ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ…

⛄「ヤバいヤバい！2学期初日から遅刻してまうーー！！」

ｶﾞﾗｯ

⛄「おはようございまーーすっ！…っあ」

僕は雪野(ﾕｷﾔ)おらふ！みんなからはおらふくんって呼ばれとるんや！
今日は2学期投稿初日。寝坊してしまった僕は、全力校内ダッシュでクラスの扉を勢いよく開けた。

みんな「シーン…」

時すでに遅しやないか！みんな席についてノダ先(担任)が出席取っとるし！

ノダ先「雪野…遅刻だ。」

⛄「えぇぇぇぇっ⁉⁉そ、え、あ、なぜ…」

みんな「おらふくんwwそりゃそうだよｗ10分遅刻してるしー！ww」

時計を見て、
⛄「えぇっ⁉マジやん！！www」


ひとしきり笑って教室が静かになると、ノダ先が口を開いた。

ノダ先「今日からこの2‐4に転入生がやってくることになった！」

みんな「ｷﾞｭﾜｱｱﾜｷｬｱｱｱｱｱｱｱｱ(???)」

ノダ先「ということで…入ってきてもらおうか！」

ｶﾗﾘ…

🍌「初めまして…黄乃瀬(ｷﾉｾ)おんりーと言います。宜しくお願いします。」

入ってきたのは緑色の髪と瞳をした大人しそうな男の子。
僕はその優しげな瞳と喋り方に一瞬で心を惹かれた。



でも、入学してから一度も彼の笑顔を誰も見たことがない。









中学2年生の冬、僕の冬休みの目標は『おんりー君の笑顔を見る』になった。












君の笑顔を見させてよ。









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