大鷲がどうちゃらこうちゃらと色々話している間に、目的地に着いたようだ。
移動手段は電車だった。
大鷲はテレビのニュースなんかでもよく見聞きすることだろう。
乗った時、少し注目が集まった。

鹿「こっからちょっと歩くで」
環「はーい」
鹿「今日の任務は、」
歩きながら、鹿が話し始める。
鹿「昨日そろって姿を消した組織の本拠地に行ってそいつらを探し出すことや」
環「どこの組織ですか？」
鹿「ほら、でっかい暗殺組織とつながってる[太字]テネブラエ[/太字]っていう組織」
環が、「でっかい暗殺組織」という言葉に顔をしかめる。
環「見つけたらどうするんですか？ぶっ潰しますっ！？」
鹿「うーん…状況によるなぁ」
環「ぶっ潰していいって言われたら滅茶苦茶にしてやります！そうなることを願っておきますね！」
鹿「お前恐ろしいなあ…」

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環「ここですか？」
鹿「うん」
今2人がいるのは、大きくて工場みたいなコンクリートの壁でできた建物の前。ここで身を隠してきたつもりだろうが、大鷲にはバレバレである。

建物の周りには警察がたくさんおり、通信機などを使って連携を取り合っている。
そのうちの1人が声を上げた。
？？「あっ！伊集院さん、一条さん！」
鹿「おお、佐々木や！お前もここの捜査か？」
佐々木「はい、待ってましたよ、大鷲の2人が来られるって言ってたので！」
環「？　知合いですか、鹿さん」
鹿「ああ、うん。前の任務でも一緒やったんや」
佐々木「初めまして、一条さん！ここにきてる警官のまとめ役の佐々木蓮夜です」
環「よろしくお願いします。特別群最前戦闘隊・大鷲の一条環です」
30歳行ってるか行ってないかくらいの年齢の男性のあいさつに、そう返した。
佐々木「…あっ！あの、本拠地のほうまで案内させていただきます」
鹿「うん、ありがとう」
環「ありがとうございます」

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鹿「うーん、見たところ奥のほう通って逃げたんやろうね。環のハッキング、ばれたからちゃう？」
環「私のせいじゃありませんよ！！」
鹿「いや、お前のせいとは言ってへんやんか。むしろお前のハッキングに大鷲は助けられてる側やと俺は思うで」
　「とにかく」
　「一回奥のほうとか建物の中まで見て回ろか。他にもサブの本拠地みたいなんあってそこに逃げたかもしれへんしね」
環「そうしましょ！」