- 閲覧前にご確認ください -

少しあたりの強い人が前半出ます。苦手な人は要注意!

文字サイズ変更

無表情の虐げられ少女は異能で無自覚チートをぶっ放す

#8


[太字]「わふっ」[/太字]


あの時も居た、金色の毛並みの犬が見えた。

どうして???

なんで???

あの犬は、どうしてここにいるのだろう。

あのときはちょっと気が動転してたから犬だと思ってたけど、異能力の話をされたからには、犬かどうかを疑わざるを得ない。

金色だし。

なんかすっごくでかいし。

鳴き声の大きさ半端ないし。


そう考えていたら、その犬(仮)は私をじっと見ると、美桜さん達を一瞥し、身を翻して、去っていった。

ほんと、なんなのだ、あの犬(仮)は。


さてと、どうするかね。


「…あの子にも、いいかもね」ん?あの子???


話を変えるように、美桜さんは手をたたく。

「ピアノ、弾いてみてくれない?」ん?ピアノですと???

「ピアノ、ですか?」

「ちょっと弾いてほしいのよ」まあ、いいか。


頷くと、美桜さんはゆっくりと立ち上がり、私を手招きした。

少し廊下を進むと、洋室があった。ほんとに広いなぁ、この家。いや、屋敷か。


その中に置かれた、グランドピアノ。

少し年季が入っていて、それでいて味があるというか。

それを眺めていると、美桜さんが楽譜を差し出してきた。

ふんふん?モーツァルトの…。この英語は…。

「トルコ行進曲ですか?」たぶん…合ってる。

「よくわかったね…ボソッ[小文字]お兄ちゃんにも読めなかったのに!やっぱり義理の妹はすごい…[/小文字]」

何か言ってた???

聞こえなくて残念。

とりあえず、これを弾けばいいんだよね。


でも、5歳ぐらいまでしか習ってないし…。


「5歳までの実力なんですけど、許してください」

「分かった・分かったよ」


あ、先生の模倣ならできるかも!あの先生大物だったらしくて、楽譜を見ただけで弾ける天才云々言われてたし。

模倣なら自信あるし!


鍵盤に手を置いた。鍵盤は少しひんやりとしていて、5歳の頃の記憶を呼び覚ました。

背が高くて、優しかったお父さん。笑顔が素敵で、美人だと有名だったお母さん。あの後、あんな事が起こるなんて、考えもしなかったけれど。

きっと弾けるはず。

息を一つ吐くと、私は鍵盤を叩き始めた。


ポロン…。

ポロロロロン、ポロロロロリン、ポロポロポロポロリンポロポロリン…


気持ちがいい、爽快なスタートを切って、ピアノは音を紡ぎ出す。


きれいな速いリズムと、テンポが遅くなる時。


この違いが好きだったんだっけ。


…ピアノ、悪くないかも。



ジャーン…。

演奏が終わったけど、誰も喋らない。


そんな沈黙を貫いたのは。


[太字]バタバタバタ![/太字]

誰かの走る足音。

[小文字]「ー!」[/小文字]

ん?何か聞こえる。


バタバタバタ!

あ、音が近くに…。



もしかしてだけど、ここに向かってきてる?


バタバタバタ…

パシッ

襖が開いた。


その主は、プラチナブラウンの綺麗な髪をした、目が緑色の少女で。


[大文字]「この音は何?!」[/大文字]

[大文字]「お姉ちゃんの音じゃないでしょ?ボクも聞いたことがな…」[/大文字]

そう言いかけた後、こちらを見て目をまんまるにしたのだった。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

1149文字!

がんばったよ〜!

誰か労いのコメントをくれぇ〜。

2024/11/08 19:24

のんびりlemon ID:≫.poauikiTMgPg
続きを執筆
小説を編集
/ 11

コメント
[12]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL