二次創作
短編集!
㊟この作品は完全オリジナルです。
少し悲しいお話になっています。(通称[太字]バッドエンド[/太字]?)
[下線]YASOBI様の『大正浪漫』をイメージして作らせて頂きました!![/下線]
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時は令和X年、東京。
??「ふぁー…ねみぃ…」
俺は光(ヒカル)。ただの一般男子高校生である!!
友達「光ーっ!外でサッカーしねぇか?」
ぼーっと教室を眺めていると、友達からの誘いが来た。
光「うーん…」
行きたい気持ちは山々なんだが…スマホの予定表には『塾強化合宿』の字が入っていた。
光「すまーん!俺塾あって無理だわー!!」
残念だがしょうがない。
友達にそう告げると、「塾勢は大変だなーww」と、去っていった。
光(俺も早く帰らないとっと………ん?)
席を立った俺の足元に、一つの便箋が落ちていた。
光「なんだこれ…」
そっと拾い上げる。近くで見るとすごく美しく作られているのが分かった。
錦色の下地に、鞠や椿、馬車などの少し昔っぽいものが散りばめられている。
光「大正か昭和って感じの便箋だな。差出人は誰だ?」
俺はこの綺麗な便箋を持つには相応しくないと、差出人か宛先を探し出した。
光「ないじゃねぇかよ!!」
必死に目を凝らして探したにも関わらず、文字一つもみつけることが出来なかったのだ。
光「しょうがないか…」
最終手段として取っておいた、『中を見る』を使うことにする。
ガサリ…
「拝啓、いつか未来に住んでおられます貴方へ。
突然のお便りで驚かれたことと存じます。私は、鈴音、と申します。
この大正の時代」
光「っ⁉ちょっと待った…」
大正、という文字が出てきたことに驚いて便箋を綴じてしまった。
これって…便箋だけがタイムスリップしてきてるってことか?
そう考えたらすげーことだぞ⁉
「この大正の時代、私は未来はどんな風になっているのだろう、と毎日のように気になっておりました。
ある夜のことです。窓を開けてぼんやりと外の月を眺めておりましたら、不思議な妖精が現れたのです!彼女は『サナ』と名乗りました。そして、続けてこう言ったのです…『私ならあなたの声を未来に届けることが出来ますわ』と!
私の声が賭けでもいい、誰かに届くのならば、と今お手紙を書いています。
ぜひ、何かそちら側にある不思議なものを教えて下さい。
お便り待ってます。 鈴音
追記:封筒の中に入っている便箋を使って書いたら私の元に届きます。」
封筒をひっくり返すと、カサリと音がしてもう1枚、何も書かれていない便箋が落ちてきた。
光「俺が便りを書けってこと、なのか…?」
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こちらの時は2027年。あちらの時は1923年。
あのひ高校生だった俺は大学生になった。そして………
鈴音と話をやり取りすることが日常の一部になっていた。
「拝啓、光へ
私の時代にも、この前教えてもらった○○の原型が出てきました!
これがあなたの時代まで続いて行っていると思うと、少し感慨深いですね。」
「鈴音へ
最近はスマホでiPh〇ne23が出たんだよな~友達が新調してて羨ましかった!」
まだ顔も声も姿も見たことない貴方だけど、普段は持たない感情が出てきているのも事実で…。
1923年9月1日。
その日を切れ目に手紙はぱたりと来なくなった。
そうだ、もう遅いけど思い出した。1923年の9月1日は、
大地震が起こったんだった…。
貴方は今、どこで何をしているんですか…?
今……
今、生きていますか?
「拝啓、光へ
地震が起こって私はもうすぐ死に至ります。
だから、あなたにせめてこれを届けてほしいとサナに頼みました。
どうかこれが届きますように…
大切な貴方が………」
手紙はここで途切れている。
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少し悲しいお話になっています。(通称[太字]バッドエンド[/太字]?)
[下線]YASOBI様の『大正浪漫』をイメージして作らせて頂きました!![/下線]
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時は令和X年、東京。
??「ふぁー…ねみぃ…」
俺は光(ヒカル)。ただの一般男子高校生である!!
友達「光ーっ!外でサッカーしねぇか?」
ぼーっと教室を眺めていると、友達からの誘いが来た。
光「うーん…」
行きたい気持ちは山々なんだが…スマホの予定表には『塾強化合宿』の字が入っていた。
光「すまーん!俺塾あって無理だわー!!」
残念だがしょうがない。
友達にそう告げると、「塾勢は大変だなーww」と、去っていった。
光(俺も早く帰らないとっと………ん?)
席を立った俺の足元に、一つの便箋が落ちていた。
光「なんだこれ…」
そっと拾い上げる。近くで見るとすごく美しく作られているのが分かった。
錦色の下地に、鞠や椿、馬車などの少し昔っぽいものが散りばめられている。
光「大正か昭和って感じの便箋だな。差出人は誰だ?」
俺はこの綺麗な便箋を持つには相応しくないと、差出人か宛先を探し出した。
光「ないじゃねぇかよ!!」
必死に目を凝らして探したにも関わらず、文字一つもみつけることが出来なかったのだ。
光「しょうがないか…」
最終手段として取っておいた、『中を見る』を使うことにする。
ガサリ…
「拝啓、いつか未来に住んでおられます貴方へ。
突然のお便りで驚かれたことと存じます。私は、鈴音、と申します。
この大正の時代」
光「っ⁉ちょっと待った…」
大正、という文字が出てきたことに驚いて便箋を綴じてしまった。
これって…便箋だけがタイムスリップしてきてるってことか?
そう考えたらすげーことだぞ⁉
「この大正の時代、私は未来はどんな風になっているのだろう、と毎日のように気になっておりました。
ある夜のことです。窓を開けてぼんやりと外の月を眺めておりましたら、不思議な妖精が現れたのです!彼女は『サナ』と名乗りました。そして、続けてこう言ったのです…『私ならあなたの声を未来に届けることが出来ますわ』と!
私の声が賭けでもいい、誰かに届くのならば、と今お手紙を書いています。
ぜひ、何かそちら側にある不思議なものを教えて下さい。
お便り待ってます。 鈴音
追記:封筒の中に入っている便箋を使って書いたら私の元に届きます。」
封筒をひっくり返すと、カサリと音がしてもう1枚、何も書かれていない便箋が落ちてきた。
光「俺が便りを書けってこと、なのか…?」
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こちらの時は2027年。あちらの時は1923年。
あのひ高校生だった俺は大学生になった。そして………
鈴音と話をやり取りすることが日常の一部になっていた。
「拝啓、光へ
私の時代にも、この前教えてもらった○○の原型が出てきました!
これがあなたの時代まで続いて行っていると思うと、少し感慨深いですね。」
「鈴音へ
最近はスマホでiPh〇ne23が出たんだよな~友達が新調してて羨ましかった!」
まだ顔も声も姿も見たことない貴方だけど、普段は持たない感情が出てきているのも事実で…。
1923年9月1日。
その日を切れ目に手紙はぱたりと来なくなった。
そうだ、もう遅いけど思い出した。1923年の9月1日は、
大地震が起こったんだった…。
貴方は今、どこで何をしているんですか…?
今……
今、生きていますか?
「拝啓、光へ
地震が起こって私はもうすぐ死に至ります。
だから、あなたにせめてこれを届けてほしいとサナに頼みました。
どうかこれが届きますように…
大切な貴方が………」
手紙はここで途切れている。
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