ヒロアカ小説詰め
続きです
「高校ん時、俺は緑谷に憧れてた」
彼の言葉の所為なのか、気がつくと俺はぽつり、ぽつりと言葉を溢していた。
「そん時はただの『憧れ』で、『恋』なんて呼べる気持ちは持ち合わせてなかった」
爆豪が俺の頭から手を離す。俺は尚も話を続けていた。
「でも...麗日とか芦戸とかが緑谷と一緒にいて、隣で笑ってんのが嫌だって思って、恋なんだって、気づいて...そっから、そっから俺は緑谷の隣に、できるだけいれるようにって...それで...緑谷が俺の前で笑顔を見せてくれることが多くなって...進展、した気に、なって、たけど、けっ、きょく、なん、にも、か、わら、なかっ、たん、だ、よな」
唇の間からどんどん溢れ出ていく声に嗚咽が混じり始める。気がつくと頬に涙が伝る感覚があった。
「緑谷が欲しかった...!抱きしめたりキスしたりとか想像だけで幸せになれるくらい大好きだった...!プロポーズとか結婚とかその先とか...緑谷以外と一緒になってる未来なんて、想像、出来なかった...!そんくらい!俺は!誰よりも!ずっと!緑谷のことがっ!好きだった!大好きだった、のに...!」
最後は完全に嗚咽となって聞き取れなかっただろう俺の声を受け、爆豪は俺の顔を無理矢理上げた。
「新郎さんよ、マリッジブルーはわからなくもねえがここまで引きずられちゃこっちはイイ迷惑だ。ほら、デクの野郎が待ってんぞ。早く向こうに行ってやれ。テメェとデクの式なら祝ってやる」
「ばく、ごう、何言って―――」
途端に俺の視界は真っ暗になった。
「高校ん時、俺は緑谷に憧れてた」
彼の言葉の所為なのか、気がつくと俺はぽつり、ぽつりと言葉を溢していた。
「そん時はただの『憧れ』で、『恋』なんて呼べる気持ちは持ち合わせてなかった」
爆豪が俺の頭から手を離す。俺は尚も話を続けていた。
「でも...麗日とか芦戸とかが緑谷と一緒にいて、隣で笑ってんのが嫌だって思って、恋なんだって、気づいて...そっから、そっから俺は緑谷の隣に、できるだけいれるようにって...それで...緑谷が俺の前で笑顔を見せてくれることが多くなって...進展、した気に、なって、たけど、けっ、きょく、なん、にも、か、わら、なかっ、たん、だ、よな」
唇の間からどんどん溢れ出ていく声に嗚咽が混じり始める。気がつくと頬に涙が伝る感覚があった。
「緑谷が欲しかった...!抱きしめたりキスしたりとか想像だけで幸せになれるくらい大好きだった...!プロポーズとか結婚とかその先とか...緑谷以外と一緒になってる未来なんて、想像、出来なかった...!そんくらい!俺は!誰よりも!ずっと!緑谷のことがっ!好きだった!大好きだった、のに...!」
最後は完全に嗚咽となって聞き取れなかっただろう俺の声を受け、爆豪は俺の顔を無理矢理上げた。
「新郎さんよ、マリッジブルーはわからなくもねえがここまで引きずられちゃこっちはイイ迷惑だ。ほら、デクの野郎が待ってんぞ。早く向こうに行ってやれ。テメェとデクの式なら祝ってやる」
「ばく、ごう、何言って―――」
途端に俺の視界は真っ暗になった。
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