- 閲覧前にご確認ください -

微グロのときがございます。
暗めの内容となっております。ご了承ください。

※数年前に書いたものをリメイクしたものです。表現方法が疎い場合があります。

文字サイズ変更

私のリーパー

#19

椿の決意

...椿視点 ...



黒羽と一緒にいた人がかなり時間が経ってから出てきた。

かなりでは表せないかもしれない。

なぜならもう放課後だからだ。
昼休みから放課後まで。一体、何時間話していたのだろうか。

いくらなんでも話しすぎではないかと思うほどだ。


もう帰らなくてはいけないのではないかと思った時、中から白衣の彼が出てきた。


「入ってもいいですかっ?」


そう尋ねようとしたが私の声は喉元で止まった。

目が赤い。泣いていたのではないだろうか。


黒羽のことだ。話を聞いていたりしたのではないか。
もしかしたら彼も精神を壊しているのではないか。

いろんなことが頭に思い浮かぶ。


しかし今思い浮かんだとて解決するわけでも答え合わせができるわけでもない。

私は彼を心配しつつも急いで保健室の中へ入った。



中にはもうピンピンというような黒羽がいた。

私をみるなりピースをしてみせる。


そんな黒羽に私は二つを尋ねた。

黒羽自身の体調のこと。そして白衣の彼のこと。


黒羽はへらっと笑うとこう答える。


「体調に関しては何も問題ないさ。白衣の彼のおかげでね。」


私は安堵の笑みを浮かべた。
そんな私に黒羽は白衣の彼のことを話し始めた。


白衣の彼は城ヶ崎一桜というらしい。

噂では聞いたことのある人だ。

学校に来ているかも不明だが、母が犯罪者だから近づくな。という変な噂だ。


そんなの嘘だなんて否定できる証拠なんてないから私もふんわりと信じてしまっている。


そんな彼の過去を私は全て聞いた。

黒羽は死神だからか、記憶力がとてもよく、10年のことは余裕に覚えていられるらしい。

忘れっぽい私からしたら羨ましい限りだ。


おっと、話が逸れた。



彼の過去を聞くと、私はかなり顔を暗くしてしまった。

関わらない方がいい、変な人だと決めつけてしまっていた私が恥ずかしくなった。

変な噂がたっている生徒でも、何かしらの過去を持ち、何かしらの理由がある。


自分が避けられる身になったら怖くなったり嫌になったりするくせに、自分は彼について無知のまま、先入観だけに囚われて避けてしまっていた。

とても恥ずかしい。


それから彼に二つの願いをしたことを聞いた。

内容を聞いてみるも黒羽は答えてくれず、「秘密」と少し笑みを浮かべて述べるだけだった。


まあ黒羽なりに考えがあるのだろう。

それぐらいの気持ちで私はこの話を流した。



でも、一桜のことだけは流せない。私も偏見して避けてしまったんだ。


一桜をさらに追い込んでしまっていたのかもしれない。


謝って、許してもらわなければいけない。


たとえ黒羽がしなくてもいいと言っても、私が嫌だ。


辛い思いから抜け出したいと思ったこの頃なのに、他の人に辛い思いをさせてどうする。




私の中にはそんな気持ちでいっぱいいっぱいだった。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

椿の思いと決意を書きました。

なんか上手くいかんかった気がする、、

2024/11/30 02:05

ibuki. ID:≫kplpkj2LkIMuY
続きを執筆
小説を編集
/ 19

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL