二次創作
転生したら愛された件について【sha】
※注意※
会話多め
微R含みます
[水平線]
◤zm side◢
「っっは」
ガバっと、眠っていたシャオロンが飛び起きる。心做した青い顔色に、なにか悪夢でも見たのかと心配になる。
「シャオさん!」
ショッピくんが真っ先に彼に近づく。
ぱんっ
伸ばした手が、拒絶される。ほかでもない、シャオロンに。
「シャオ、ロン…?」
ロボロのかすれた声に、やっとシャオロンは顔を上げた。ぐるぐると、闇と困惑が渦巻く琥珀。
「なんで、」
確かに、紡がれた音。
部屋には、静寂が張り詰めていた。
・ ──────── ✾ ──────── ・
◤Sha side◢
「ごめん、動揺してた」
忘れて、と気まずそうに顔をそらす。焦りが顔に出ていませんように。
誰も何も言わない。ただ動揺した顔を浮かべるショッピくんと、困惑するロボロ、心配するゾムが、俺をじっと見つめている。
「ねえ、そんなに見ないでよ」
6つの目に見られて、困惑気味の俺は、薄らと困ったような笑顔を浮かべてみせる。
「本当に、嫌な夢を見ちゃっただけだから。ね?」
髪を撫でてあげたショッピくんはわずかに目を伏せた。するりと頬へ移動した俺の手を、優しく包む。
「ホントのホントですか?」
泣きそうな、そんな声色で言うから、ビックリして手を震わせた。すぐ優しさを灯して微笑む。
「ホントのほんとだよ」
その瞬間、ぎゅうっと抱きしめられる。目を大きく見開く。
「嘘つき…」
涙声で言われた言葉に戸惑いながら、その体を抱きしめ返す。
「本当に、無事で良かった…ッ」
抱きしめる力が強くなる。とん、とん、とその背中をやさしく叩いてやる。
「ふふ、ちょっと離れたくらいで死なへんって。そういう心配性なところも、大好きやで」
「朝のこと、ごめんなさい。やりすぎました」
「俺も言い過ぎた。ごめん」
かわされた仲直りに、置いてきぼりにされた二人はぱちりと顔を見合わせた。
その瞬間に、頬に仲直りのちゅーをする。驚いたような顔をしたショッピくんはすぐ真っ赤になって、
「ほんま、天然たらしはこれだから…」
と顔を片手で隠す。
「は?」
「なんで俺らにはやってくれへんの?」
あからさまに不機嫌になったロボロとゾム。見られちゃったか。
「仲直りなんです〜」
んべ、と舌を出す。
「ありがとう、ふたりとも」
完全無防備なふたりのおでこに優しく口付ける。
「〜〜〜〜ッ////」
「あ、うぅ………///////」
「なに、してほしかったんじゃないん?」
「いや、せやけど…//」
「急にやってくるのは訳がちゃう////」
真っ赤に照れたふたりに、なんの不満があるのかと憤慨していると袖をくんっと引っ張られる。
「ずっる! シャオさん俺にも!」
「ショッピくんは今やったやろ?」
「う〜…」
「はいはい、やればええんやろ」
駄々をこねるショッピくんの額に優しくちゅーしてあげると、嬉しそうに笑った。これはSSR級やわ。
「あのさ、お礼と言ってはなんだけど、やりたいことある?」
またご機嫌斜めな二人に問いかける。途端に明るくなる顔。
単純やな。
「お泊り!」
「家来てほしい…」
「え、それだけでいいの? 別のじゃなくても…」
「ええの!」
「よっしゃ、お家デートや」
で、デート…?
満足そうなふたりを差し置き、ショッピくんは俺をあぐらの上に乗せて、逃げれなくしている。
なんなんや、これ。
「あ、もう時間やから、バイバイ」
「時間はっや…」
「次はいつ会えそう?」
時計を見て焦って立ち上がったゾムに、ショッピくんの腕の中で問いかける。
「明々後日くらいかな…」
「明後日とか。せや、明後日家来いよ」
「ええよ〜。ショッピくん、日程的には大丈夫そう?」
「全然大丈夫ですけど…」
なんやこいつ、また機嫌悪そうやん。
「んじゃ、明々後日泊まりでOK?」
「おん。じゃあ、気を付けてかえってな」
「ん〜、また明後日」
ちゅ
「明々後日なー」
ちゅ
「ッ、え…////」
突如されたちゅーに固まっていると、悪い顔をしたふたりが、ドアの前で振り返った。
「さよならのキス」
「仕返しやで」
ばたん
「「…」」
「…シャオさん」
「嫌や」
「まだ何も言ってないんですけど」
「…なに」
「顔、こっち向けてください」
「……嫌って言ったらどうする?」
「無理矢理キスします。フレンチで」
「ほら、やっぱりそうやん…ちなみに顔向けたら…?」
「さあ?」
「いじわる……はい」
ちゅ
「ん…」
ぢゅー
「ん゙ーッ…ꐦ」
長い…っ。
やめてと訴えるも、全く気にしていない。
「っは…ふーっ///」
「プレッシャーキスだっただけ感謝してくださいね」
「ゼッタイヤダ」
「あー、いいんですか?」
「! よくない…ごめん…」
「ふふ」
ほんとちゅーすきだよね…。
「あの」
「ん、?」
「今日遊べなかった分、明日お出かけしませんか…? 許可は取っておくので」
「…いーよ」
「! やった…」
「ただし、明日はちゅー禁止。今日いっぱいやったやろ」
「…ッ。はい…」
