私のリーパー
自分が作った薬がもしかして、と思った。
焦りに焦った僕は走っては行けない廊下を初めて全速力で走った。
そして彼がおそらく運ばれるだろう保健室へと向かった。
案の定、彼はそこにいた。息苦しいのだろうか、はぁヾと荒い息を吐いてベットに横になっていた。
僕が来たことに気づいた保健室の先生は僕に声をかけてくる。
「あら、一桜せんせーじゃない~どうしたの?」
一桜先生。なぜか彼女にはそう呼ばれている。
実験好きで、珍しい薬を作っているということはこの保健室の先生と理科の先生の2人しか知らない。
なぜあの女が知っているかは分からないが、おそらく噂とかそういうものだろう。
保健室の先生は僕がそんな薬を作っているのに感動してくれたのか、なぜか僕を先生と呼んでくる。
白衣を着ているのもあるかもしれない。まあなんでもいい。
「彼のことが心配になって、」
さっきまで走っていたことを隠すように荒い息を吐かないように。僕はそう答えた。
すると先生は何かを思いついたようにこう言った。
「なら!ならさ!わたしね、今から会議行かなくちゃいけないから、理夜先生が見ててくれないっ?理夜先生なら薬とかできるだろうし~」
ということは彼と2人きりになれる。
こちらとしても好都合だ。だから僕は先生に向かって大きく頷いた。
先生は「やったぁ」と声に出してからこの保健室から出て行った。
僕は彼の元へと歩み寄った。
顔色を伺ってみるがやはり苦しそうだ。
彼が話せないと意味がない。僕は彼の看病を始めることにした。
白衣のポケットに入れて持ってきた解熱剤をゆっくり飲ませ、彼の額に冷たいタオルをのせようとした。
タオルをのせたいため、彼の髪を左右に分けたその時。絶句した。
彼の額にはまるで彫られたような円があった。すごく痛々しい。
そしてその円の真ん中には血のようなもので書かれた悪魔の翼。
タトゥーかと思ったが違うだろう。かなり古い傷だ。
これはどうすべきか、そう悩んでいたその時。
コンコン、と扉が叩かれる音がした。
僕は慌てて彼の髪で額を隠すと、急いで保健室のドアを開けに行った。
僕がドアの目の前に来た時丁度ドアが開く。
そこには1人の女が。さっきの薬を要求してきた女ではない。
すごく心配しているような顔をしている。彼女は僕をみて首を傾げる。そしてぼそっと呟いた。
「あれ、保健室の先生って男の人だっけ、」
僕が保健室の先生に見えるらしい。
僕は慌てて彼女に僕は先生ではないこと、生徒であること、保健室の先生は今いないということを。
すると彼女は納得したかのように頷き、僕にこう聞いてきた。
「あ、あの、白い髪の男の人、来ませんでした、?」
おそらく今熱を出している方のことだろう。
だがしかし今いると言ってしまえば、2人で話す時間がなくなってしまう。それは困る。
そう思ってむむ、と考えていると後ろで物音がした。
慌てて振り向くと、彼が目を覚まし、起き上がっていた。眠そうな目を擦る彼。
しかし彼女をみたとたん彼は「え、椿?」と驚いていた。
まあ知り合いだろうな。なんて呑気に思う僕を無視して2人は何やら話していた。
僕は蚊帳の外だ。まあいい。2人の邪魔はするわけにはいかない。そう思って僕はぼんやりと外を見ていた。
が、数秒すると彼は彼女にこう言った。
「ごめん椿。僕は大丈夫だから、少しの間外にいてくれない?少しこの人とお話しなくちゃ行けなくて。」
そして彼は僕に指を刺していた。
僕と、だろうか。そりゃこちらとしても二人きりになれるなんて好都合、、だが彼が話したい理由はなんだろうか。
そう考えている僕はぽかんと口を開けざるおえなかった。そんな僕を見て彼はにや、と笑う。
なんで笑われたかなんて僕は知る訳もない。
でも僕も彼と話したい。
だから僕は彼の言うままに保健室に残っていた。
