星野家長女は穏やかな生活がしたい
男女混合バレーボールクラブ「アステール」
私達が入っているバレーボールクラブの名前だ。
いわゆる弱小部類だけど、みんな緩く楽しく続けるという目標をもとにみんな練習に励んでおります。
弱小といっても試合は出るし人数はそれなりにいる。
だからまだ未熟な低学年が試合に出るというのはイレギュラーだ。
暗黙のルールで試合は中学年になってからと思っていたけど、そのルールを監督自らが破った。それはつまり、私達の実力を評価して認めているということだ。
「嬉しいっちゃ嬉しいけど、相手のチームが問題だよねぇ……」
「お姉ちゃん相手チームのこと知ってるの?」
「うん。ちょっとコネクションがあってね、詳しいのは分からないけどチーム編成ぐらいは予測できる」
近々練習試合を組む予定のチームはこの辺では有名なクラブチーム。
練習試合で出てくるのは、多分伊藤 和彦、佐々木 翼、佐久早 聖臣、斉藤 沙織、中川 めぐみ、橋本 楓。
この六人がメインで時々交代するろ思う。
「お姉ちゃんのそういう情報ってどっから出てくるの……?」
「だから、私のコネクションだって。それよりも相手チームだけど一人除いて全員高学年だよ」
「警戒すべきところ………一番背の高いやつとパワーがあるやつは」
「ブロックな斉藤 沙織かな〜小学生5年生で身長153cm。体力は微妙。パワーの方は佐々木 翼、小学生6年の149cm。スパイクは小学生ながらえっぐい音鳴るよ」
「斉藤はとにかく走らせて体力削いでジャンプ力を落すのを第一として、佐々木はどうする?」
「感情の制御が苦手っぽい」
「なら私とアクアで煽ってミスを誘い出そう!他にはなんかある?」
「あるよ。相手チーム唯一の低学年の佐久早 聖臣くん。めっちゃ手首柔らかくて色んなスパイク打ってくる」
「ポジションはどっち?」
「ウィングスパイカー」
「お姉ちゃんとおんなじだ!後でお姉ちゃんがその人の真似して対策しよっ!!」
「んー別にいいけど再現出来るのは思考回路といくつかの技だけだよ。私もできないスパイク打ってくるときあるし」
「十分だろ」
クラブからの帰り道。
キャッキャっと騒ぎながら試合の対策について考える。
この時間がたまらなく好きだ。
「あっ」
「ん?」
「どうしたの?」
「佐久早 聖臣&伊藤 和彦、発見」
私が指差したのは帰り道にある、小さな駄菓子屋さん。
そこにはホクロが縦に綺麗に並んだ一つ上くらいの男の子と、ガキ大将って感じの男の子二人。
見間違い防止のために、二人にも佐久早 聖臣と伊藤 和彦の写真を確認してもらう。
「多分、本人だな。マリア……一応聞くが、その写真はどこから手に入れた?
「とある筋から。安心して、法には触れていない。潜り抜けただけよ」
「余計ダメだろ」
「法には触れてないならいいじゃん。それよりお姉ちゃん、お兄ちゃん、どうする?」
「はぁ、どうするってなんだよ。みるからに駄菓子買いに来ただけなんだからほっといたらいいだろ」
「アクアは分かってるないな〜ルビーがいってるのは………
ハニトラで情報引き出すかってこと」
「バカ姉妹っ!!!」
アクアの小気味のいいツッコミとチョップが夕焼けの空に響いた。
私達が入っているバレーボールクラブの名前だ。
いわゆる弱小部類だけど、みんな緩く楽しく続けるという目標をもとにみんな練習に励んでおります。
弱小といっても試合は出るし人数はそれなりにいる。
だからまだ未熟な低学年が試合に出るというのはイレギュラーだ。
暗黙のルールで試合は中学年になってからと思っていたけど、そのルールを監督自らが破った。それはつまり、私達の実力を評価して認めているということだ。
「嬉しいっちゃ嬉しいけど、相手のチームが問題だよねぇ……」
「お姉ちゃん相手チームのこと知ってるの?」
「うん。ちょっとコネクションがあってね、詳しいのは分からないけどチーム編成ぐらいは予測できる」
近々練習試合を組む予定のチームはこの辺では有名なクラブチーム。
練習試合で出てくるのは、多分伊藤 和彦、佐々木 翼、佐久早 聖臣、斉藤 沙織、中川 めぐみ、橋本 楓。
この六人がメインで時々交代するろ思う。
「お姉ちゃんのそういう情報ってどっから出てくるの……?」
「だから、私のコネクションだって。それよりも相手チームだけど一人除いて全員高学年だよ」
「警戒すべきところ………一番背の高いやつとパワーがあるやつは」
「ブロックな斉藤 沙織かな〜小学生5年生で身長153cm。体力は微妙。パワーの方は佐々木 翼、小学生6年の149cm。スパイクは小学生ながらえっぐい音鳴るよ」
「斉藤はとにかく走らせて体力削いでジャンプ力を落すのを第一として、佐々木はどうする?」
「感情の制御が苦手っぽい」
「なら私とアクアで煽ってミスを誘い出そう!他にはなんかある?」
「あるよ。相手チーム唯一の低学年の佐久早 聖臣くん。めっちゃ手首柔らかくて色んなスパイク打ってくる」
「ポジションはどっち?」
「ウィングスパイカー」
「お姉ちゃんとおんなじだ!後でお姉ちゃんがその人の真似して対策しよっ!!」
「んー別にいいけど再現出来るのは思考回路といくつかの技だけだよ。私もできないスパイク打ってくるときあるし」
「十分だろ」
クラブからの帰り道。
キャッキャっと騒ぎながら試合の対策について考える。
この時間がたまらなく好きだ。
「あっ」
「ん?」
「どうしたの?」
「佐久早 聖臣&伊藤 和彦、発見」
私が指差したのは帰り道にある、小さな駄菓子屋さん。
そこにはホクロが縦に綺麗に並んだ一つ上くらいの男の子と、ガキ大将って感じの男の子二人。
見間違い防止のために、二人にも佐久早 聖臣と伊藤 和彦の写真を確認してもらう。
「多分、本人だな。マリア……一応聞くが、その写真はどこから手に入れた?
「とある筋から。安心して、法には触れていない。潜り抜けただけよ」
「余計ダメだろ」
「法には触れてないならいいじゃん。それよりお姉ちゃん、お兄ちゃん、どうする?」
「はぁ、どうするってなんだよ。みるからに駄菓子買いに来ただけなんだからほっといたらいいだろ」
「アクアは分かってるないな〜ルビーがいってるのは………
ハニトラで情報引き出すかってこと」
「バカ姉妹っ!!!」
アクアの小気味のいいツッコミとチョップが夕焼けの空に響いた。
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