文字サイズ変更

星野家長女は穏やかな生活がしたい

#15

佐久早 聖臣に弟の波動を感じた

これが練習試合って嘘でしょ。身体中から変な音するし、ブロックした手と腕がめっちゃ痛い。

グッパーグッパーっとまだ痛む手を握っては開いてを繰り返してから、自販機でアクアとルビーに頼まれていたポカ○スエットを三つ分買う。


みんなアクエ○アスの方が好きだと言ってたけど、ここの自販機は○カリスエットしかなかったので我慢していただこう。


お金を投入してボタンをプッシュ。
三つ分出てきたらそれを抱えていたんだけど、体はまだまだ小学生一年生なのでペットボトル三つは持ちにくかったみたいだ。

どうにかしてバランスを取れないかと頑張っていたら腕にのしかかる重さが軽くなった。


……ちょうどペッドボトル2本分。



誰が取ったのかっと横に目線を移動させると、癖のある黒髪と右眉の上に綺麗に並んだほくろが特徴の、





「佐久早くんだ」

「うん……今日対戦した佐久早 聖臣」

「持ってくれてありがとう。でも、みんなすぐそこに居るからもう大丈夫だよ」

「………」





む、無言……辛い。
そしてペットボトル返して。


奪い返そうとしても試合中散々苦戦さえられた手首のスナップで避けられてできなかった。

くっ、ここでも佐久早くんの手首の柔軟性が壁になるとは思って無かった……





「それ、妹と弟のだから返してほしんだけど……」

「別に……奪う気はない。兄さんが、女の子が困ってたら助けろって言ってたから」




佐久早兄………!!
性別の多様性が叫ばれるこのご時世にレディファーストを弟に教えるだなんて、ナイスです。好き。


それならご厚意に甘えてアクアとルビーのところにまで届けて頂こうと。ミヤコさんが待っている車まで一緒に歩く。



「伊藤がごめん」「試合のアクアのトスがすごかった」「三つ子だったんだ」「最後のスパイク、止められなかった」



ほとんど試合のことだけど、くるままでのその小さな道のりの間に佐久早くんはいろんな事を話してくれた。





「じゃあ、すぐそこかだら。一緒に運んでくれてありがとうね、佐久早くん」

「___ぃよ」

「えっ?」

「聖臣でいいよ」

「そう?じゃあ私もマリアでいいから。じゃあね、聖臣くん。また試合できたらいいね」





車が発信するまで聖臣くんはいてくれて、控えめに手を振る聖臣くんにちょっと萌えた。
私も窓越しに手を振替して、勝ってきたアクエリ○スに口をつけた。

持ってきた水筒はとうの昔に空っぽだ。

こんどはもっと大きな水筒を買ってもらおう。そんな事を車の中で話しながら帰っていった。



これで私達三つ子の初練習試合は終わり、代わりに佐久早 聖臣くんとの交流が幕を開けた。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

コメントが欲しいよぉ!
1話ごとの題名が思いつかないよぉ!
佐久早くんの口調がわかんないよぉ!

2024/11/15 23:54

三毛猫 ID:≫972W/z4G4BVy6
続きを執筆
小説を編集
/ 16

コメント
[4]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL