、
貴方は？と●●に聞いた。
●●は少し慣れない様子で話しはじめた。
「●●です、えっと、○○と呼んでください。」
「●●さん、初めましてですね。」
●●が言い終えると、マーガレットがにっこり笑ってそう言った。
「○○！これからよろしくね！」
ダンデラも嬉しそうに言った。
「では●●様、どうぞ、ご自由に…」
モクシャンも●●に対して微笑み、ブロッサムのそばへ立った。