君に、堕ちていく
こんな自分大嫌いだ。
次々に死んでいく家族。消える友達。
家の扉を開けても、誰もいない。
俺が放つ言葉に、反応する人は誰もいない。
反応する前に死ぬから。
俺は超能力を持っている。
俺が言った言葉は、本当の事になる。
例えば、相手に「動くな」と言えば、相手は動けなくなる。
「吹っ飛べ」と言えば吹っ飛ぶ、「捻れろ」と言えば捻れる。
「死ね」と言えば・・・死ぬ。
何かを放てば、誰かが不幸になる。
だから、7歳から喋ってない。
学校にも行っていない。
家にあった本を読み続けている。
今は16歳だが、ちゃんと高校生並みの頭は出来ている。
だが、やっぱり寂しい。
喋れないって、こんなに辛いっけ。
何を今更、何を今更・・・
気付いたら、涙が出ていた。
数学の問題集に水玉模様が浮かび上がる。
・・・久しぶりに外に出ようかな。
そうして、数週間ぶりに外に出た。
(あれ?外ってこんなんだっけ?)
久しぶりに見る外の景色は、昔よりも全然違っていた。
9年間も出なかったから、そう思うだけか・・・。
住宅街を抜け、大きな町に出る。
人が多い。大きい建物も、車も。
9年前で止まっていた頭の中が、一気に動き出した。
それでも、自分は何も変わらない。
これを見ても、今の自分を辞めようとはしない。
(もう少し・・・ん?)
少し先に進もうとすると、誰かの悲鳴が聞こえた。
ざわつく周りの人たち。
悲鳴が聞こえた方へ向かう。
(何があるんだっ・・・!?)
そこには、数人の人を手で握りつぶしながら、
悲鳴をあげた女性を食っている呪霊がいた。
次々に死んでいく家族。消える友達。
家の扉を開けても、誰もいない。
俺が放つ言葉に、反応する人は誰もいない。
反応する前に死ぬから。
俺は超能力を持っている。
俺が言った言葉は、本当の事になる。
例えば、相手に「動くな」と言えば、相手は動けなくなる。
「吹っ飛べ」と言えば吹っ飛ぶ、「捻れろ」と言えば捻れる。
「死ね」と言えば・・・死ぬ。
何かを放てば、誰かが不幸になる。
だから、7歳から喋ってない。
学校にも行っていない。
家にあった本を読み続けている。
今は16歳だが、ちゃんと高校生並みの頭は出来ている。
だが、やっぱり寂しい。
喋れないって、こんなに辛いっけ。
何を今更、何を今更・・・
気付いたら、涙が出ていた。
数学の問題集に水玉模様が浮かび上がる。
・・・久しぶりに外に出ようかな。
そうして、数週間ぶりに外に出た。
(あれ?外ってこんなんだっけ?)
久しぶりに見る外の景色は、昔よりも全然違っていた。
9年間も出なかったから、そう思うだけか・・・。
住宅街を抜け、大きな町に出る。
人が多い。大きい建物も、車も。
9年前で止まっていた頭の中が、一気に動き出した。
それでも、自分は何も変わらない。
これを見ても、今の自分を辞めようとはしない。
(もう少し・・・ん?)
少し先に進もうとすると、誰かの悲鳴が聞こえた。
ざわつく周りの人たち。
悲鳴が聞こえた方へ向かう。
(何があるんだっ・・・!?)
そこには、数人の人を手で握りつぶしながら、
悲鳴をあげた女性を食っている呪霊がいた。
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