二次創作
マルマルちゃんとバツバツ君
ある日の部活。
顧問の話が終われば今日の部活は終わり、と言うところで、監督が大きめな紙袋を手に部員たちの前に出てきた。
「今度あるインハイのスタメンを発表する。呼ばれた者はユニフォームを取りに来なさい」
ついにやってきてしまった。
そろそろだとは思っていたけれど、まさか今日だとは。
後輩たちがソワソワしだす。
私はそんな感覚忘れちゃったな。
何度期待して悔しい思いをしてきたか。
「12番───」
監督が順次に後輩の名前を呼んでいく。
案の定、私の名前は呼ばれない。
その事自体は別に不満はない。
だって、呼ばれる後輩は私よりも上手だから。
だけど、後輩たちに先輩なのに呼ばれないなんて、と憐れな視線を向けられることがただただツラかった。
そんな、半ば諦めモードでいたとき、
「1番───」
ーーーー
翌朝登校すると、
「俺、スタメンに選ばれたわ」
北が朝イチに嬉しそうに報告してきた。
そうか、男子も同じ日にスタメン発表だったのか。
それにしても、やっぱり北だって結果が出ると嬉しいんじゃん。
少しだけ安心した。
結果は副産物、なんて言っていたのにね。
「よかったね。おめでとう」
「●●は?女子も昨日発表あったんやろ?」
「私も選ばれたよ」
補欠でだけど。
さすがに情けないからそれは言わない。
選ばれなかった中で私よりも上手い後輩はまだまたいた。
それでも私が選ばれた理由なんて1つしかない。
私が3年生だからだ。
どうせ顧問の先生が3年生は最後だから、と憐れんだ結果。
「●●もおめでとう。お互い頑張ろうな」
「うん……」
選ばれても試合に出してもらえないかもしれないのに。
もしそうなら最初から選ばないで欲しい。
そんな歪んだ考えのせいで、北の言葉を素直に受け取れなかった。
顧問の話が終われば今日の部活は終わり、と言うところで、監督が大きめな紙袋を手に部員たちの前に出てきた。
「今度あるインハイのスタメンを発表する。呼ばれた者はユニフォームを取りに来なさい」
ついにやってきてしまった。
そろそろだとは思っていたけれど、まさか今日だとは。
後輩たちがソワソワしだす。
私はそんな感覚忘れちゃったな。
何度期待して悔しい思いをしてきたか。
「12番───」
監督が順次に後輩の名前を呼んでいく。
案の定、私の名前は呼ばれない。
その事自体は別に不満はない。
だって、呼ばれる後輩は私よりも上手だから。
だけど、後輩たちに先輩なのに呼ばれないなんて、と憐れな視線を向けられることがただただツラかった。
そんな、半ば諦めモードでいたとき、
「1番───」
ーーーー
翌朝登校すると、
「俺、スタメンに選ばれたわ」
北が朝イチに嬉しそうに報告してきた。
そうか、男子も同じ日にスタメン発表だったのか。
それにしても、やっぱり北だって結果が出ると嬉しいんじゃん。
少しだけ安心した。
結果は副産物、なんて言っていたのにね。
「よかったね。おめでとう」
「●●は?女子も昨日発表あったんやろ?」
「私も選ばれたよ」
補欠でだけど。
さすがに情けないからそれは言わない。
選ばれなかった中で私よりも上手い後輩はまだまたいた。
それでも私が選ばれた理由なんて1つしかない。
私が3年生だからだ。
どうせ顧問の先生が3年生は最後だから、と憐れんだ結果。
「●●もおめでとう。お互い頑張ろうな」
「うん……」
選ばれても試合に出してもらえないかもしれないのに。
もしそうなら最初から選ばないで欲しい。
そんな歪んだ考えのせいで、北の言葉を素直に受け取れなかった。
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