好き、恋、そして愛
[漢字]暁月葉音[/漢字][ふりがな]あかつきはおん[/ふりがな]さんが早退した日の翌々日。
僕・[漢字]大笠湊[/漢字][ふりがな]おおがさみなと[/ふりがな]は、暁月さんに元気がないことが気になっていた。
昨日は欠席だった。
本を読むふりをしながら、暁月さんを盗み見る。
僕と暁月さんの席の間には二つの机を挟んでいて、同じ横の列。
今は昼休みで、二つの席の持ち主が席を立っている。
つまり、暁月さんまでの障害物がいない。
盗み見るのは、比較的簡単だった。
だから、様子がいつもと違うことにすぐ気づけたのだ。
いつもは[漢字]瀬戸夕莉[/漢字][ふりがな]せとゆうり[/ふりがな]さんと楽しげに話しているのに、今日は1人ぽつんと座っている。
それに、クラスの真ん中で戯れあっているクラスメイトたちを羨望の眼差しで眺めていた。
それはまるで、親に捨てられた子猫のようで____。
どうにも放っておけない感じがする。
けれど、僕が突然話しかけにいったら暁月さんは驚くだろう。
僕に対する警戒心が高まるかもしれない。
そう考えたから、僕は何もしなかった。
僕・[漢字]大笠湊[/漢字][ふりがな]おおがさみなと[/ふりがな]は、暁月さんに元気がないことが気になっていた。
昨日は欠席だった。
本を読むふりをしながら、暁月さんを盗み見る。
僕と暁月さんの席の間には二つの机を挟んでいて、同じ横の列。
今は昼休みで、二つの席の持ち主が席を立っている。
つまり、暁月さんまでの障害物がいない。
盗み見るのは、比較的簡単だった。
だから、様子がいつもと違うことにすぐ気づけたのだ。
いつもは[漢字]瀬戸夕莉[/漢字][ふりがな]せとゆうり[/ふりがな]さんと楽しげに話しているのに、今日は1人ぽつんと座っている。
それに、クラスの真ん中で戯れあっているクラスメイトたちを羨望の眼差しで眺めていた。
それはまるで、親に捨てられた子猫のようで____。
どうにも放っておけない感じがする。
けれど、僕が突然話しかけにいったら暁月さんは驚くだろう。
僕に対する警戒心が高まるかもしれない。
そう考えたから、僕は何もしなかった。
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