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微グロのときがございます。
暗めの内容となっております。ご了承ください。

※数年前に書いたものをリメイクしたものです。表現方法が疎い場合があります。

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私のリーパー

#8

幸せへの希望。

蹴られ殴られを繰り返して約5分後。

死神が教室に帰ってきた。

そんな事も知らずに一軍の女子は私に蹴りを入れるばっかり。

それをみた死神はすぐこちらへ向かうと、私の前にしゃがみ込み、女子を睨みつけていた。

そんな事をしてしまっては今度は死神が狙われる、そう思ってしまった私は死神の服を少し握り、こう呟いた。

[小文字][太字]「やめて、」[/太字][/小文字]

これを聞いた死神は、「は?」と言うようなイラついた目でこちらを見つめる。

そして嫌だと答えると、女子に向かってこう言った。




[太字][中央寄せ]「 後悔しな 」[/中央寄せ][/太字]



女子は慌て始める。

そして見苦しい嘘をつき始めた。


「ちっちがうの!あのー、、こ、こいつが私の物奪ったからっ!!」

「ごめんね。君よりはずっとお姉ちゃんと一緒にいるんだ。そんなことしないってしってるし。」

「いやっ、でも!!」

「でも、じゃないよ。もういいから。」


それを聞いた女子は睨まれた目にやられたのか、へなへなと座り込み、動かなくなった。

腰をやったのだろうか。

そう思う間もなく、死神は私を抱き上げた。

咄嗟のことに頭が追いつかず、あわあわしていると、死神は「落とすぞ」と軽く脅してへらっと笑い、私を保健室まで連れていった。


「先生は会議ねぇ、運悪いな。」

なんて呟くと死神は私を保健室のベットに座らせた。

「なんで、、なんで助けたの、?ほっておいてくれたら、死神は助かったのに、」

そう私が問うと、死神はこう答える。



[太字] 「  助けたかったから

       あと、僕、死神って名前じゃないよ

       [漢字]白雪 黒羽[/漢字][ふりがな]しらゆき くろは[/ふりがな]。黒羽って呼んで?     」[/太字]



自然と涙が溢れた。

助けてもらえた。初めてだった。


私も生きることを望んでいいのだと。


誰かに頼っていいのだと。


死神、いや、黒羽に助けを求めていいのだと。


そう思えた。

それから私は、心から彼に向けて笑顔を見せた。


ああ。彼といると嬉しい涙というものが現れるんだな。 

味わったことのない甘い涙だった。

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作者メッセージ

地獄を見ている時に助けてもらえたらどんなけ幸せなのだろうか。

なんて思いつつ書いたものだった気がします。

彼女が報われる日、

彼女に幸せが訪れる日が近いといいですね。

2024/11/13 20:46

ibuki. ID:≫kplpkj2LkIMuY
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