マルマルちゃんとバツバツ君
ーーおまけ(矢巾side)ーー
マコちゃんにはデートを断られ、○○さんにもバカじゃないの、と言われた翌日。
朝練のために早めに学校へ行くと、たまたま昇降口でサヤカちゃんと会った。
「サヤカちゃん、おはよう!朝から会えるなんて運命感じちゃうね!」
「あはは。おはよう、秀」
やっぱりサヤカちゃんは可愛い。
○○さんもサヤカちゃんみたいに笑えばいいのに。
こんなに笑いかけてくれるサヤカちゃん、きっとデートにも乗り気なはずだ。
俺は懲りずに誘った。
「運命ついでに今度デートしない?それで、相性が良ければ付き合うのも俺的には歓迎だよ!」
「え〜秀と喋るのは楽しいけど、付き合うかどうかは別だよ」
「そ、そんな〜」
昨日に引き続き失恋。
何がダメなんだ。
「てか、私気が付いちゃったんだけど、秀って隣の席の子のことが好きなんじゃない?」
「え……?」
俺が○○さんを?
頑固で素直じゃない○○さんを?
「だって、私と話しているときもチラチラと隣の子を見ているもん」
気が付かなかった。
そんなに見ていただなんて。
昨日は話す機会があったけれど、普段は会話どころか挨拶すらまともにした覚えがない。
「ま、そう言うことだから。とにかく秀の好意には応えられないから、もう教室に遊びに行くのもやめるね」
それだけ言うとサヤカちゃんは呆気なく去っていった。
そんな彼女の後ろ姿を見送りつつ、頭の中はすっかり○○さんのことでいっぱいになっていた。
試しに、今日はちゃんと挨拶でもしてみようかな。
このときの俺は思ってもみなかった。
後に○○さんに惹かれることになるとは。
マコちゃんにはデートを断られ、○○さんにもバカじゃないの、と言われた翌日。
朝練のために早めに学校へ行くと、たまたま昇降口でサヤカちゃんと会った。
「サヤカちゃん、おはよう!朝から会えるなんて運命感じちゃうね!」
「あはは。おはよう、秀」
やっぱりサヤカちゃんは可愛い。
○○さんもサヤカちゃんみたいに笑えばいいのに。
こんなに笑いかけてくれるサヤカちゃん、きっとデートにも乗り気なはずだ。
俺は懲りずに誘った。
「運命ついでに今度デートしない?それで、相性が良ければ付き合うのも俺的には歓迎だよ!」
「え〜秀と喋るのは楽しいけど、付き合うかどうかは別だよ」
「そ、そんな〜」
昨日に引き続き失恋。
何がダメなんだ。
「てか、私気が付いちゃったんだけど、秀って隣の席の子のことが好きなんじゃない?」
「え……?」
俺が○○さんを?
頑固で素直じゃない○○さんを?
「だって、私と話しているときもチラチラと隣の子を見ているもん」
気が付かなかった。
そんなに見ていただなんて。
昨日は話す機会があったけれど、普段は会話どころか挨拶すらまともにした覚えがない。
「ま、そう言うことだから。とにかく秀の好意には応えられないから、もう教室に遊びに行くのもやめるね」
それだけ言うとサヤカちゃんは呆気なく去っていった。
そんな彼女の後ろ姿を見送りつつ、頭の中はすっかり○○さんのことでいっぱいになっていた。
試しに、今日はちゃんと挨拶でもしてみようかな。
このときの俺は思ってもみなかった。
後に○○さんに惹かれることになるとは。
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