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景♂晴 夜這いネタ

#4

何もかもお前のせい #4

 「……けほ、」

 晴信の胎内から自身を引き抜きながら、しばしの間景虎は忘我の境地に浸っていたが、頭にかかっていた霞が晴れた瞬間に力の無い咳の声が聞こえてきた。

 「晴信……?」

 「っ、……かひゅッ、は……ヒッ」

 景虎が視線を下に向けると全身を強張らせたまま首を反らし、不規則に浅い呼吸を繰り返している晴信の姿が目に入る。どうやら射精せずに胎内から得られる強い快楽のみで達したことで変に力んでしまったことと、意識が軽くトんだことが影響して上手く呼吸が出来なくなったようだった。

 「……晴信」

 先程まで絶やすことの無かった笑みをスッと消した景虎がトーンを低くした声で問いかけながら晴信の身体を軽い力で叩く。しかし晴信の呼吸が元に戻ることは無く、一切焦点が合うことがない目をして苦しそうな喘鳴を発していた。
 
 「…………!」

 ほんの一瞬完全に動きを止めた景虎だったが、ハッと我に返ると晴信の肩を掴んで勢いよく仰向けに体を返した。そして本能的に晴信の唇に自らのそれを合わせ、舌を差し込んで口を大きく開けさせるとそのままゆっくり息を吹き込んだ。
晴信の唇を解放して息を吐かせ、また口付けて息を吹き込み……を幾度か繰り返すうちに晴信の身体から強張りが無くなり、胸がゆっくりと上下に動くようになっていった。

 「……戻ってきましたね。晴信」

 未だ熱に浮かされて蕩けているものの、光の戻った晴信の目を見て景虎は柄にもなく表情に安堵の色を滲ませた。

 「本当に貴方という人は……。何故こうも私の心を乱すことばかりするのです……?」

 そう語りかけながら景虎は晴信の片足を抱え、もう片方を横に大きく開かせた。一度本懐を遂げたはずの景虎自身は再び固さを取り戻していた。

 「……いいでしょう! 晴信の望む通り貴方を食らい! そして貴方に食われましょう!」

 そう言うと景虎は晴信の菊座に己自身を宛がうと、今度はゆっくりと時間をかけて挿入れていった。一番大きな波は収まったものの未だ余韻が抜けきらない晴信はまた息をつめて眉間に皺を寄せるが、口元は嬉しそうに緩んでいた。


 **

 「あーー……♡あっ、ぉ……、はぁ……♡」

 「なるほど、晴信はこうされるのが一番好みのようですね」

 数刻前とは打って変わって、景虎は緩やかな動きで晴信の腹側の浅い部分を押し上げたり最奥の壁を撫でるようにかき混ぜる。その度に晴信は湿った吐息と共に甘やかな声で喘ぎ、穏やかながら頭の芯をドロドロに溶かしていく緩い絶頂に溺れていった。全ての欲を吐き出しきった晴信自身は今やくったりと力を無くしたまま透明な滴を先端に滲ませるだけとなり、”女”としての快楽に全身を浸していた。

 「んっ♡、ふ、んぁ……♡……え、ら……♡」

 舌を縺れさせながらたどたどしく名を呼びながら、晴信は指同士を絡ませるように繋いだ景虎の手を甲をカリ……、とかいた。同時にキュ……♡と締まった胎内からは大量に吐き出された白濁がぐちゃりと音を立てた。

 「……もしやこれは、『最後は一緒に♡』って奴です?」

 生前は生涯不犯を貫き、閨事に興味を持ったことすら無かった景虎が召喚されてから学んだ知識から晴信が伝えんとしていることに当たりを付けて聞き返す。晴信は「空気を読め。皆まで言うな」と言いたげに顔を顰めるが、すぐに景虎の目を見つめながら小さく頷き返した。
 
 「晴信の癖に私にお願いとは生意気ですね……。最初に仕掛けてきたのはそちらだというのに」

 ま、良しとしましょう。そう悪態をつきながらも景虎は両手で晴信の足を抱え直した。行き場を失った晴信の手がシーツを掴んだのを確認した景虎は大きく腰を前後させ、最奥の壁をこじ開けないギリギリの力加減で突き上げた。

 「ぅあ!♡んぐ♡、あっ……ぃ♡、い♡、イ゛ッ……♡!~~~~~…………♡♡♡♡」

 「ん゛っ、……!!」

 晴信は景虎に長い足を絡みつかせながら上体を限界まで反らせ、甲高い声で啼きながらガクリと腰を跳ね上げて絶頂した。その時の締めつけで景虎も同じく本懐を遂げ、最後の一滴まで晴信の胎内に塗りつけるようかの如く数度大きく出し入れをしてから自身を菊座からゆっくりと引き抜いた。

 「……にゃっ!? これは戦の予感!」

 事後の気だるい雰囲気が色濃くベッドの上で晴信が余韻に浸っていると、景虎が急にドアの方に視線を向けた。そして晴信が事態を把握する前にベッドから降りると瞬時に霊体化して衣服の乱れを無かった事にした。

 「マスターがお呼びのようなので戦に行ってまいります!! 私が帰ったら今日も仕合ましょう!!」

 晴信が事態を把握仕切る前に、景虎は「では!!」と勢いよく部屋を飛び出して行ってしまった。

 **

 嵐のように去っていった景虎の背をぼんやりと見送った晴信は蕩けきった顔のままやれやれ、といった風にため息をついた。何となく向かい側の壁を見やると、丸い壁掛け時計が目に入る。
未だにぼんやりとしている目を凝らすと、自室を出た時には1と2の間を指していたはずの短針がいつの間にか7の辺りに来ているのが見えた。つまり、晴信はほぼ一晩中景虎に抱かれ続けていたのだ。
 晴信は(一晩中ヤッても体力が有り余ってるとは……バケモンかアイツは)と頭の中でボヤきながら何とか体を起こそうと横に肘をつき、腹に力を入れた。

 「んぅ……♡」

 ずくり、と下腹が重くなるような感覚と共に背筋に弱い痺れが走る。それと同時に長時間もの間規格外な景虎自身を受け入れていたせいで完全に閉じなくなった菊座からこぽ……♡と粘り気のある液体が溢れる感触があった。
 晴信は思わず自分の下腹をする、と撫でる。
……今、ここには景虎から吐き出された濃い魔力が、子種が大量に注がれている。

 「……ふふ……♡♡」

 背筋を震わせながら晴信は口角をゆるりと上げ、下腹を撫でる手を止めぬまま幸せそうに微笑むのだった。

―晴信はまだ知らない。景虎の魔力が混じった事により蕩けきった瞳は白鼠に萌黄が斑に浮かぶダイクロイックアイになり、白銀の髪の毛先が漆黒に染まっている自分の姿を。

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2023/12/15 23:38

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