マルマルちゃんとバツバツ君
最近は専らお昼は中庭で過ごすことになった。
教室で1人寂しくお弁当を食べなくて済むし、何より京谷君がいるから。
特に会話が弾むわけでもないけれど、私にとっては居心地が良かった。
今日も無言で京谷君の隣に座り込んでお弁当箱を開ける。
「いただきます」
手を合わせて、ご飯を口に運ぶ。
一方京谷君は今日もコンビニの惣菜パンに齧りついている。
「京谷君っていつもコンビニのパンだよね」
「ハミチキもあんだろ」
コンビニのビニール袋の中には油が滲み出てきたハミチキが入っていた。
「好きだね、それ」
「いいだろ別に」
「いいけど……栄養偏らない?」
成長期なんだし。
なんて、母親のような思考をしてしまった。
これはうざがられるやつだな、と1人で反省会をしていると、
「それとも……」
「?」
「○○が作ってくれんのか?」
なんて、京谷君はいたずらっぽい笑みを浮かべてこちらの様子をうかがってきた。
京谷君が私の作ったお弁当を……。
「い、いいよ。食べてくれるなら……」
「冗談。面倒いだろ、俺の分まで作るとか」
そう言って、またパンを齧った。
結構本気だったんだけどな。
自分の食べかけのお弁当に視線を戻す。
「食い終わったし、なんか眠くなってきた」
京谷君は私の肩にポスッと頭を傾けて体重をかけてきた。
「重たいし、お弁当食べにくい」
「……」
無視?!
まあ、でも確かに良い天気だし、お腹も一杯になったし、眠くなる気持ちも分かる。
隣を見ると既に規則正しい寝息の京谷君。
なんだか、寝ている京谷君を見る機会が増えた気がする。
いや、1年生のときも授業を受けていると思いきや寝ていたな。
下校のときもだけど、私って意外と京谷君のことを見ていたのかもしれない。
寝ている京谷君を見ていると、なんだかこっちまで眠くなってくる。
食べ終わったら私も少しだけ寝ようかな。
今日は風が心地よい。
教室で1人寂しくお弁当を食べなくて済むし、何より京谷君がいるから。
特に会話が弾むわけでもないけれど、私にとっては居心地が良かった。
今日も無言で京谷君の隣に座り込んでお弁当箱を開ける。
「いただきます」
手を合わせて、ご飯を口に運ぶ。
一方京谷君は今日もコンビニの惣菜パンに齧りついている。
「京谷君っていつもコンビニのパンだよね」
「ハミチキもあんだろ」
コンビニのビニール袋の中には油が滲み出てきたハミチキが入っていた。
「好きだね、それ」
「いいだろ別に」
「いいけど……栄養偏らない?」
成長期なんだし。
なんて、母親のような思考をしてしまった。
これはうざがられるやつだな、と1人で反省会をしていると、
「それとも……」
「?」
「○○が作ってくれんのか?」
なんて、京谷君はいたずらっぽい笑みを浮かべてこちらの様子をうかがってきた。
京谷君が私の作ったお弁当を……。
「い、いいよ。食べてくれるなら……」
「冗談。面倒いだろ、俺の分まで作るとか」
そう言って、またパンを齧った。
結構本気だったんだけどな。
自分の食べかけのお弁当に視線を戻す。
「食い終わったし、なんか眠くなってきた」
京谷君は私の肩にポスッと頭を傾けて体重をかけてきた。
「重たいし、お弁当食べにくい」
「……」
無視?!
まあ、でも確かに良い天気だし、お腹も一杯になったし、眠くなる気持ちも分かる。
隣を見ると既に規則正しい寝息の京谷君。
なんだか、寝ている京谷君を見る機会が増えた気がする。
いや、1年生のときも授業を受けていると思いきや寝ていたな。
下校のときもだけど、私って意外と京谷君のことを見ていたのかもしれない。
寝ている京谷君を見ていると、なんだかこっちまで眠くなってくる。
食べ終わったら私も少しだけ寝ようかな。
今日は風が心地よい。
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