マルマルちゃんとバツバツ君
あれから1週間。
男子バレー部と女子バレー部が同じ体育館を使う日がやってきた。
いつも部活に遅れて参加している訳ではないけれど、今日は早く体育館へと向かった
体育倉庫を開けると、安心するようないつも通りの彼の姿が。
「やっほー、北」
「おー●●か」
「私もやろーっと」
北との接点を増やしたいから、なんて口が裂けても言えない。
「今日は2年生が校外学習でいないみたいだね」
「せやな」
2年生と言えば双子も2年生だっけ?
そう思っていると、
「やかましい双子がいなくて今日の部活は静かかもな」
なんて言って笑った。
確かに先週はうるさかった。
「そう言えばうちの部、2年生がいないと奇数になるんだけど、よかったら基礎練のときに1人借りれないかな?」
「ええで」
約束したところで部員が揃い、練習が始まった。
ーーーー
ストレッチ、筋トレ、フットワーク練習を終え、やってきた基礎練習の時間。
1年生は偶数なので、必然と私があぶれてしまう。
「北、レセプションとディグしたいんだけど」
「俺がやるわ」
「!?」
驚いた。
まさか北と基礎練習をやることになるなんて。
いや、知らない人よりかはやりやすいけども。
「お願いします」
「おん、行くで」
北のフォー厶はお手本のようで、ボール捌きも上手だった。
いつも言っている反復・継続・丁寧、まさにそれを体現していた。
これだけ上手くてもスタメンに入っていないなんて、他のメンバーはどれほど上手いのか。
「北のレシーブって正確だね」
「●●のサーブも中々強いな」
「へへへ、ありがとう」
だってサーブは1人で練習できるから。
少しでも経験者の後輩たちの足を引っ張らないように、下手は下手なりに努力をしている。
それを褒められたのはちょっとだけ嬉しかった。
男子バレー部と女子バレー部が同じ体育館を使う日がやってきた。
いつも部活に遅れて参加している訳ではないけれど、今日は早く体育館へと向かった
体育倉庫を開けると、安心するようないつも通りの彼の姿が。
「やっほー、北」
「おー●●か」
「私もやろーっと」
北との接点を増やしたいから、なんて口が裂けても言えない。
「今日は2年生が校外学習でいないみたいだね」
「せやな」
2年生と言えば双子も2年生だっけ?
そう思っていると、
「やかましい双子がいなくて今日の部活は静かかもな」
なんて言って笑った。
確かに先週はうるさかった。
「そう言えばうちの部、2年生がいないと奇数になるんだけど、よかったら基礎練のときに1人借りれないかな?」
「ええで」
約束したところで部員が揃い、練習が始まった。
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ストレッチ、筋トレ、フットワーク練習を終え、やってきた基礎練習の時間。
1年生は偶数なので、必然と私があぶれてしまう。
「北、レセプションとディグしたいんだけど」
「俺がやるわ」
「!?」
驚いた。
まさか北と基礎練習をやることになるなんて。
いや、知らない人よりかはやりやすいけども。
「お願いします」
「おん、行くで」
北のフォー厶はお手本のようで、ボール捌きも上手だった。
いつも言っている反復・継続・丁寧、まさにそれを体現していた。
これだけ上手くてもスタメンに入っていないなんて、他のメンバーはどれほど上手いのか。
「北のレシーブって正確だね」
「●●のサーブも中々強いな」
「へへへ、ありがとう」
だってサーブは1人で練習できるから。
少しでも経験者の後輩たちの足を引っ張らないように、下手は下手なりに努力をしている。
それを褒められたのはちょっとだけ嬉しかった。
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