天使の僕と悪魔のキミ
家に着く頃にはもう夕飯の時刻になりそうだ。
父は母が帰る前に、と急いで帰ったが、母はもう帰宅していた。
「あ、おかえり。どうだった?龍廻さんと夕月さん、元気だった?」
「早いな、、あ、あぁ。元気だったぞ。うるさいぐらいにな。」
「あらそう。夕飯できているわよ。食べましょう。」
机の上には綺麗な塩ジャケと味噌汁。それに煮物とおひたし。
僕らは席につき、手を合わせてから食べ始めた。
「いただきます。、、、んーっおいしい」
「兄貴がーーー。」
ご飯のときには色々話して家族との時間を大切にする。
それが僕らの家の自然とできたルールだ。
夕飯を食べ終わるといつものように母と父がわいわい、きゃっきゃとし始めた。
「食器やるよ。」
「あら、いいの?じゃあ任せようかしら。」
「飯美味かったからな。ありがとよ」
「ふふっいえいえ。」
「あ、そーだ。この後さ、、」
邪魔するのも悪い。
それに今すごく散歩がしたくなった僕は父と母に許可をとって夜の世界へ出た。
風は涼しく心地が良い。明日は何をやろうか。
学校は行っていない。とても居心地が悪いから。
でも勉強はしないとな。勉強して、それから何をしよう。
そう考えていると前から声をかけられた。
「あっ天使様!お散歩ですかっ?」
最悪だ。見つかった。
しかしそれだけに収まらず、一人がそう言えばどんどん声が聞こえてきた。
「天使様?!天使様だ!!」
「おやすみなさい〜天使様っ」
やばい人はわざわざ窓まで開けてくる。
「あ、ぁ、、」
怖くなった僕は少しだけ手を振ってすぐ走った。
遠くへ。できるだけ遠くへ。考え事もできて楽になれるところへ。
そんな思いでずっと走った。
「はぁ、、はぁ、、、」
自分の荒い息だけが聞こえるところまで僕は走った。
あたりを見渡す。案の定、迷子になったのだ。
周りは森で木々しかない。
後ろを見るも帰り道もわからない。
とりあえず来た道を、、と頑張って後ろに歩くが一向につかない。
どうしよう。早く出たい。
そう思うも足が疲れ切ってしまい、その辺にもたれかかって座った。
そんなとき、ピシ、、と後ろから音がした。
はっと後ろを見るとそこには透明な棺があった。
透明な棺には赤、黒の薔薇が巻き付かれている。
「な、なにこれ、、、」
興味を示してしまったものには触らずにはいられない。
僕はその棺に触れた。
これが大変な事態を引き起こす引き金となるなんて、この時の僕は想像もしなかっただろう。
父は母が帰る前に、と急いで帰ったが、母はもう帰宅していた。
「あ、おかえり。どうだった?龍廻さんと夕月さん、元気だった?」
「早いな、、あ、あぁ。元気だったぞ。うるさいぐらいにな。」
「あらそう。夕飯できているわよ。食べましょう。」
机の上には綺麗な塩ジャケと味噌汁。それに煮物とおひたし。
僕らは席につき、手を合わせてから食べ始めた。
「いただきます。、、、んーっおいしい」
「兄貴がーーー。」
ご飯のときには色々話して家族との時間を大切にする。
それが僕らの家の自然とできたルールだ。
夕飯を食べ終わるといつものように母と父がわいわい、きゃっきゃとし始めた。
「食器やるよ。」
「あら、いいの?じゃあ任せようかしら。」
「飯美味かったからな。ありがとよ」
「ふふっいえいえ。」
「あ、そーだ。この後さ、、」
邪魔するのも悪い。
それに今すごく散歩がしたくなった僕は父と母に許可をとって夜の世界へ出た。
風は涼しく心地が良い。明日は何をやろうか。
学校は行っていない。とても居心地が悪いから。
でも勉強はしないとな。勉強して、それから何をしよう。
そう考えていると前から声をかけられた。
「あっ天使様!お散歩ですかっ?」
最悪だ。見つかった。
しかしそれだけに収まらず、一人がそう言えばどんどん声が聞こえてきた。
「天使様?!天使様だ!!」
「おやすみなさい〜天使様っ」
やばい人はわざわざ窓まで開けてくる。
「あ、ぁ、、」
怖くなった僕は少しだけ手を振ってすぐ走った。
遠くへ。できるだけ遠くへ。考え事もできて楽になれるところへ。
そんな思いでずっと走った。
「はぁ、、はぁ、、、」
自分の荒い息だけが聞こえるところまで僕は走った。
あたりを見渡す。案の定、迷子になったのだ。
周りは森で木々しかない。
後ろを見るも帰り道もわからない。
とりあえず来た道を、、と頑張って後ろに歩くが一向につかない。
どうしよう。早く出たい。
そう思うも足が疲れ切ってしまい、その辺にもたれかかって座った。
そんなとき、ピシ、、と後ろから音がした。
はっと後ろを見るとそこには透明な棺があった。
透明な棺には赤、黒の薔薇が巻き付かれている。
「な、なにこれ、、、」
興味を示してしまったものには触らずにはいられない。
僕はその棺に触れた。
これが大変な事態を引き起こす引き金となるなんて、この時の僕は想像もしなかっただろう。
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