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二次創作
マルマルちゃんとバツバツ君

#52

嫉妬ちゃんと敬愛君

「ありがうございました」

「はい、モップかけてー」


部活が終わり、片付け作業に入る。

ネットを緩めようとしたところで、北に話しかけられた。


「●●、自主練しぃひんならコート[漢字]使[/漢字][ふりがな]つこ[/ふりがな]てええ?片付けはこっちでやるから」

「あ、うん。分かった」


そう言えば先週もそうだった。
試合が近いもんね。
私も少しだけ練習しようかな。

近くで片付け作業をしていた1年生の子を捕まえた。


「さっちゃん、男子が使うからネットそのままでいいよ」

「分かりました」

「他の子にも伝えて。あと、部室の鍵は私が返しておくから、1年生は先に帰っていいからね」

「すみません、ありがとうございます」


本当は男子だけじゃなくて私も使うけど、下手なくせに練習していると思われたくなくて、私が使うことは言わなかった。


「それでは、お疲れ様でした」

「はーい、お疲れ。気を付けて帰ってね」


荷物をまとめた1年生から順にお辞儀をして体育館から出ていった。

女子バレー部の1年生にも経験者はいるけれど、彼女たちは帰宅後にクラブチームでの練習があるから、と自主練習に参加したことがない。

おかげで私の自主練習風景を見られなくて済む。


「さて、と」


体育館に残ったのは男子バレー部と、女子は私1人。
女子バレー部の後輩が全員出ていったことを確認すると、北に話しかけた。


「ごめん、北。サーブ練習したいから少しだけスペース貸して」

「ええで」


少しだけ、と言いつつも結局男子バレー部の自主練習が終わるまで私もみっちりサーブ練習をした。

このボタンは廃止予定です

2024/11/22 12:54

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