焦りに焦った僕は走っては行けない廊下を初めて全速力で走った。
そして彼がおそらく運ばれるだろう保健室へと向かった。
案の定、彼はそこにいた。息苦しいのだろうか、はぁヾと荒い息を吐いてベットに横になっていた。
僕が来たことに気づいた保健室の先生は僕に声をかけてくる。
「あら、一桜せんせーじゃない~どうしたの?」
一桜先生。なぜか彼女にはそう呼ばれている。
実験好きで、珍しい薬を作っているということはこの保健室の先生と理科の先生の2人しか知らない。
なぜあの女が知っているかは分からないが、おそらく噂とかそういうものだろう。
保健室の先生は僕がそんな薬を作っているのに感動してくれたのか、なぜか僕を先生と呼んでくる。
白衣を着ているのもあるかもしれない。まあなんでもいい。
「彼のことが心配になって、」
さっきまで走っていたことを隠すように荒い息を吐かないように。僕はそう答えた。
すると先生は何かを思いついたようにこう言った。
「なら!ならさ!わたしね、今から会議行かなくちゃいけないから、理夜先生が見ててくれないっ?理夜先生なら薬とかできるだろうし~」
ということは彼と2人きりになれる。
こちらとしても好都合だ。だから僕は先生に向かって大きく頷いた。
先生は「やったぁ」と声に出してからこの保健室から出て行った。
僕は彼の元へと歩み寄った。
顔色を伺ってみるがやはり苦しそうだ。
彼が話せないと意味がない。僕は彼の看病を始めることにした。
白衣のポケットに入れて持ってきた解熱剤をゆっくり飲ませ、彼の額に冷たいタオルをのせようとした。
タオルをのせたいため、彼の髪を左右に分けたその時。絶句した。
彼の額にはまるで彫られたような円があった。すごく痛々しい。
そしてその円の真ん中には血のようなもので書かれた悪魔の翼。
タトゥーかと思ったが違うだろう。かなり古い傷だ。
これはどうすべきか、そう悩んでいたその時。
コンコン、と扉が叩かれる音がした。
僕は慌てて彼の髪で額を隠すと、急いで保健室のドアを開けに行った。
僕がドアの目の前に来た時丁度ドアが開く。
そこには1人の女が。さっきの薬を要求してきた女ではない。
すごく心配しているような顔をしている。彼女は僕をみて首を傾げる。そしてぼそっと呟いた。
「あれ、保健室の先生って男の人だっけ、」
僕が保健室の先生に見えるらしい。
僕は慌てて彼女に僕は先生ではないこと、生徒であること、保健室の先生は今いないということを。
すると彼女は納得したかのように頷き、僕にこう聞いてきた。
「あ、あの、白い髪の男の人、来ませんでした、?」
おそらく今熱を出している方のことだろう。
だがしかし今いると言ってしまえば、2人で話す時間がなくなってしまう。それは困る。
そう思ってむむ、と考えていると後ろで物音がした。
慌てて振り向くと、彼が目を覚まし、起き上がっていた。眠そうな目を擦る彼。
しかし彼女をみたとたん彼は「え、椿?」と驚いていた。
まあ知り合いだろうな。なんて呑気に思う僕を無視して2人は何やら話していた。
僕は蚊帳の外だ。まあいい。2人の邪魔はするわけにはいかない。そう思って僕はぼんやりと外を見ていた。
が、数秒すると彼は彼女にこう言った。
「ごめん椿。僕は大丈夫だから、少しの間外にいてくれない?少しこの人とお話しなくちゃ行けなくて。」
そして彼は僕に指を刺していた。
僕と、だろうか。そりゃこちらとしても二人きりになれるなんて好都合、、だが彼が話したい理由はなんだろうか。
そう考えている僕はぽかんと口を開けざるおえなかった。そんな僕を見て彼はにや、と笑う。
なんで笑われたかなんて僕は知る訳もない。
でも僕も彼と話したい。
だから僕は彼の言うままに保健室に残っていた。
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