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[君は今、何をしているの?]〜お人好しな僕はずぶ濡れの少女を救っただけなのに〜

#2

大雨の日の家は騒がしい

「僕はこれで帰るので。じゃあ、傘とタオルはそのままもらってください」

「え!?いや、ちょっと!君風邪引くよ!?」

走り出そうとする僕の腕を掴み、止めてくる生徒会長…

「いや、大丈夫です。僕はこう見えて体が強いんで。あと、雨に濡れるの好きですし」

あからさまの嘘をつきながら、掴んでいる腕を離して大雨の中走り出した。

生徒会長、なんであそこでうずくまっていたのだろうか…まあ、どっちにしろ僕には関係ないか。

あまり、面倒ごとには関わらないよう、平和な高校生活を送るのが目標なんだ。


[水平線]

「あ〜あ、いちゃったな…」

私は、一般生徒の一年生にタオルと傘を渡されておいていかれた。歩道の端でをトボトボ歩き始める。

ほんと、嵐のような子だったな。まあ、それとは別に心優しい子…

「名前、聞いとけばよかった…あっ!私も名前言ってない!!もう!」

歩道の端で嘆く私であった。



「ただいま…」

新品の制服をもう濡らしてしまった。靴もグズグズ…

「あら、りんちゃんおかえり」

玄関まで出迎えに来てくれる母さん。

「母さん、お風呂沸いてる?」

「ええ、沸いてるけど…あんた、なんでそんなに濡れてるの?傘持てったはずだけど…」

「見知らぬ女の子にあげてきた」

あながち間違ってはない。むしろ、僕は事実を言っている。強いていうなら、女の子ではなく生徒会長だけど。

しっかし、親切心で声をかけたらうちの高校の生徒会長とは…俺も予想してなかった。

「相変わらずのお人好しに呆れるわ…」

母さんの深いため息をフル無視して、お風呂のドアを開ける。

「「あ。」」

ドアの先には、スッポンポンの妹が立っていた。

「お兄ちゃん…」
「ごめん。じゃ!!」

僕は何も見ていなかったさ。もちろん中学3年になって体の形がなってきたとはいえ、所詮は妹…

「おい!待て!お前見ただろ!」

「なんのことだよ!ちょっ、引っ張るな!離せって!せっかく無かったことにしようしてるんだよ!」

「私の体を見て、じゃっ!!っじゃねえだろ!」

「わかったからもういいだろ!?」

僕は全力でその場を離れ、2階部屋に入った。

「ったく…疲れる妹だ」






このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

午後に続きを出そうと思います。

2024/11/01 07:08

愛猫茶 ID:≫25luwvQh/BePc
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