マルマルちゃんとバツバツ君
落ち着く雰囲気の老舗洋菓子店。
ここの洋菓子店にもイートインスペースがあったので、昨日同様食べながら勉強をすることにした。
月島君はじっくり見る間もなく注文した。
「イチゴのショートケーキとコーヒー。○○さんは何にする?」
「あ、えーっと」
ショーケースに並べられたケーキは思ったより可愛くないサイズと値段だった。
財布とカロリーへのダメージが大きいと見た。
来てみたいお店だったけど、今日は控えめにして後日お母さんと来ようかな。
「コーヒーで」
「コーヒーとこっちのチョコショートも追加で」
「え、月島君?」
「先に席行ってて」
会計を済ませた月島君も私の向かいの席に着いた。
「ありがとう……」
「誘ったのは僕だからこのくらいは気にしないで。ケーキは僕が食べたかったからだし」
「2個も食べたら太るよ?」
「これから頭使うから平気」
店員さんが持ってきてくれたケーキは先程ショーケースで見た通り大きなサイズだった。
各々の前に飲み物とケーキを置いて、店員さんは去っていった。
私は自分の前に置かれたケーキを月島君の前に置き直そうとした。
「○○さん食べていいよ」
「え、でも月島君が食べたくて注文したんじゃないの?」
てっきりコーヒー分だけ奢ってくれたのかと思ったのに、違ったようだ。
「それなら、ほら」
月島君は口を開けて待っている?
「?」
「ほら、早く」
あーんしてくれってことかな?
昨日は嫌がったのに、今日は素直なのね。
本人が望むならやるけど。
「あーん」
今回は腕を捕まれずにそのまま食べてくれた。
「これでひねくれてるなんて言わせない」
あらま、根に持っていたのね。
「月島君は本当に甘い物が好きなんだね」
「甘い物……と言うかショートケーキが好き。幼少時代、注射の後のご褒美だったから。それからなんとなく……」
月島君の意外な一面を見たかもしれない。
あのクールな月島君にそんな過去があったなんて。
「ってこんなこと話すつもりなかったのに」
「私の前ではキャラが崩れる、てやつ?それはやっぱり私のことが……」
「絶対好きとかじゃない」
月島君はやっぱり素直じゃない。
ーーFinーー
ここの洋菓子店にもイートインスペースがあったので、昨日同様食べながら勉強をすることにした。
月島君はじっくり見る間もなく注文した。
「イチゴのショートケーキとコーヒー。○○さんは何にする?」
「あ、えーっと」
ショーケースに並べられたケーキは思ったより可愛くないサイズと値段だった。
財布とカロリーへのダメージが大きいと見た。
来てみたいお店だったけど、今日は控えめにして後日お母さんと来ようかな。
「コーヒーで」
「コーヒーとこっちのチョコショートも追加で」
「え、月島君?」
「先に席行ってて」
会計を済ませた月島君も私の向かいの席に着いた。
「ありがとう……」
「誘ったのは僕だからこのくらいは気にしないで。ケーキは僕が食べたかったからだし」
「2個も食べたら太るよ?」
「これから頭使うから平気」
店員さんが持ってきてくれたケーキは先程ショーケースで見た通り大きなサイズだった。
各々の前に飲み物とケーキを置いて、店員さんは去っていった。
私は自分の前に置かれたケーキを月島君の前に置き直そうとした。
「○○さん食べていいよ」
「え、でも月島君が食べたくて注文したんじゃないの?」
てっきりコーヒー分だけ奢ってくれたのかと思ったのに、違ったようだ。
「それなら、ほら」
月島君は口を開けて待っている?
「?」
「ほら、早く」
あーんしてくれってことかな?
昨日は嫌がったのに、今日は素直なのね。
本人が望むならやるけど。
「あーん」
今回は腕を捕まれずにそのまま食べてくれた。
「これでひねくれてるなんて言わせない」
あらま、根に持っていたのね。
「月島君は本当に甘い物が好きなんだね」
「甘い物……と言うかショートケーキが好き。幼少時代、注射の後のご褒美だったから。それからなんとなく……」
月島君の意外な一面を見たかもしれない。
あのクールな月島君にそんな過去があったなんて。
「ってこんなこと話すつもりなかったのに」
「私の前ではキャラが崩れる、てやつ?それはやっぱり私のことが……」
「絶対好きとかじゃない」
月島君はやっぱり素直じゃない。
ーーFinーー
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