ヒロインは悪女に嵌められ嫌われる
自室でうずくまっていると、ドアを叩く音がした。
...爆豪くん、かな。そうだといいな...
そう期待してドアを開けるとそこにいたのは―――
「よ、麗日」
「麗日くん」
「峰田くん...と、青山、くん...?」
私は思わず後退りした。この2人は、愛眠ちゃんの味方だ。
怖い。何か言われるのが、されるのが。
人が、怖い...
「はっ、ひゅっ、かひゅっ、ぁ、」
「お、おい!大丈夫かよ麗日!」
「...落ち着け」
降ってきたその声に、私は少し顔を上げる。
「ゆっくり吸って、吐け。よし、それでいい。大丈夫だ。大丈夫だから」
「は、ふ、ふぅ...」
正常に戻った私は、座り込んだまま顔を上に向ける。
「それで、ふたりは、どうし、たの?」
「...端的に言うとね、僕らは―――
‘催眠が解けた’」
「催眠が...!?」
「アイツの個性、何かのきっかけですぐに解けるんだとよ。大勢にかけている場合、なおさら」
つまり、2人にはその‘きっかけ’という物があったわけで。
「でよぉ、なんでオイラが催眠を解けたかというとな...ズバリ、エロだ」
「エロぉ!?」
きっかけがエロって、どこまで彼らしいんだろうか。
「最初っからおかしいと思ってたんだよなぁ...麗日、お前に催宇良の姿はどう見えてる?」
「えっと、けっこう美人だよね、愛眠ちゃん」
「そうじゃなくて!スタイルのことだよ!胸とか尻の大きさ!」
「え゙、あ、ぼ、ボンキュッボン...かな...」
何言わせるんや峰田くん...
「ところがよ、それが全然オイラにはそう見えねえんだ!一回オイラが催宇良に飛びついたことあっただろ?」
「ああ〜。あの時はみんな大騒ぎやったな〜」
その時のことを思い出して、少し笑みがこぼれた。
「なかったんだよ、胸が!」
「は、はあ...」
「その時のことを今日急に思い出したんだよ。それで、急に頭の中にオイラの意思が響いたっつーか。『うららかボディの麗日がそんなことするはずない』って」
「うららかボディ...☆」
「クソ玉殺す」
「ヒィ!」
ああ、いいな、このノリ。
なんか、いつものA組って感じだ。
なんだろう...すごく、楽しい。
思わず、私は微笑んだ。
...爆豪くん、かな。そうだといいな...
そう期待してドアを開けるとそこにいたのは―――
「よ、麗日」
「麗日くん」
「峰田くん...と、青山、くん...?」
私は思わず後退りした。この2人は、愛眠ちゃんの味方だ。
怖い。何か言われるのが、されるのが。
人が、怖い...
「はっ、ひゅっ、かひゅっ、ぁ、」
「お、おい!大丈夫かよ麗日!」
「...落ち着け」
降ってきたその声に、私は少し顔を上げる。
「ゆっくり吸って、吐け。よし、それでいい。大丈夫だ。大丈夫だから」
「は、ふ、ふぅ...」
正常に戻った私は、座り込んだまま顔を上に向ける。
「それで、ふたりは、どうし、たの?」
「...端的に言うとね、僕らは―――
‘催眠が解けた’」
「催眠が...!?」
「アイツの個性、何かのきっかけですぐに解けるんだとよ。大勢にかけている場合、なおさら」
つまり、2人にはその‘きっかけ’という物があったわけで。
「でよぉ、なんでオイラが催眠を解けたかというとな...ズバリ、エロだ」
「エロぉ!?」
きっかけがエロって、どこまで彼らしいんだろうか。
「最初っからおかしいと思ってたんだよなぁ...麗日、お前に催宇良の姿はどう見えてる?」
「えっと、けっこう美人だよね、愛眠ちゃん」
「そうじゃなくて!スタイルのことだよ!胸とか尻の大きさ!」
「え゙、あ、ぼ、ボンキュッボン...かな...」
何言わせるんや峰田くん...
「ところがよ、それが全然オイラにはそう見えねえんだ!一回オイラが催宇良に飛びついたことあっただろ?」
「ああ〜。あの時はみんな大騒ぎやったな〜」
その時のことを思い出して、少し笑みがこぼれた。
「なかったんだよ、胸が!」
「は、はあ...」
「その時のことを今日急に思い出したんだよ。それで、急に頭の中にオイラの意思が響いたっつーか。『うららかボディの麗日がそんなことするはずない』って」
「うららかボディ...☆」
「クソ玉殺す」
「ヒィ!」
ああ、いいな、このノリ。
なんか、いつものA組って感じだ。
なんだろう...すごく、楽しい。
思わず、私は微笑んだ。
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