こうして、明日の予定が決まったのだった。
会話多め
微R含みます
[水平線]
◤zm side◢
「っっは」
ガバっと、眠っていたシャオロンが飛び起きる。心做した青い顔色に、なにか悪夢でも見たのかと心配になる。
「シャオさん!」
ショッピくんが真っ先に彼に近づく。
ぱんっ
伸ばした手が、拒絶される。ほかでもない、シャオロンに。
「シャオ、ロン…?」
ロボロのかすれた声に、やっとシャオロンは顔を上げた。ぐるぐると、闇と困惑が渦巻く琥珀。
「なんで、」
確かに、紡がれた音。
部屋には、静寂が張り詰めていた。
・ ──────── ✾ ──────── ・
◤Sha side◢
「ごめん、動揺してた」
忘れて、と気まずそうに顔をそらす。焦りが顔に出ていませんように。
誰も何も言わない。ただ動揺した顔を浮かべるショッピくんと、困惑するロボロ、心配するゾムが、俺をじっと見つめている。
「ねえ、そんなに見ないでよ」
6つの目に見られて、困惑気味の俺は、薄らと困ったような笑顔を浮かべてみせる。
「本当に、嫌な夢を見ちゃっただけだから。ね?」
髪を撫でてあげたショッピくんはわずかに目を伏せた。するりと頬へ移動した俺の手を、優しく包む。
「ホントのホントですか?」
泣きそうな、そんな声色で言うから、ビックリして手を震わせた。すぐ優しさを灯して微笑む。
「ホントのほんとだよ」
その瞬間、ぎゅうっと抱きしめられる。目を大きく見開く。
「嘘つき…」
涙声で言われた言葉に戸惑いながら、その体を抱きしめ返す。
「本当に、無事で良かった…ッ」
抱きしめる力が強くなる。とん、とん、とその背中をやさしく叩いてやる。
「ふふ、ちょっと離れたくらいで死なへんって。そういう心配性なところも、大好きやで」
「朝のこと、ごめんなさい。やりすぎました」
「俺も言い過ぎた。ごめん」
かわされた仲直りに、置いてきぼりにされた二人はぱちりと顔を見合わせた。
その瞬間に、頬に仲直りのちゅーをする。驚いたような顔をしたショッピくんはすぐ真っ赤になって、
「ほんま、天然たらしはこれだから…」
と顔を片手で隠す。
「は?」
「なんで俺らにはやってくれへんの?」
あからさまに不機嫌になったロボロとゾム。見られちゃったか。
「仲直りなんです〜」
んべ、と舌を出す。
「ありがとう、ふたりとも」
完全無防備なふたりのおでこに優しく口付ける。
「〜〜〜〜ッ////」
「あ、うぅ………///////」
「なに、してほしかったんじゃないん?」
「いや、せやけど…//」
「急にやってくるのは訳がちゃう////」
真っ赤に照れたふたりに、なんの不満があるのかと憤慨していると袖をくんっと引っ張られる。
「ずっる! シャオさん俺にも!」
「ショッピくんは今やったやろ?」
「う〜…」
「はいはい、やればええんやろ」
駄々をこねるショッピくんの額に優しくちゅーしてあげると、嬉しそうに笑った。これはSSR級やわ。
「あのさ、お礼と言ってはなんだけど、やりたいことある?」
またご機嫌斜めな二人に問いかける。途端に明るくなる顔。
単純やな。
「お泊り!」
「家来てほしい…」
「え、それだけでいいの? 別のじゃなくても…」
「ええの!」
「よっしゃ、お家デートや」
で、デート…?
満足そうなふたりを差し置き、ショッピくんは俺をあぐらの上に乗せて、逃げれなくしている。
なんなんや、これ。
「あ、もう時間やから、バイバイ」
「時間はっや…」
「次はいつ会えそう?」
時計を見て焦って立ち上がったゾムに、ショッピくんの腕の中で問いかける。
「明々後日くらいかな…」
「明後日とか。せや、明後日家来いよ」
「ええよ〜。ショッピくん、日程的には大丈夫そう?」
「全然大丈夫ですけど…」
なんやこいつ、また機嫌悪そうやん。
「んじゃ、明々後日泊まりでOK?」
「おん。じゃあ、気を付けてかえってな」
「ん〜、また明後日」
ちゅ
「明々後日なー」
ちゅ
「ッ、え…////」
突如されたちゅーに固まっていると、悪い顔をしたふたりが、ドアの前で振り返った。
「さよならのキス」
「仕返しやで」
ばたん
「「…」」
「…シャオさん」
「嫌や」
「まだ何も言ってないんですけど」
「…なに」
「顔、こっち向けてください」
「……嫌って言ったらどうする?」
「無理矢理キスします。フレンチで」
「ほら、やっぱりそうやん…ちなみに顔向けたら…?」
「さあ?」
「いじわる……はい」
ちゅ
「ん…」
ぢゅー
「ん゙ーッ…ꐦ」
長い…っ。
やめてと訴えるも、全く気にしていない。
「っは…ふーっ///」
「プレッシャーキスだっただけ感謝してくださいね」
「ゼッタイヤダ」
「あー、いいんですか?」
「! よくない…ごめん…」
「ふふ」
ほんとちゅーすきだよね…。
「あの」
「ん、?」
「今日遊べなかった分、明日お出かけしませんか…? 許可は取っておくので」
「…いーよ」
「! やった…」
「ただし、明日はちゅー禁止。今日いっぱいやったやろ」
「…ッ。はい…」
こうして、明日の予定が決まったのだった。