星野家長女は穏やかな生活がしたい
これが練習試合って嘘でしょ。身体中から変な音するし、ブロックした手と腕がめっちゃ痛い。
グッパーグッパーっとまだ痛む手を握っては開いてを繰り返してから、自販機でアクアとルビーに頼まれていたポカ○スエットを三つ分買う。
みんなアクエ○アスの方が好きだと言ってたけど、ここの自販機は○カリスエットしかなかったので我慢していただこう。
お金を投入してボタンをプッシュ。
三つ分出てきたらそれを抱えていたんだけど、体はまだまだ小学生一年生なのでペットボトル三つは持ちにくかったみたいだ。
どうにかしてバランスを取れないかと頑張っていたら腕にのしかかる重さが軽くなった。
……ちょうどペッドボトル2本分。
誰が取ったのかっと横に目線を移動させると、癖のある黒髪と右眉の上に綺麗に並んだほくろが特徴の、
「佐久早くんだ」
「うん……今日対戦した佐久早 聖臣」
「持ってくれてありがとう。でも、みんなすぐそこに居るからもう大丈夫だよ」
「………」
む、無言……辛い。
そしてペットボトル返して。
奪い返そうとしても試合中散々苦戦さえられた手首のスナップで避けられてできなかった。
くっ、ここでも佐久早くんの手首の柔軟性が壁になるとは思って無かった……
「それ、妹と弟のだから返してほしんだけど……」
「別に……奪う気はない。兄さんが、女の子が困ってたら助けろって言ってたから」
佐久早兄………!!
性別の多様性が叫ばれるこのご時世にレディファーストを弟に教えるだなんて、ナイスです。好き。
それならご厚意に甘えてアクアとルビーのところにまで届けて頂こうと。ミヤコさんが待っている車まで一緒に歩く。
「伊藤がごめん」「試合のアクアのトスがすごかった」「三つ子だったんだ」「最後のスパイク、止められなかった」
ほとんど試合のことだけど、くるままでのその小さな道のりの間に佐久早くんはいろんな事を話してくれた。
「じゃあ、すぐそこかだら。一緒に運んでくれてありがとうね、佐久早くん」
「___ぃよ」
「えっ?」
「聖臣でいいよ」
「そう?じゃあ私もマリアでいいから。じゃあね、聖臣くん。また試合できたらいいね」
車が発信するまで聖臣くんはいてくれて、控えめに手を振る聖臣くんにちょっと萌えた。
私も窓越しに手を振替して、勝ってきたアクエリ○スに口をつけた。
持ってきた水筒はとうの昔に空っぽだ。
こんどはもっと大きな水筒を買ってもらおう。そんな事を車の中で話しながら帰っていった。
これで私達三つ子の初練習試合は終わり、代わりに佐久早 聖臣くんとの交流が幕を開けた。
グッパーグッパーっとまだ痛む手を握っては開いてを繰り返してから、自販機でアクアとルビーに頼まれていたポカ○スエットを三つ分買う。
みんなアクエ○アスの方が好きだと言ってたけど、ここの自販機は○カリスエットしかなかったので我慢していただこう。
お金を投入してボタンをプッシュ。
三つ分出てきたらそれを抱えていたんだけど、体はまだまだ小学生一年生なのでペットボトル三つは持ちにくかったみたいだ。
どうにかしてバランスを取れないかと頑張っていたら腕にのしかかる重さが軽くなった。
……ちょうどペッドボトル2本分。
誰が取ったのかっと横に目線を移動させると、癖のある黒髪と右眉の上に綺麗に並んだほくろが特徴の、
「佐久早くんだ」
「うん……今日対戦した佐久早 聖臣」
「持ってくれてありがとう。でも、みんなすぐそこに居るからもう大丈夫だよ」
「………」
む、無言……辛い。
そしてペットボトル返して。
奪い返そうとしても試合中散々苦戦さえられた手首のスナップで避けられてできなかった。
くっ、ここでも佐久早くんの手首の柔軟性が壁になるとは思って無かった……
「それ、妹と弟のだから返してほしんだけど……」
「別に……奪う気はない。兄さんが、女の子が困ってたら助けろって言ってたから」
佐久早兄………!!
性別の多様性が叫ばれるこのご時世にレディファーストを弟に教えるだなんて、ナイスです。好き。
それならご厚意に甘えてアクアとルビーのところにまで届けて頂こうと。ミヤコさんが待っている車まで一緒に歩く。
「伊藤がごめん」「試合のアクアのトスがすごかった」「三つ子だったんだ」「最後のスパイク、止められなかった」
ほとんど試合のことだけど、くるままでのその小さな道のりの間に佐久早くんはいろんな事を話してくれた。
「じゃあ、すぐそこかだら。一緒に運んでくれてありがとうね、佐久早くん」
「___ぃよ」
「えっ?」
「聖臣でいいよ」
「そう?じゃあ私もマリアでいいから。じゃあね、聖臣くん。また試合できたらいいね」
車が発信するまで聖臣くんはいてくれて、控えめに手を振る聖臣くんにちょっと萌えた。
私も窓越しに手を振替して、勝ってきたアクエリ○スに口をつけた。
持ってきた水筒はとうの昔に空っぽだ。
こんどはもっと大きな水筒を買ってもらおう。そんな事を車の中で話しながら帰っていった。
これで私達三つ子の初練習試合は終わり、代わりに佐久早 聖臣くんとの交流が幕を開けた。
このボタンは廃止予定です