ママのお給料が芳ばしくないらしい｡


月給20万8000円で、ママ一人なら十分暮らしていけるけど私達を幸せにする為にっと、頑張って稼ごうとしてくれる嫌気なママに拍手ッ！！！

でも私の幸せってママが幸せであることだから逆に私がママに貢ぎたい………
はぁ、やっぱり臓器売って宗教法人立ち上げようか｡




「一番高いのは肝臓。皮膚も売れば一人３１億円……………お金はいける、問題は一緒に宗教法人を立ち上げてくれる共犯いや、傀儡が必要でだな………ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ」

「ヤバいよミヤコさん！！アイに仕事取ってこないとお姉ちゃんが犯罪走っちゃう！！」

「大丈夫だよルビー、アイの経歴が傷付いたらダメだから犯罪になる証拠は絶対残さないから」

「ならいっか！オタクが３１億に化けるんだったら全然いいじゃん。ママに貢げるね！」

「傀儡探しならネットが有効だと思うぞ」

「(アイのことになると倫理観が飛ぶわね、この子たち………)」




そう思ってるのに止めないミヤコさんもミヤコさんだと思います｡

なんて茶番は置いといて｡




「真面目にアイの仕事の話なんだけど、YouTubeとかどう？

「ゆーちゅーぶ？」




よく分からないという顔で首を傾げるルビーが可愛かったので、なでなでしながら色々説明する｡




「アイドルの収入はだいたいグッズの販売料金と番組とかに出演するギャラでしょ？新しいグッズを作るのは時間とお金が掛かる。じゃあやるのは番組出演一択！」

「でもそんな簡単じゃないんでしょ？」

「うん、だからYouTubeでアイの魅力を宣伝するの」




ライブの切り抜きとか、普段は見れないアイの練習風景とか。そういうのを配信して、仕事に繋げる｡

この前見たけど、ファンが違法アップロードしたB小町のライブ映像とか結構な再生数行ってたし、バズるとまではいかなくても出演者に困ってる深夜番組ぐらいなら出演できるんじゃない？


そう説明すればルビーやアクアは成る程〜という顔をして、ミヤコさんはなにやら考え込むようにパソコンに視線を送った｡



原作では壱護社長が失踪した後は苺プロの社長になってぴえヨン輩出したぐらいだし、ネット関係なら壱護衛社長よりも化けるかもね〜

なーんて考えながらソファーに寝っ転がる｡




「それにアイドルの裏側とかピンポイントの切り抜きとかが公式から出るだけで救われるオタクって結構いるから」

「「それはそう」」