文字サイズ変更

食堂の若女将、宮廷出仕する

#1

序章 食堂の若女将

ワイワイワイ
今日も食堂[漢字]零風[/漢字][ふりがな]レイフォン[/ふりがな]は賑わっている。
「[漢字]莉星[/漢字][ふりがな]リーシン[/ふりがな]さーん、[漢字]刀削麺[/漢字][ふりがな]とうしょうめん[/ふりがな]の注文入りましたー!」
「はーい。」
そう言って、早速莉星は刀削麺作りに取り掛かる。
まずは、豚肉、ねぎ、香菜を用意して、下ごしらえをする。
豚肉は臭みをとる。野菜らはみじん切りにして、[漢字]揚焼鍋[/漢字][ふりがな]ようしょうなべ[/ふりがな]に入れ、[漢字]豆板醤[/漢字][ふりがな]トウバンジャン[/ふりがな]と炒める。塩味や辛味などのいい匂いが漂い、炒めることでさらに食欲が出てくるような匂いがして来た。豆板醤は炒めると旨味が増すので炒め物には最適だ。
そして肉を入れ、しばらく炒める。
肉の色が変わって来た頃、[漢字]甜麺醤[/漢字][ふりがな]テンメンジャン[/ふりがな]や酒などの調味料を入れ、さらにいい香りが増して来た。
そのあと、他の具材を入れて[漢字]湯[/漢字][ふりがな]タン[/ふりがな]とも混ぜ合わせ、[漢字]羹[/漢字][ふりがな]スープ[/ふりがな]は完成。
次に麺だ。麺は用意していたもちもち麺を刀で削り、三角の断面の麺状にする。
そして羹を盛った皿に麺を綺麗に盛る。
これで完成だ。
「はーいじゃあ[漢字]香[/漢字][ふりがな]シャン[/ふりがな]持ってって!」
「わかりました!」
厨房だと声が聞こえにくいが、声を張る分なんとなく活気がある気がする。


そんな活気は2時前あたりで収まる。
「ふ〜」
今日もいっぱいお客が来たな。

ここ、食堂零風は、元々莉星の両親の店だったが、数年前事故で両親は亡くなった。そのため莉星がこの店を継いで経営している。まだ15になっていなかった莉星は、なかなか上手くいかなかったが、両親に教えられたことをちゃんと覚えていたため、今のような賑わいようになっているのだ。
休憩を終え、午後からの営業準備をしようと思ったら見習いがやって来た。
「莉星さん。あの、お話ししたいお客様がいるみたいです。」
別に食べに来たわけでもないようだが、どういうことだろう。
「わかったよ。すぐ行くって伝えておいて。」
「わかりました。」


どうやらお客とやらは、南からやって来たようだ。
でもどうして?その疑問は話せばわかるかと後回しにしておいて、とりあえず話をすることにした。
「王莉星様にお話ししたいことがあります。」
「はい。」
目を閉じては開いてしているようだが、あいにく莉星は察しが悪いので、しっかり声で言ってほしい。
莉星が何も言わないからか、口を相手は開いて言った。
「個別でお話ししたいので、個室はありますか?」


個別に移動し、さっきよりペラペラと喋り始めた。
「先程は急に押しかけてしまい申し訳ございません。申し遅れました。私、[漢字]舞南[/漢字][ふりがな]マイナン[/ふりがな]生まれの[漢字]風蘭[/漢字][ふりがな]フウラン[/ふりがな]と申します。」
「私は、知ってると思いますが、王莉星です。で、お話とはなんでしょう。」
「実は…」
「⁉︎」

作者メッセージ

登録版で投稿した小説のをこちらでもほぼ同時進行で進めたいと思います!
よろしくお願いします。

2025/05/03 12:45

彩ノ実 ID:≫ 19ZQABSFMiPlU
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 2

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL