マルマルちゃんとバツバツ君
デート事件があってから矢巾君はなにかと私にからんでくるようになった。
デートと言っても一緒に遊びに行った訳でもなく、ただ冗談で誘われただけだけど。
「○○さん、おはよう!」
「おはよう……」
前まで考えられなかった挨拶もするようになったし、本当にどういう心境の変化だろうか。
ついに矢巾君の頭の辞書にも誠実と言う言葉が追加されたのか。
そんなことを思っていると、
「俺さ、考えたんだけど」
「うん?」
真面目な顔をして唐突に話し始めた矢巾君。
考えたって何をだろう。
「デートはダメでも試合の応援ならどう?」
そう言うことか。
もっと他に考えることがあるだろうに。
試合とはもちろん矢巾君が所属しているバレーのことだよね?
「どうって言われても……。私、バレー部に知り合いいないし」
「俺は知り合いじゃないのか……」
「あ、いや、そんなつもりじゃ……」
矢巾君はわざとらしくシュンとして見せた。
スタメンに知り合いがいないって意味だったのに。
だって、矢巾君って確かスタメンじゃないよね?
あの有名な及川先輩と同じポジションだって聞いたことがあるから。
ちなみに、別に私は及川先輩のファンとかではないけれど、有名すぎて彼の情報は嫌でも耳に入ってくる。
「それなら決まり!絶対に応援来てね!」
「ええ……まあ、いいけど」
矢巾君の押しに負けて行く約束をしてしまった。
自分が出るかも分からない試合に誘う心理ってなんだろう。
それとも出る可能性に賭けているのだろうか。
応援に行けば分かるのかな。
デートと言っても一緒に遊びに行った訳でもなく、ただ冗談で誘われただけだけど。
「○○さん、おはよう!」
「おはよう……」
前まで考えられなかった挨拶もするようになったし、本当にどういう心境の変化だろうか。
ついに矢巾君の頭の辞書にも誠実と言う言葉が追加されたのか。
そんなことを思っていると、
「俺さ、考えたんだけど」
「うん?」
真面目な顔をして唐突に話し始めた矢巾君。
考えたって何をだろう。
「デートはダメでも試合の応援ならどう?」
そう言うことか。
もっと他に考えることがあるだろうに。
試合とはもちろん矢巾君が所属しているバレーのことだよね?
「どうって言われても……。私、バレー部に知り合いいないし」
「俺は知り合いじゃないのか……」
「あ、いや、そんなつもりじゃ……」
矢巾君はわざとらしくシュンとして見せた。
スタメンに知り合いがいないって意味だったのに。
だって、矢巾君って確かスタメンじゃないよね?
あの有名な及川先輩と同じポジションだって聞いたことがあるから。
ちなみに、別に私は及川先輩のファンとかではないけれど、有名すぎて彼の情報は嫌でも耳に入ってくる。
「それなら決まり!絶対に応援来てね!」
「ええ……まあ、いいけど」
矢巾君の押しに負けて行く約束をしてしまった。
自分が出るかも分からない試合に誘う心理ってなんだろう。
それとも出る可能性に賭けているのだろうか。
応援に行けば分かるのかな。
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