マルマルちゃんとバツバツ君
その日の部活の休憩時間に、同じクラスでもあるナオちゃんに、最近古森君に親切にしてもらっている話をした。
「古森君って困っていると直ぐに助けてくれてね、本当に親切なの」
「私からしたら●●の鈍臭いところを見ても、あーまたいつものね、ってなるけど、古森からしたらもどかしかったんじゃない?」
確かに、それは否定できない。
席が前後になってから、嫌でも私の不器用っぷりが目につくようになったと思う。
でも、そうだとしても親切にしてくれる気持ちは嬉しい。
「それか、世話を焼くことで承認欲求を満たしたい、とか?」
「そんなタイプじゃないと思うんだけど」
「なら●●に気があるんだよ!」
それこそないと思う。
だけど、ナオちゃんに言われたからか、そうだといいな、と一瞬でも思ってしまった。
「休憩終わり!!練習再開するよー!!」
先輩の掛け声によって練習に戻ったけれど、ナオちゃんの言葉が気になってミスの連発。
「●●ちゃん、足止まってる!」
「すみません!!」
「そっちじゃない!」
「はいっ!」
「今日も不器用が絶好調だね」
「あはは……」
だけど、私がチームメイトの足を引っ張るのなんていつものことだと思われているのか、特にお咎めはなかった。
そう言うときだけは不器用で良かったと思った。
「古森君って困っていると直ぐに助けてくれてね、本当に親切なの」
「私からしたら●●の鈍臭いところを見ても、あーまたいつものね、ってなるけど、古森からしたらもどかしかったんじゃない?」
確かに、それは否定できない。
席が前後になってから、嫌でも私の不器用っぷりが目につくようになったと思う。
でも、そうだとしても親切にしてくれる気持ちは嬉しい。
「それか、世話を焼くことで承認欲求を満たしたい、とか?」
「そんなタイプじゃないと思うんだけど」
「なら●●に気があるんだよ!」
それこそないと思う。
だけど、ナオちゃんに言われたからか、そうだといいな、と一瞬でも思ってしまった。
「休憩終わり!!練習再開するよー!!」
先輩の掛け声によって練習に戻ったけれど、ナオちゃんの言葉が気になってミスの連発。
「●●ちゃん、足止まってる!」
「すみません!!」
「そっちじゃない!」
「はいっ!」
「今日も不器用が絶好調だね」
「あはは……」
だけど、私がチームメイトの足を引っ張るのなんていつものことだと思われているのか、特にお咎めはなかった。
そう言うときだけは不器用で良かったと思った。
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