翌朝。
「...おはよう...」
「お、おはよう、お茶子ちゃん」
「愛眠ちゃん、無理に挨拶しなていいのよ」
「なにかあったら俺守るから!」
「みんなありがとぉ♡」
「虐めとかほんと終わってるって」
私は無言で自分の席に着く。爆豪くん...は、まだ、来ていなかった。
クラス全員からの視線が痛い。
「っ...」
泣くな、泣くな私...!
「...なんか、泣いてない...?」
「えー?どうせ演技じゃね?」
「ちょっとぉ♡みんな言い過ぎだよぉ♡たしかに、私は虐められてて、辛かったけどぉ♡」
みんな、愛眠ちゃんの方を信じてる。これじゃあ、爆豪くんだっていつか―――
「はよ」
丁度その時、爆豪くんが入ってきた。
「あっ♡おはよう爆豪くん♡」
「...んの丸顔が。テメェに言ってんだよ。挨拶くらい返せや」
「え?お、おは、よう...?」
私がそう返すと、爆豪くんは満足したのか、もう自分の席へと行ってしまった。
清々しいほどの無視...私の心は、なぜか少しだけ軽くなった。