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[君は今、何をしているの?]〜お人好しな僕はずぶ濡れの少女を救っただけなのに〜

#7

風紀委員長はイケメン

「いやあ、まさか生徒会長に出会うとなあ〜っっブヘッ!!」

笹野のデレデレした顔に僕は頬目掛けて右ストレートをかます。

昼終わり、教室に向かって足を進める。

「ていうか、そもそもお前と会長が知り合いなのビビった…」

「まあ、なんというか色々あるんだよ」

あの人なんか変な人ってのはわかるんだよ…近づいてはならない気がする。

「凛頑張ったらワンチャンあるかも!!」

「何言ってんだ。僕は恋愛なんて向いてない…そもそも対象にならないだろ」

「そうかな…あれ絶対に…」

「なんだよ」

笹野が、少し悩んでニヤリと笑う。なに、キモイんですけど…

「なにもない。はやく行こう」

「う、うん」

笹野に置いていかれないよう、急足になる。僕はすぐ右真横の教室から人が出てきていることに気づかないで、綺麗に衝突した。

「ヤッベ!」
「おっと、大丈夫かい?」

大きな胸板にキャッチされる。抱かれるようになる僕は慌てて離れた。

「す、すみません」
「いや、いいんだよ。ん?一年生かな」
「は、はい」

やべえ…イケメンだ。これは笹野よりも上だ…さらさらした金髪、整った顔。

吸い込まれそうな水色の目…絶対、ハーフじゃん。

「お、おい凛だいじょぶ…か?」
駆け寄ってくる笹野が、そのイケメンを見てフリーズする。

「きゅん」

さ、佐野?お前、気のせいだよな!?戻ってこい!おい!だめだ、、、逝ってる…

「俺は三年の風紀委員長、天音アクアよろしく」

「ぼ、僕は一年の久留間です。よろしくお願いします」

『キャア!アクア様よ!』
『アクア様、、!』

すげえ周りから聞こえてくる…

「久留間?ああ朝の放送で会長からお呼び出しを受けた」

スルーしてるけどいいのか?

てかバカにされているのか?いや、とても純粋な人だな。嫌味ではない…

この人の笑顔、直視できない!!だめだ浄化される!周りもなんだか女子だらけだし。

「その、ありがとうございました」

「いや、いいんだよこっちもよく見えていなかったからね。次は気おつけてね」

「はい」

お辞儀しながら笹野の間抜けな顔に、左ストレートをかまし駆け足でその場を離れた。

「あれが会長が言ってた面白い子かな?あの落ち込んだ会長が元気になるわけだ」

天音アクアの声は小さいせいか誰にも聞こえなかった。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

少しずつキャラ増やしていきたいです

誤字、脱字などがあったらコメントにお願いします。

感想、応援、アドバイスよろしくお願いします🙇

2024/11/03 14:58

愛猫茶 ID:≫94SCXkg9r2d.U
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