マルマルちゃんとバツバツ君
烏野高校に通う3年生ヒロインちゃんと[漢字]菅原孝支[/漢字][ふりがな]すがわらこうし[/ふりがな]君のお話
〜気弱ちゃんと気遣い君〜
3年生に進級してから、続々と部活を引退する人が出てきて、クラスはすっかり受験ムード。
私もそのうちの一人で、朝練をしていた時間を教室での自習勉強にあてている。
これだけ勉強しても成績は中の中ときたから、嫌になってしまう。
しばらくすると、生徒たちが登校してきた。
騒がしくなる教室。
集中できないし、そろそろやめようかな。
そんなことを思っていると、
「○○、おはよー!」
左目下に涙ぼくろがある一人の男子生徒が爽やかに挨拶をしてきた。
「お、おはよう、菅原君」
「朝から勉強なんて偉いな!」
「私、要領が悪いから……」
「いやいや、それでも偉いって!」
クラスで目立たなくて地味な私。
だけど、高校生ならば誰しもが体験する感情、恋心。
こんな私でもそれは一丁前に抱いているワケで、その相手は今話しかけてくれる菅原孝支君。
菅原君は基本的に温厚な性格だけど、ときたまお茶目かつ辛辣な一面を見せる。
だからか、地味な私にも優しく笑いかけてくれる。
普段異性にそんなことをしてもらう機会がない私は、単純だけどすぐに恋に落ちた。
もちろん告白しようだなんておこがましいことは考えていない。
ただ、お喋りして笑った顔の彼が見られれば、それだけで満足だった。
「おーい、スガー!ちょっとこの問題教えてくんねー?」
少し離れた席に座っている男子生徒が菅原君を呼んだ。
「おー、今行く。じゃあね、○○さん」
「うん」
菅原君は男子生徒の元へと向かうと、じゃれ合いながら課題を教えていた。
昨日出された課題、難しかったもんね。
それを教えられるくらい理解しているとは、さすが菅原君。
部活も続けているのに勉強もできるとか、私も頑張らないと。
〜気弱ちゃんと気遣い君〜
3年生に進級してから、続々と部活を引退する人が出てきて、クラスはすっかり受験ムード。
私もそのうちの一人で、朝練をしていた時間を教室での自習勉強にあてている。
これだけ勉強しても成績は中の中ときたから、嫌になってしまう。
しばらくすると、生徒たちが登校してきた。
騒がしくなる教室。
集中できないし、そろそろやめようかな。
そんなことを思っていると、
「○○、おはよー!」
左目下に涙ぼくろがある一人の男子生徒が爽やかに挨拶をしてきた。
「お、おはよう、菅原君」
「朝から勉強なんて偉いな!」
「私、要領が悪いから……」
「いやいや、それでも偉いって!」
クラスで目立たなくて地味な私。
だけど、高校生ならば誰しもが体験する感情、恋心。
こんな私でもそれは一丁前に抱いているワケで、その相手は今話しかけてくれる菅原孝支君。
菅原君は基本的に温厚な性格だけど、ときたまお茶目かつ辛辣な一面を見せる。
だからか、地味な私にも優しく笑いかけてくれる。
普段異性にそんなことをしてもらう機会がない私は、単純だけどすぐに恋に落ちた。
もちろん告白しようだなんておこがましいことは考えていない。
ただ、お喋りして笑った顔の彼が見られれば、それだけで満足だった。
「おーい、スガー!ちょっとこの問題教えてくんねー?」
少し離れた席に座っている男子生徒が菅原君を呼んだ。
「おー、今行く。じゃあね、○○さん」
「うん」
菅原君は男子生徒の元へと向かうと、じゃれ合いながら課題を教えていた。
昨日出された課題、難しかったもんね。
それを教えられるくらい理解しているとは、さすが菅原君。
部活も続けているのに勉強もできるとか、私も頑張らないと。
このボタンは廃止予定です