私のリーパー
自分が可笑しくなっているなんて思いもせず、6年が過ぎた。
今の季節、僕の同級生である人たちは今日が卒業式らしい。
僕は久々に家から出ることを許可され、コンビニに向かう。コンビニでカロリー○イトとカップ拉麺を買った。
そしてコンビニから何一つ表情を変えずに出る。僕がいた時間がちょうど卒業式が終わりみんなが下校したり写真を撮っていた時だった。
辺りを見渡せば楽しそうに笑っている人、思い出を振り返り泣いている人、遊びに行こうと言って青い空の下を走り回っている人。
トモダチというものにふれたことがなく、一人孤独を生きる僕からしたら何をしているのかわからなかった。
でも、これだけは分かった。
僕の家族は「異常」だ。周りと違う。
苦しめば苦しむほど微笑み、笑う僕の母の顔とは違い、いいことや楽しいことがあれば些細なことでも微笑み、笑う母を持つ人が多い。
右手が上がれば叩くか絞めるしかやらない僕の姉や兄とは違い、他の人の兄弟は撫でたり叩くとしても本当に軽く叩くだけだ。
あれ、、おかしい、?僕の家族、おかしい、?
僕の、、あれ、あの人らは僕のナニ?
おかしイ、、おかシイ、、オカシイ、?
ふとアラームの音が聞こえた気がした。
あぁ、、、行かなくてはいけない。母を助けなければ。
もしも今の僕を絵に表すならば。
僕の目からはハイライトが消え、ぐちゃぐちゃの瞳孔になっているだろう。
おかしくなってしまったのだ。僕の家族も。そして僕自身も。
それから僕は頭が混乱したまま中学へと歳を重ねた。
中学もいかずこの生活かと思っているとそうではなかった。
僕がこのままだと暴走すると感じた母は僕を中学へ行かせたのだ。
しかしそんな簡単にうまくいくはずがない。
僕の中学生活は地獄だった。理科以外何もできなく、毎時間毎時間1人で頭を抱え込む。
先生や生徒が気づくも僕の母の存在が噂され、誰も相手してくれなかった。
「一桜っていうやつの母親、犯罪者なんだってさ」
「だからアイツもおかしいのかよ」
「なんで捕まってないんだ?おかしくね?」
四方八方からそう陰口を叩かれる始末。
「助けて、、、」
つい言葉にしたその声も陰口により潰される。
僕は自分自身が助からない、助けられるべき存在なのではないのだと知った。
あぁ。僕は死ななくてはいけないのだ。
何度もそう自覚する。しかし実際に死のうとしてみると、僕自身の体はそれを拒否してしまう。
手首を切って死のうにも怖くて深く切れない。
首を吊って死のうにも苦しくて途中で諦める。
転落して死のうにも運悪く他人に止められる。
溺れて死のうにも液体を体が拒否してしまう。
薬で死のうにも体が慣れてきてしまっている。
どうやって死ねばいいのだ。
死ねない。死にたいのに。終わらせたいのに。
死ななくてはいけない。死ななければ。
どうしたら。どうすべき。どうしたら、、、
そんな時に僕はとあるニュースをみつける。
安楽死についてのニュースだ。
他国では安楽死を認めている国もあるらしい。
ココはというと勿論というように認めていない。
そもそも安楽死は耐え難い苦しみに襲われている患者や、助かる見込みのない末期患者が希望した時のみ使われるものだ。
精神が弱いだけの僕には認めている国でも不可能だろう。
麻酔に用いられているあるものは、静脈内投与であれば安楽死に用いられるらしい。
そんなものない。、、、ない?
ならば作ればいいじゃないか。
自分が耐え切れないほどの麻酔を自分が作ればいいじゃないか。
どうやったら作れるのか。
試してみるしかない。
僕自身で実験するしかない。
やってみせるしかない。
これが僕のできる死に方だ。
ようやく見つけたのだから。
今の季節、僕の同級生である人たちは今日が卒業式らしい。
僕は久々に家から出ることを許可され、コンビニに向かう。コンビニでカロリー○イトとカップ拉麺を買った。
そしてコンビニから何一つ表情を変えずに出る。僕がいた時間がちょうど卒業式が終わりみんなが下校したり写真を撮っていた時だった。
辺りを見渡せば楽しそうに笑っている人、思い出を振り返り泣いている人、遊びに行こうと言って青い空の下を走り回っている人。
トモダチというものにふれたことがなく、一人孤独を生きる僕からしたら何をしているのかわからなかった。
でも、これだけは分かった。
僕の家族は「異常」だ。周りと違う。
苦しめば苦しむほど微笑み、笑う僕の母の顔とは違い、いいことや楽しいことがあれば些細なことでも微笑み、笑う母を持つ人が多い。
右手が上がれば叩くか絞めるしかやらない僕の姉や兄とは違い、他の人の兄弟は撫でたり叩くとしても本当に軽く叩くだけだ。
あれ、、おかしい、?僕の家族、おかしい、?
僕の、、あれ、あの人らは僕のナニ?
おかしイ、、おかシイ、、オカシイ、?
ふとアラームの音が聞こえた気がした。
あぁ、、、行かなくてはいけない。母を助けなければ。
もしも今の僕を絵に表すならば。
僕の目からはハイライトが消え、ぐちゃぐちゃの瞳孔になっているだろう。
おかしくなってしまったのだ。僕の家族も。そして僕自身も。
それから僕は頭が混乱したまま中学へと歳を重ねた。
中学もいかずこの生活かと思っているとそうではなかった。
僕がこのままだと暴走すると感じた母は僕を中学へ行かせたのだ。
しかしそんな簡単にうまくいくはずがない。
僕の中学生活は地獄だった。理科以外何もできなく、毎時間毎時間1人で頭を抱え込む。
先生や生徒が気づくも僕の母の存在が噂され、誰も相手してくれなかった。
「一桜っていうやつの母親、犯罪者なんだってさ」
「だからアイツもおかしいのかよ」
「なんで捕まってないんだ?おかしくね?」
四方八方からそう陰口を叩かれる始末。
「助けて、、、」
つい言葉にしたその声も陰口により潰される。
僕は自分自身が助からない、助けられるべき存在なのではないのだと知った。
あぁ。僕は死ななくてはいけないのだ。
何度もそう自覚する。しかし実際に死のうとしてみると、僕自身の体はそれを拒否してしまう。
手首を切って死のうにも怖くて深く切れない。
首を吊って死のうにも苦しくて途中で諦める。
転落して死のうにも運悪く他人に止められる。
溺れて死のうにも液体を体が拒否してしまう。
薬で死のうにも体が慣れてきてしまっている。
どうやって死ねばいいのだ。
死ねない。死にたいのに。終わらせたいのに。
死ななくてはいけない。死ななければ。
どうしたら。どうすべき。どうしたら、、、
そんな時に僕はとあるニュースをみつける。
安楽死についてのニュースだ。
他国では安楽死を認めている国もあるらしい。
ココはというと勿論というように認めていない。
そもそも安楽死は耐え難い苦しみに襲われている患者や、助かる見込みのない末期患者が希望した時のみ使われるものだ。
精神が弱いだけの僕には認めている国でも不可能だろう。
麻酔に用いられているあるものは、静脈内投与であれば安楽死に用いられるらしい。
そんなものない。、、、ない?
ならば作ればいいじゃないか。
自分が耐え切れないほどの麻酔を自分が作ればいいじゃないか。
どうやったら作れるのか。
試してみるしかない。
僕自身で実験するしかない。
やってみせるしかない。
これが僕のできる死に方だ。
ようやく見つけたのだから。