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[君は今、何をしているの?]〜お人好しな僕はずぶ濡れの少女を救っただけなのに〜

#3

生徒会長からの呼び出し

「洗濯間に合ってよかった…」

昨日の雨を思わせない晴れっぷり。テカテカと光る太陽に目が痛い…

昨日…昨日といば本当大変だった。びしょびしょの生徒会長に出会うわ、

妹に風呂で乱闘されるわ…ほんと災難な1日だったな。

「今日からは大丈夫なはずだ!!」

「何言ってんだお前は一人でぶつぶつ気持ち悪いな」

「うおっ、どこから現れた」

「なんでそんな突然でてきた宇宙人に驚いた時のような反応するの?」

「実質宇宙人みたいなもんだろ?」

「俺泣くよ?」

笹野春人、中学生時代の僕の親友である。元々80kgあった巨体のキモオタ…

まあ、そんな感じだったからよくいじめられていた。

お人好しな僕は、見捨てることもできず声をかけたところ、泣きながらダイエットの手伝いを頼まれた。

身長180cm、体重65kgシャツをめくればバキバキの腹筋…痩せてみれば結構美形で、見事高校デビューができたわけだ。

「僕に近づくんじゃない!イケメン!人が集ってくる!」

笹野はイケメンすぎるため、昨日の入学式初日で学校の女の子たちを虜にした。

まあ、当の本人は元がインキャでくそオタク…まともに女子と会話ができない。


僕は笹野から逃げるように走るが勝てるわけもない。何せダイエット以後こいつの持久力は陸上部よりもあるからな。

「俺が追いつけないとでも…!」

鬼の顔で追いかけてくる笹野に、泣きながら走る僕。

「はあ、はあ、はあ、」

校門前で息が荒々しくなる僕ら…まったく、高校入って初日から何やってんだろう。

[水平線]

「本当よかった…凛が同じクラスじゃなかったら死んでたよ」

廊下を歩きながらそんなことを言う笹野。

「ははは、イケメンのくせに中身はインキャだもんね」

「しれっと過去をいじってるからやめろ…」

そんな会話をしながら、教室に入る。

「賑やかだな…」

「ああ、じゃまた後でな」

自分の席に座り、バックから色々出した後本でも読もうかなとヵんがえていたら…

『1年B組、久留間凛太くん至急生徒会室にきてください』
聞いたことある放送が流れ、明らかに僕の名前を呼んでいる。

「え…?僕?」

クラスから視線が集まってくる。やめてくれ…これじゃあだ名が生徒会室に呼ばれた男って呼ばれるから。







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2024/11/01 10:50

愛猫茶 ID:≫96wmVG3mf6twQ
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