マルマルちゃんとバツバツ君
てっきり部活前に連絡してくれるのかと思ったのに、授業が終わっても中々返事が来なかった。
本日2度目の1組を覗きに行くと、京谷君はいなかった。
呼び出しを食らったのか、委員会の仕事なのか……。
もしかして体育館?
う〜んっと考えていると、お昼時間に話しかけてくれた男子生徒、佐藤君だか鈴木君だかがまたもや話しかけてきた。
「あれ、また京谷に用?」
「うん」
タイミングが良くて助かる。
「アイツならもう帰ったぜ?」
「え、そうなの?!」
もしかして、約束をすっぽかされた?
そこそこ仲良くなれたと思ったのに。
いや、仲良くなったと思ったのは私だけだったのかもしれない。
落ち込んでいると、スマホからメッセージを受信した音が鳴った。
「ちょっとごめんね」
一言断りを入れてから画面を確認すると“京谷賢太郎”の文字が。
メッセージを開くと、
“18時45分 駅前 集合”
必要最小限の文面。
この時間に来いってこと?なぜ?
眉間にシワを寄せていると、名も定かではない男子生徒が心配をして声をかけてくれた。
「大丈夫?京谷からか?」
「あ、うん。連絡来たからもう大丈夫。ありがとうね」
私は男子生徒にお礼を言ってから帰宅することにした。
ーーーー
なんでその時間に駅前なのかを尋ねるメッセージを送ったけれど無視をされ、結局分からないまま待ち合わせ時間が近付く。
時間ちょうどに駅へ着くと、そこには制服ではなく動きやすいジャージを着ている京谷君の姿があった。
「おー来たか」
「来たか、じゃなくて、あの連絡はなんだったの?」
「社会人チームの練習場所がこの近くの体育館なんだよ」
え、社会人チームの練習?
私は部活に行くよう促したかっただけなのに。
「俺がバレーしてるの見てぇんだろ?」
「あ、うん」
「それじゃあ、行くぞ」
「待ってよ」
よっぽど早くバレーがしたいのか、京谷君の足取りがいつもより軽やかに感じる。
朝降っていた雨もすっかり止んでいた。
本日2度目の1組を覗きに行くと、京谷君はいなかった。
呼び出しを食らったのか、委員会の仕事なのか……。
もしかして体育館?
う〜んっと考えていると、お昼時間に話しかけてくれた男子生徒、佐藤君だか鈴木君だかがまたもや話しかけてきた。
「あれ、また京谷に用?」
「うん」
タイミングが良くて助かる。
「アイツならもう帰ったぜ?」
「え、そうなの?!」
もしかして、約束をすっぽかされた?
そこそこ仲良くなれたと思ったのに。
いや、仲良くなったと思ったのは私だけだったのかもしれない。
落ち込んでいると、スマホからメッセージを受信した音が鳴った。
「ちょっとごめんね」
一言断りを入れてから画面を確認すると“京谷賢太郎”の文字が。
メッセージを開くと、
“18時45分 駅前 集合”
必要最小限の文面。
この時間に来いってこと?なぜ?
眉間にシワを寄せていると、名も定かではない男子生徒が心配をして声をかけてくれた。
「大丈夫?京谷からか?」
「あ、うん。連絡来たからもう大丈夫。ありがとうね」
私は男子生徒にお礼を言ってから帰宅することにした。
ーーーー
なんでその時間に駅前なのかを尋ねるメッセージを送ったけれど無視をされ、結局分からないまま待ち合わせ時間が近付く。
時間ちょうどに駅へ着くと、そこには制服ではなく動きやすいジャージを着ている京谷君の姿があった。
「おー来たか」
「来たか、じゃなくて、あの連絡はなんだったの?」
「社会人チームの練習場所がこの近くの体育館なんだよ」
え、社会人チームの練習?
私は部活に行くよう促したかっただけなのに。
「俺がバレーしてるの見てぇんだろ?」
「あ、うん」
「それじゃあ、行くぞ」
「待ってよ」
よっぽど早くバレーがしたいのか、京谷君の足取りがいつもより軽やかに感じる。
朝降っていた雨もすっかり止んでいた。
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