私のリーパー
それからはずっと、僕は彼女の手を握っている。いつ何時でもだ。
就寝時間であろうとも、里親が決まりそうな時でも。僕は彼女と手を繋いでいた。
里親支援専門相談員が彼女の里親が決まりそうだから離れて欲しいなんて言っても、だ。
そんな簡単に離してたまるか。
そんな気持ちだ。
しかし、初めは苦笑していた相談員も痺れを切らしてしまう。
「いい加減にしなさい!!あなた達はどうせ離れ離れになってしまうの!里親に拾われなかったらあなた達一生ここで暮らすのよ?!」
荒くなった息を整える相談員。
確かに相談員のいうことは理解できる。まあこのままずっと手を握って過ごしていると僕らは互いに依存し合い、互いを必要とする。
[太字]互いがいないと生きていけない。[/太字]そんな風になってしまうだろう。
まあしかしいいのだよ。それで。
だって。
それ以外のニンゲンなんか信じられないから。
僕らをまだ睨む相談員に僕はこう叫んだ。
[太字]「うるさい!!!里親も実親も!僕たちに酷いことするだけ!!もう信じないんだよ。僕らもう信じないの!!!!!」[/太字]
相談員は、はっと何かを思い出し、ポロポロと泣き始める。
それから「ごめんなさい」と謝るとそそくさとその場から逃げていった。
「お兄ちゃん?私また、、痛いことされるの、?」
そう震えた声で尋ねてくる彼女に僕は激しく首を横に振った。
「ううん。もう離さない。僕が守るから。」
彼女の暖かく小さな小指と、僕の少し冷えた小指で指切りをする。
僕たちは互いに見あい、互いに笑った。
就寝時間であろうとも、里親が決まりそうな時でも。僕は彼女と手を繋いでいた。
里親支援専門相談員が彼女の里親が決まりそうだから離れて欲しいなんて言っても、だ。
そんな簡単に離してたまるか。
そんな気持ちだ。
しかし、初めは苦笑していた相談員も痺れを切らしてしまう。
「いい加減にしなさい!!あなた達はどうせ離れ離れになってしまうの!里親に拾われなかったらあなた達一生ここで暮らすのよ?!」
荒くなった息を整える相談員。
確かに相談員のいうことは理解できる。まあこのままずっと手を握って過ごしていると僕らは互いに依存し合い、互いを必要とする。
[太字]互いがいないと生きていけない。[/太字]そんな風になってしまうだろう。
まあしかしいいのだよ。それで。
だって。
それ以外のニンゲンなんか信じられないから。
僕らをまだ睨む相談員に僕はこう叫んだ。
[太字]「うるさい!!!里親も実親も!僕たちに酷いことするだけ!!もう信じないんだよ。僕らもう信じないの!!!!!」[/太字]
相談員は、はっと何かを思い出し、ポロポロと泣き始める。
それから「ごめんなさい」と謝るとそそくさとその場から逃げていった。
「お兄ちゃん?私また、、痛いことされるの、?」
そう震えた声で尋ねてくる彼女に僕は激しく首を横に振った。
「ううん。もう離さない。僕が守るから。」
彼女の暖かく小さな小指と、僕の少し冷えた小指で指切りをする。
僕たちは互いに見あい、互いに笑った。